2005/07/30(土)21:11
今度は、ミーツがいない
[←身柄確保されたミーツ。キャットタワーのハウスにて]
一時期、ミネ脱走の記事が続いてしまったが、もう、仔猫たちが『ベルリンの壁』を越えて寝室から居間に行ってしまうのは、いつものことになってしまった。
基本的には仔猫たちは寝室にいるが、ふと母猫が恋しくなったとき(母猫クリスは、最近は仔猫と一緒にいる時間よりも別室で休んでいる時間が長い)や、何となく好奇心に狩られたとき、『壁』を飛び越えて行くらしい。
『壁』を越えた仔猫を見つけるたびに、父母が寝室に連れ戻している。
そんな昨今、何かにつけての仔猫たちの「点呼」は、欠かせなくなってしまった。
今日も、母が仔猫たちの確認をする。
「みぃちゃんず、番号! 1・2・3………さん!?」
居間には、仔猫は来ていない。寝室に4頭ともいるはず。
しかし、仔猫は3頭。
「ミーツぅ? どこ行った~ぁ?」
いなくなっているのは、ミーツ。
ミーツのお気に入りの場所を、何ヶ所か見て回る。
キャットタワーの上、カーテンの陰、ベッドと壁の間の『ひみつ基地』…いない。
自分が気づかないうちに居間に来たのか、と、居間の物陰もよく探す。
まさか…と思いつつ、念のため台所も探した。
(台所への扉はしっかり閉まっていたので、その可能性は限りなく低かったが)
それでも、ミーツがいない。
「おーい。み~~~つぅ~~~~!?」
『ひみつ基地』に貼った段ボールが、少し浮き上がって隙間ができていた。
人間のベッドの下に仔猫が入り込まないように、貼りつけたものだ。
隙間は2~3cmほど。仔猫が入れる空間かどうかは、ちょっと悩むところだ。
しかし、どうも気になる。
ベッドのマットを持ち上げ、その下の底板も持ち上げる。
隙間から、ベッドの下を覗き込んだ。
奥の方に、小さな目がふたつ、光っている。
「ミーツっ!」
暗くてミーツの顔は確認できないが、それしか考えられない。
「ミーツ、こっちにおいで!」
呼ばれているのがわかったのか、それとも、真っ暗なベッドの下に不意に明かりが
差し込んだのでそれに引かれたのか、ミーツが近寄ってきた。
手の届くところまで来た。
母は右手でしっかりとベッドの底板を持ち上げながら、左手でミーツを抱き上げた。
そっと、ミーツを床の上に降ろす。
「お前、ここにいたの…!?」
本人(本猫?)は全く悪びれる様子もなく、そのまま遊びに行ってしまった。
『ひみつ基地』の壁は、厳重に補強された。