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カテゴリ:こんな話も[過去の回バックナンバー編]。
ビロウと皇室との不思議な縁〔えにし〕。
そして牛車ばかりではありません。じつはビロウにはもっと大事な 使命があるのです。 前回/こちら からのつづきです。 それは・・・天皇の代替わりの、 一代で一度の大祭である大嘗祭 (だいじょうさい)において、ビロウが使用されねばならないと いうきまりがあること。 やはりここでも使用されるのは 屋根材として。 天皇が禊〔みそぎ〕を行う百子帳(ひゃくしちょう)には屋根材と してビロウを用いることとされているのです。 祭の7日前から造り始め、5日以内に造り終えることとされる大嘗宮 〔悠紀殿・主基殿の2殿から成る〕。この写真のどこに百子帳が位置 するのかはわかりませんが、とにかくこの写真のどこかに神聖とされ たビロウで葺かれた建物があるというわけですね。 以上、深夜から未明にかけておこなわれるという皇室最大にして・最 高の秘密の儀式である大嘗祭に、ビロウが彩りを添えるというお話し でした。 ということで3回にわたって話をつづけてまいりましたが 以下は そのほかの気になったことなどなどを 箇条書きふーにまと めて今回のシリーズは 終了ですが・・・今回改めておもったのです けれど・・・神道の、最高司祭としての天皇という視点には なにか 不思議ななにかをかんじずにはおられませんでした。 ■ 大嘗宮の建物について 『祭の7日前から大嘗宮を造り始め、5日以内に造り終える大嘗宮は 悠紀殿・主基殿の2殿から成る』と 規定されています。 ■ ビロウと天皇家 ビロウの生えていた場所で現代の天皇家は興った・・・というのは 神武天皇東征神話の有力な物証のひとつともされているようです。 ■ 呪具 / magic tool としてのビロウ ビロウの葉からは扇がつくられますが・・・元来、扇は風を司る、 不思議な力をもつツールだともいわれているようですね。竜宮の 乙姫さまや弁天さまが手に持っているものそうだと聞くと、なお さら興味津々です。 ■ ビロウの実 最近、若返りの成分をもつ物質が含まれているという理由で研究さ れているようですよ。 青島などの観光地には、土産ものとして ビロウで 編んだ 笠や団扇が 売っていたものですが、笠を かぶって扇で涼をとるというのは、なかなかに良い 縁起をよびよせそうでもありまねっ。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 15, 2018 10:31:43 PM
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