2023/02/22(水)23:05
「開聞岳」とよばれる珍しいスッポンのはなし。
「開聞岳」とよばれる珍しいスッポンのはなし。
そもそもスッポン。カメの仲間ではありますが、その皮膚で覆われ
ている甲羅は柔らかく[英名はSoft-shelled turtle]、その
ため全体的な身体のフォルムは 薄く・平たいというのが特徴です。
そんな平たいはずのスッポンの甲羅が異様なほどに高いスッポンが
いるというののです。ちなみに画像が ↓こちら。
← 通常より高い甲羅!
山でもないのにきれいな稜線もっているなあ
っておもいましたよ/笑。この記事を2006年くらいに朝日新聞
の地方版で初見したときには。ちなみにこのスッポンは普通のスッ
ポンに比較すると6センチは高い甲羅なのだそうです。さらにその
記事に曰く・・・
“ひさしぶりに捕獲された若い雌” “湖のそばの道路を歩いていた”
“捕獲した住民がスッポン料理店に持ち込んだ” “店主の岡田保さ
んは、珍しいので料理せずに水族館など公共の施設に寄付したい”
と続きます。
なにより興味深いのはこの山の形の甲羅をもつ珍しすぎのスッポン
が まれに捕獲される場所なんですが・・・ そこは池田湖。
そう、鹿児島県指宿市にある九州最大の湖。約5500年前の火山
活動によってできた周囲15km、最深部の水深が233mもある
という池田湖なんです。
そしてこのスッポンの通称ですが、そんな池田湖の藍色の湖水に
映る美しい薩摩富士こと開聞岳にちなんで、地元では「開聞岳」
とよばれていたのだそうですよ[たしかに似ていて言いえて妙!]。
はてさてそれから20年余り・・・ ずいぶん時が経ちましたが、
この開聞岳と呼ばれるスッポンが新たに捕獲されたというニュー
スは、残念ながら自分は見聞していません。
ひょっとしてあれが最後の一匹ではないよね なんて思いながら、
今年も春の池田湖詣りにいこうかなと思う今日この頃。
ということで今回は、前回の江戸時代に日本地図を作製した伊能
忠敬が絶賛した開聞岳の風景に関するおはなし[こちら]ついでに、
開聞岳という名前で呼ばれるスッポンがいるよというお話でした。
体長が2メートル以上にもなるオオウナギの生息地でも
あり、UMA好きの方には有名すぎるほどに有名なイッシー
がいるのではといわれている池田湖。夕闇せまる時間に浪
たつ湖水を見ながらたたずんでいると、なんともいいがた
い畏怖みたいなものを感じられますよ~。
「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」