デュアル生活２０年、法人歴４9期　吉祥研究会　岩崎喜久美

高校時代からの親友、Ｒちゃんの父親が
アルツハイマーになった。

独身で、親と同居をしている彼女は
今、在宅看護をしている。





不眠のひどさから
「夜は来ない！」と、叫ぶ父親。


近所の家々に、
ゴミをぽんぽん投げ入れてしまう父親。


風呂も床屋も嫌がる父親。



自分の意にそぐわないと
激しく起こり、
嘆き、そして落ち込む父親。




こんな状態を見て、母親は
ノイローゼになっていく。


彼女は、
アルツハイマー関連資料を読み、
いろいろ対策を講じる。




母親には、

嘆いていても仕方ないから、
受け入れようと話し、



近所には、事情を伝え、もしものときは
協力してくれるように頼み、




父には、ゆっくりと、聞いた。



お父さん、何がやりたいの？


しばらく沈黙の後、

父が口を開く。



カンカン踊りかな。。。



そこで、彼女は一計を案じた。


全ての日常の行動を
カンカン踊りに乗せて、やってはどうか。






お掃除、しましょう、カンカン踊り

頭を洗おう、カンカン踊り

おひげをそりましょ、カンカン踊り



父親はニコニコ笑って、踊りながら、従う。



家族３人、カンカン踊り。。。





病院からは、
類まれな家族のコミュニケーションだと感心された。



ただし、こんな注意もされた。



長い介護ですから、

６割の力でやりましょう。

すべてを背負い込むと、

自分が、参ってしまいますよ。




私の周りには、
介護に入る人たちが
徐々に増えてきている。



容易に死なせてくれない時代になった日本国は、


長生きのリスクを考える時代になった。




学生時代はそりが合わなかった父親を
今は、いとおしいと言うＲちゃん。



どんな困難も、
必ず、解決策はある。



彼女の報告を聴いて、そう感じた。








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もうちょっとで、３位！



大相撲も、たくさん観てくれてありがとう

こちらに書きました。よろしく。