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カテゴリ:思い出
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![]() 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 ^-^◆ 思い出す度 顔がほころぶ 優しい娘と・老人 時は平成19年初夏、 「因幡うどん」……街ではけっこう有名なうどん屋に入った。 おいしい月見うどんを食べおわる頃に、隣の席に年配の男性と 子供が入ってきた。 ![]() 80歳近い年齢だろうか……。 体付きのがっちりした武道家のような方だ。 子供は女の子。小学校低学年の感じ……。 「……ごぼう天うどん、ふたつ……」 お冷やを持ってきた店員さんにその老人が言った。 「……それからイナリ一皿……」 下を向いていた女の子が、老人の顔を見上げて、 モジモジッと……はにかんだ。いなり寿司が好きらしい。 老人もほんのちょっとだが……ほほえんだ。 互いに言葉は一言も交わさないが、 通いあう肉親の情が伝わってくる……。 ![]() いなり寿司はすぐ来た。 ガラスケースにあらかじめ用意してあるから……早い。 小振りの上品なイナリが3つ、皿に乗っていて、その横に、 シソの葉っぱが、ちょこんと添えてある。 席が近いので、いやがおうでも全部見えてしまう。 パクパクッと老人は二口、三口で、一個食べて箸を置いた。 遠くを見るような目で、静かに水を飲んでいる。 おいしそうにもぐもぐと一個食べおわった女の子が、 箸を持ったまま老人を見上げた。 老人は気付いて「食べなさい」というように 残りの一個に目をやって、あごをしゃくってうなづいた。 女の子が喜んで食べるかと思ったら……一瞬躊躇している。 ![]() 「食べていいよ」 初めて、老人が女の子に言葉をかけた。 「じいちゃんは?」 「いいから、いいから」 好きなイナリらしいが……遠慮深い子だ。 でも……、ちゃんと許しが出たので喜んで箸をつけた女の子。 しかし中々イナリが持ち上がらない……。 ……のではない……。 彼女はイナリを箸でふたつに分けようとしているではないか。 しかし、ぎこちない箸使いなのでうまくいかない。 気付いた老人が「いいから、食べな……」と優しくいった。 ……が、その子は分割作業を止めない。必死だ……。 イナリの形が崩れそうだ……。 ![]() 呆れたような顔をして老人が手を差し伸べた。 正確に……ではないがイナリが二分された。 ほほえんで、半分を口の辺りに持っていって、 じっと老人を見上げる女の子……。 「……ハイ、ハイ……」といって、老人が残り半分を、 ほおばった。「もう、仕方のない子だ」という顔で、 ……相好が崩れている。 安心したように、女の子は、………モグモグ…モグモグ。 ホントに好きなんだろう……。足をプラプラ動かして、 おいしそうに食べる……。……目を輝かせて…………。 まるで、天使の様な瞳だ。 ![]() いい子だなぁー……と、しみじみ感じた。 街で出会った、老人とお孫さんの、 ちょっとした、ほほえましい一コマであるが、 自分の心が和むのを実感した。 ありがとう…………嬢ちゃん……。 ![]() 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 ==================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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