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藍野家の日常

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October 9, 2005
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カテゴリ:クリスと仔猫たち
父はミナが大好き。
もちろん、どの猫のことも好きなのですが、特にミナは「愛娘」のようです。

初めて藍野家に保護されたとき、「ウィルス性鼻気管炎のおそれ有」との診断で、
他の猫たちと10日間別室で暮らさなくてはならなかった、ミナ。
お互いの声は聞こえる場所ですので、仲間がいるのがわかっているのに会えない、
辛い日々だっただろうと思います。
まだ、生後1ヶ月半ぐらいだったミナ。みんなと遊びたいさかりでしょうに…。

そんなミナを気遣って、時間があればミナと遊んでいた父。
いつしか、父とミナとの間柄は、他の猫たちとの関係よりも距離が縮まっていたように思います。
母はいつも、「ミナちゃんがお嫁に行く時、きっとパパは泣くね」と、からかっていました。

今日は、その、ミナのお嫁入りの日。

父母が、ミナの嫁入り道具の荷造りをしました。
今まで食べていたフードと、猫砂、餞別の猫じゃらし、ミナのプロフィールを書いた紙、
そして、ミナの新しいお名前を知らせてもらうための、父母宅の住所を書いたハガキ。
猫砂が8リットルの大きい袋ですので、段ボール箱にまとめて、準備しました。

ミナの首に、母が首輪をつけます。
まだ生後3ヶ月半のミナですので、市販の首輪では大きすぎます。
母は、人間のヘアゴムを使って、お手製の首輪を作りました。
首輪にはラベルを貼って、里親さまのお名前と電話番号を書きました。
万一、移動中に脱走事故があったときのための、迷子札。
そして、ミナの保護者は、もう父母ではなく里親さまであるしるしの、首輪です。

お嫁入りの前に、ミニーノのお見合いの時間が来ました。
昨日お電話をくださった里親候補者さまが、ご一家でおみえになりました。
電話をくださったお母さんと、お父さん、小学生ぐらいのお兄ちゃんがお二人。
皆さんの前に、父母がミニーノをお連れしました。
今までは、『みぃちゃんず』が勢揃いしてのお見合いでしたが、今日はミニーノ一人。
最初はどこか緊張していたミニーノですが、次第に慣れてきたようです。
しかも、今までのお見合いでは、あまり里親候補者さまに親しげなそぶりのなかった
ミニーノですが、今日は、皆さんの方に寄っていき、「だぁれ?」とにおいを嗅いでみたり、
少しいつもと違った様子でした。
ミニーノを抱っこしてみようとするお兄ちゃんたちに、「こうやって抱いてあげると
怖がらないんだよ」と、体を宙ぶらりんにしないよう、お尻を支える形での抱っこの
お手本を示す、父。
お兄ちゃんたちも、真剣に聞いてくれました。

誓約書を持ち帰り、内容を皆さんで確認した上で正式なお返事をする、ということで、
ご一家はお帰りになりました。
皆さん、ミニーノのことを、悪くない子だと思ってくださったようです。
特にお母さんは、たいそうミニーノを気に入ってくださったご様子でした。

ミナのお嫁入りの時間が迫ります。
母が、ミナに缶詰を用意しました。
普段は、1日2回、午前中と夜に食べている缶詰。
でも、夜の缶詰の時間には、ミナはもう藍野家にはいません。
缶詰が大好きなミナのために、母がミナの分だけ、先に缶詰を用意しました。
お嫁入りの、お祝い膳。
ミナはそれを知ってか知らずか、喜んですごい勢いで食べ、ぺろりとたいらげました。

そんなときに、電話が鳴りました。
先ほどミニーノとのお見合いにいらしたご一家の、お母さんからでした。
家族で話し合い、書面も皆で読んだが、ぜひミニーノをお婿に迎えたい、というご連絡でした。
本当に気に入ってしまって、できるだけ早くお迎えしたい…という、たいへん熱い
ラブコールをいただきました。
ミニーノの新生活に必要な猫トイレなどの用品も、もう買ってきてしまった、とのこと。

実はミニーノは、ひょっとしたら将来、手術を受けなくてはならないかもしれない子です。
ミニーノには「臍(さい)ヘルニア」があります。簡単に言えば「出べそ」です。
ちょっと大きな出べそなので、ひょっとすると、だんだんと出べそがひどくなって
腸の病気を起こしてしまうかもしれない、と、かかりつけの先生に言われています。
大人になった頃に一度診察を受け、もしも臍ヘルニアがひどくなっているならば、
手術で直してあげることを検討しなくてはなりません。
このことも、昨夜のお電話や今日のお見合いでご説明したのですが、こうした事情も
ご了承くださり、将来の受診を約束してくださいました。

お話し合いの上、急ではありますが、明日のお昼にミニーノのお婿入りが決まりました。
ミチーノを追い越して、先にミニーノが卒業することになります。
こうして、『みぃちゃんず』全員に、縁談がまとまりました。

お電話を置くと、もう、ミナのお嫁入りの時間です。

ミナは、キャットタワーのハウスの中で、休んでいました。
母が、声をかけながらハウスに手を入れて、ミナを抱きかかえます。
ミナは、ハウスに爪を立てて、「ここで眠っていたいの…!」と、嫌がりました。

後ろ髪を引かれる思いで、母がミナを抱き、キャリーに入れました。
ハウスの隣のハンモックで休んでいたミニーノが、怪訝そうに見つめています。

ミナは、父母宅のご近所にお住まいのKさん宅に、お嫁に行きました。

父母の店先に貼った『仔猫の里親さんを募集しています』の貼り紙を、はがしました。
最初は5頭全員の写真の貼り紙、ミーツとミネ(現・RACとびじん)の卒業の後は
ミチーノ・ミニーノ・ミナの3頭の写真とプロフィールを貼っていましたが、
全員の縁談がまとまりましたので、父がこれを外しました。
そして、父はそのまま店で仕事に入り、母は自宅に戻りました。

ミナのいなくなった家で泣いてしまったのは、実は、父ではなくて母でした。
父とミナのいない部屋で、やっぱり寂しい…と、こらえきれなくなったのです。
泣き出してしまった母を、ミチーノがじっと見つめていました。
その視線に気がついて目を上げた母と、ミチーノの目が合いました。
心配そうに母の顔を見上げている、ミチーノ。

母は、涙を拭きました。
こうして巣立っていけたのは、元気に大きく育った証拠。おめでたいことなんだから。
今ここで泣いていたら、ミチーノもミニーノも、自分のお婿入りが不安になってしまう。
笑顔で送り出してあげなくちゃ。こんなに良いご縁に恵まれたんだから…。

ミチーノに「大丈夫だよ」と笑いかけながら、母は、もう泣くまい、と心に決めました。

[ミナも父が大好き。父の背中の上で記念写真]





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Last updated  October 15, 2005 05:00:55 AM
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