ハーブコア ♣ 高木肥料店

2023/07/31(月)10:38

お互いの生育を助けるコンパニオン植物。。

家庭園芸編(101)

お互いの生育を助けるコンパニオン植物。。 花や野菜を栽培しているとどうしても気になるのが 病気や虫 による被害ですよね。そこでなるべく薬をつかわずに栽培する 方法のご紹介です。ぜったいにこない・・というのは不可能な のですが、一緒に植えることである程度虫をよせつけない作用 があったり、お互いの成長を促進しあう作用をもった植物の組 み合わせがあったりするといわれるものにコンパニオン植物と というものがあります。 今回はそんなコンパニオン植物のはなしなのですが、そのよう な植物の組み合わせのなかで、とくにハーブを利用した栽培例 と効果を以下に箇条書きにしてみると・・・ マリーゴールドとダイコン・トマト ・・・センチュウの防除 ミントとトマト・キャベツ ・・・生長促進・虫除け チャイブとキュウリ・トマト・カボチャ・ピーマン ・・・つるわれ病防除 バジルとブロッコリー・コーン・トマト・・病害虫の減少 カモミールとタマネギ ・・・病害虫防除 ボリジとイチゴ ・・・ミツバチの来訪多・受粉を助ける タイムとズッキーニ ・・・ミツバチの来訪多・受粉を助ける ローズマリーとニンジン・キャベツ ・・・土着菌が増える などなどがあります。さらに害虫を避けるということになれば ミントとキャベツ・ブロッコリー・カリフラワーのケース や ナスタチュームとキャベツ・ピーマン・キュウリ・ナスなどが あげられます。 こういった事例のなかで、もっとも古くから知られていてかつ 古くから行なわれている事例として、しかも私自身も実際に生 産現場で見聞きしてきたのがマリーゴールドによるセンチュウ 防除です。どうにもマリーゴールドの匂いをセンチュウが嫌う というのが、その原理らしいのです。そういった忌避作用とい うのは、シカクマメや飼料のソルゴーなどももっており、畜産 地帯である南九州においてはマリーゴールドよりもソルゴーが 利用されることがおおくなったというのが現状といったところ でしょうか[大きく育つソルゴーは植物質繊維の補給にも利用 できますし]。 さてそんな良いことづくめの観があるコンパニオン植物ですが、 よくよくかんがえてみれば、大量生産・大量消費が行なわれる 前の、全国規模の流通網や大型機械を使った耕地整理も万全に 整えられてなかった時代の日本の農業では「畑のパッチワーク」 といわれるほどに、いろいろな植物がいろいろな作型で栽培さ れていたということで、自然なかたちでのにコンパニオン植物 の組み合わせができあがっていたのかもなあと想像したりもし ます。 ということで・・・ かぎられた広さの土地でおこなう家庭菜園や野菜やお花のプラ ンター栽培では、どうしても作る作物の種類が限定されてしま いますし、栽培土を休ませることもありません。むしろ実際の 農業における田畑の場合よりもずっと土を酷使しているわけで すよ。そういうことでどうしても特定の土の養分が偏ったり不 足しがちになりますし、加えて土に存在する微生物の種類と量 も限られてくるようにみうけられます。 したがってそのひとつの対策法として、植物を混植して植物間 の天然化学物質の相互作用を利用する[といわれている]コンパ ニオン植物を植えるのは、微生物の面から考えてもとてもいい ことだと思います。 いじょう・・今回は、野菜の外観を気にせず・時間に余裕があ り・栽培を楽しみたい方向けに、コンパニオン植物のご紹介で した。ちなみにわたくしは、ハーブやラベンダーの栽培に利用 している土のセンチュウ対策にミントをつかったりしているの です[そしてそのミントにアブラムシがくるのには閉口してたり 苦笑]。  ちなみに実際のハウストマト栽培農業現場で行なわれて   いるウイルス病を媒介するコナジラミ対策のネットの網   目は・なんと0.6~0.4ミリのもの。お宅の網戸のネット   をご覧になれば、それよりもずっと細かな栽培現場の網目   の細かさがよくわかります。そう、それは風を通さないほ   どの細かさなのです。それでも防げなかったりするのです   から虫害病害というものはかくも侮りがたし・・ですよ、   ほとほと。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」 のの

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