2011/12/04(日)09:13
序章 『-To Be Continued-』
『CRONOUS』 ~黙示録~
序章 『-To Be Continued-』
僕はペンを置いてノートを閉じた…
「もういいのか?」
そんな問いかけをしてきたトゥイージーに僕はうなずいて返事をする
「じゃぁ…行くか…」
トゥイージーは僕の肩を叩いてニコリと微笑んだ
僕は椅子から立ち上がりアジトから出て行くトゥイージーの後を追う
トゥイージーがアジトを出た所で僕は思わず立ち止まる
慌ててリビングに戻るともう一度ノートをの最後のページを開いて
『…To Be Continued 』
と書き込んでノートを閉じた
そう…僕たちは必ず全員でまたここに戻ってくる
そんな願いを込めて…
そして僕はアジトを出る
まぶしい日の光に照らされ思わず目を細めた
「!!!!…ザンさんおせーぞw危うく寝ちまうところだったぜww」
「寝てたでしょうに…まったく」
「白さんの寝落ちは今に始まった事じゃないからなぁ」
「寝てないって!…ただちょっとゆっくり瞬きしただけだって!」
「はいはい…寝てない寝てない」
「孫さん!その投げやり感全開で二度繰り返すのやめてくれないかなぁ…傷つくって」
「オッサン…傷つくとか…そんな心持ち合わせてないだろ…」
「うわぁぁ…聞いた?ねぇ聞いた今の…ホントに傷つくなぁ…もう立ち直れないかも…お嬢…癒してくれ!この今にも割れそうな俺のハートを…」
「えっとぉ…遠慮しておきます」
「Σ(´ロ`;)」
「私も丁重に辞退させて頂きます」
「Σ(´ロ`;)」
「右に同じ…」
「な!なんてひどい扱い…俺の心は今にも壊れそうだ…俺はどうすりゃいいんだよぉ!」
「・・・・・・唾でもつけておけば?もしくはコレで補修…ハイ」
「・・・・・・・・・(´・ω・`)」
「ぶはっwww接着剤って相変わらずのドSっぷりw」
こんないつもと変わらないメンバーのやり取りを見て
僕の中に在った不安な気持ちは吹き飛んだ
そう…僕たちには最初から選択肢なんかなかった
そして僕たちは「何もせず絶望を待つ」という選択肢を捨てて戦いを選んだ
例えその先にある答えが「絶望」だったとしても…
「じゃあ行こう!あのクソジジイに一泡吹かせてやろうぜ!」
「うぉぉぉぉぉ!!やってやるぜぇぇぇ!!」
「俺達の目が黒いうちはこの大陸を好き勝手にはさせねぇよ!」
「あ…白さんまた寝てる」
「・・・・・・おい、寝るなって…」
「まだまだぁぁぁぁぁ!…ZZZZ」
「あ…また寝た…しかも今度は歩いてるw」
「ここまでくると…技だなぁ…」
こんなたわいもない会話をしつつ
僕たちは最終決戦に向けて他のギルドが集まるギルドセンター前へと向かった…
この戦いが「絶望」なのか…「希望」なのか…
まだ僕たちは知らない…
そして…この物語はここから数年前に戻る…
…『To Be Continued♪』