「緑の毒」 by 桐野 夏生
『乾いたタッチで性犯罪をあぶり出す、邪心小説! 妻あり子なし、39歳、開業医。趣味、ヴィンテージ・スニーカー。連続レイプ犯。。水曜の夜ごと、川辺は暗い衝動に突き動かされる。緊急救命医と浮気する妻に対する、嫉妬。邪悪な心が、無関心に付け込む時ーー。 』 「緑の毒」の意味は“嫉妬”。 ねじくれた嫉妬が巻き起こす醜悪な事件がベース。 最初の章は中途半端な短編集かな?と思ったのですが、一人語りの人間がチェンジして行く長編でした。 最近「良い人」が出て来る小説が少ないのか、(私がそういう物を選んでないのか?) 自分のことが一番大事という人ばっかり出て来て不快。 作者の狙いバッチリ☆ 性犯罪被害者のその後の生活について、さすが女性作者の目線だな~と思った。 ジャンル別一覧
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