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2026.06.05
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   ^-^◆ 給料って何か? 考えてみよう [7・最終章]



<前回>

阿武「基本的にはね、その事業体がどんな資質の人を求めて
   いるかが大切ですよね。それにお金を払う訳だから……」

小方「はい、確かに……」

阿武「例えば、求めているのが、
   現場の技術職候補なのか、
   総務や経理の事務スタッフ候補なのか、
   或いは、
   営業スタッフ候補なのか、
   又、
   経営幹部候補なのか?
   それらによっても初任給のレベルは変わりますよね。
   そういう、職種別採用制度を取っている所もあります」

小方「そうなんですね。
   今言われたような職種の全体に共通する、
   リーダーシップ能力、コミュニケーション能力、
   問題解決能力などのレベル・可能性も見たいですよね。
   そういった能力の備わり具合が、
   学歴である程度判定できますから、
   基本、学歴を基準にするんですかね……?」

阿武「そう言う事でしよう。
   学歴は年齢(人生経験)でもありますから、
   理には適っていますね。
   それらの潜在能力も含めた能力レベルによって、
   初任給をランク付けするんですが、殆んど、
   学歴を物差しに行っている事業体が多いですね。
   確かに、夫々数年の大きなコストをかけているし、
   真面目にやっていれば、
   身に付けているものはあるはずですからね」

小方「年齢や、学歴に関係ない初任給の決め方をしている
   会社もあるらしいです。以前聞いたことがあります。
   それはその経営者の考え方なんでしょうね。
   欲しい人材が採れれば……それで良いんですね」

阿武「ははははっ、そうですね。
   すべては、雇うものと、雇われるものの契約ですからね。
   考え方が合わないと思えば、
   合う会社を探せばよいということです。
   そしてどこかで折り合いをつける……。
   …………と、いう事ですかね……」

=============================================================



     



小方「なるほど…………考えてみると……、
   この課題は深いですね……。……ウーーーン。(-_-)

阿武「ええ、そうですね。深いです。
   私たち、普段は簡単に考えていますけどね……。
   一度、給料を払う側の立場に立って考えてみると、
   又、幅が広がりますね」

小方「阿武さん、今、気付いたんですが定年を迎えた場合に、
   再雇用の制度がありますよね。
   あの場合、大抵の場合が仕事の量も質も、
   そんなには、変わらないのに、
   給料は大幅にダウンするんですよね。
   これも『会社との間であらかじめ約束した金額を支払う』
   ということになるんでしょうね」



      



阿武「そうですね、現状の定年制度の下での再雇用制度は、
   それらを納得して入社、あるいは継続勤務することに、
   なりますから、制度の通りに運用されるわけです。
   不満な方は、さっさと辞められていますよね」

小方「現実を見ると、少々矛盾を感じますよね……」

阿武「定年延長の課題などと絡めて変化していくんじゃ
   ないでしょうかね。なにしろ、人手不足の流れですから。
   企業として、再雇用の人達でも絶対に辞めて欲しくない
   場合は、現在でも厚遇しているところもありますね。
   言われるように、この種のケースは
   『あらかじめ約束した金額を支払う』の範疇で説明する
   ことになりますね……」

小方「これって、或る種年齢差別ですよね……」



        



阿武「昔は常識的だったので、大半の方が差別とは考えずに
   受け入れられたんでしょうね。
   なにしろ若者が多かったので、彼らに雇用の機会を
   与える事の方が社会の優先でした。
   昨今は、平均寿命も大幅に延びて少子高齢社会ですから、
   国家的に改善の方向に向くのかもしれませんね……」

小方「同じ60才の方でも、昔と今では随分違いますよ。
   昔の童謡に『村の渡しの船頭さんは今年60のお爺さん』
   というのがありました。
   『渡し舟』の時代ですが(^-^)」

阿武「現代は、60歳と云ってもまだまだ若いですよね。(^-^)
   世界的に見て見ますとね。
   国連の世界保健機関 (WHO)の定義では、65歳以上の
   人のことを高齢者としています。65~74歳までを
   前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼びます。
   今や、日本での高齢者の割合は約30%にもなっていて、
   世界で2位の高い水準なんです」



        



小方「そうらしいですね。祖父の頃は定年が55才だったと
   聞いたことがありますが、今言われた、WHOの定義は、
   日本ではいつ頃採用したんでしょう?」

阿武「1989年に高齢者を、それまでの60歳から65歳と
   する改正法案を国会に提出して受理されています。
   日本が高齢者は65歳以上とするWHOの定義を
   採用した時点では、平均寿命は、
   確か79才弱だったと思います」

小方「現在の、男女の平均寿命は何歳なんですか?」

阿武「男性が約81歳、女性が約87歳です。
   そろそろ高齢者の定義を70歳にしても良い
   時期かもしれません。制度って人が決めるものだから、
   その時代の状況との関数でもある訳ですからね……」

小方「そうなってくると、先ほどの定年の方の再雇用問題だって、
   より改善されていきますよね」



        



阿武「小方さんが定年される頃には、
   きっと、そうなっていますよ。
     
    それではここで、ちょっとまとめてみましょうかね。

   給料とは、

  ◆ 事業体が、雇用契約を結んだ相手に対し、

  ◆ 本人の仕事の出来栄えや将来の貢献の可能性を勘案し、

  ◆ その事業体の支払い能力に応じて、

  ◆ 本人との間で、あらかじめ契約(約束)した額を、

  ◆ 決められた日に、

  ◆ 本人に支払うものである

  ※ 給料の増減に関しては、厚生労働省管轄の基、
    主に事業体サイドの裁量によって決められる。

   と、まあ、こんなもんですかね……」



        



小方「なんか、凄いことになったなぁ。
   何の気無しに貰ってたけど……。
   阿武さん、今日は勉強になりましたよ。
   塩路先輩もよく教育しておきます」

阿武「いやいや、当たり前のことなんですよ。
   大それたことではありません。ただ、時には物の本質を、
   整理してみるのも悪くありませんね。
   さて、そろそろ帰るとしましょう」

小方「ありがとうございました……………(^。^)」


           <完>




 ※ 本シリーズのご愛読、ありがとうございました。
   生活を支える給料……大切に致しましょう。





          



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最終更新日  2026.06.05 14:38:23
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