「岐かれ路 春話二十六夜」by坂東真砂子
『突然、男の腕に抱きしめられ、唇が塞がれた。吸い付かれた部分から、ぞくぞくするようなさざ波が掻き立てられ、女の全身へと広がっていく―あでやかな春画から匂い立つ、濃密な官能。過激で明るい男女の営み。くり広げられる痴態に、悦楽の喘ぎを聞いて、物語が紡ぎ出された。春画を堪能しながら、江戸の褥に心を遊ばせ、大らかなエロスを味わう…欲望を解き放つ、魅惑の13篇。』 この作者の小説は暗く湿った世界に悦びを見出している女性がよく登場しますね。 作者の故郷・高知を舞台にした小説などは、その世界観が鮮烈に記憶に残ります。 ともあれ、こちらの短編集は春画がエロティックですが、内容はさっぱりしたもんです。暗いですけどね…。 ジャンル別一覧
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