2014/07/08(火)21:39
ΔLoop用FM用バリキャップ代替評価、1SV184,1SV161
FM用バリキャップ、1SV184です。上のガラス管に入ったゲルマダイオードみたいなやつ。
以前にFMラジオのチューニング用に使おうかと思って購入して、部品棚にしまいこんで忘れていたものを発掘してしまいました。
ネットでデータシートを探すと、結構いい感じの仕様になっています。
通常ΔLoopで使う、1SV101の可変容量範囲をフルカバー、それを上回る帯域をカバー可能な容量変化の仕様です。
なので、ΔLoopでこれを使用すれば、Highで標準より上下とも広い周波数帯域をカバー可能になるのではないかと、期待します。
こちらは、1SV161、サトー電気から購入。いつも買っているe-eleさんのバリキャップ在庫が無くなって、これだけになっています。なので取り敢えずこれは使えるのかどうかと思って、トロイダルコアを購入するついでにサトー電気から購入してみました。
形状はチップ部品の脚を切らないで出荷した、というような形状。ちょっと取り扱いが面倒です。
まずは、1SV184から測定。
0V時の値。100pF超えています。1SV101よりかなり大きな容量です。
8V印加時、この時点で既に1SV101の最小容量を下回っています。
MAX電圧時。8V時とほとんど変わりません。既にサチっているのでしょうか?
次に1SV161を測定。
0V時。
8V印加時。
MAX電圧時。
こちらも高電圧時の容量は1SV101より少ないですね。
測定結果。
1SV161の方は今まで評価した1SV101代替候補のバリキャップと同じような傾向を示しています。
一方、1SV184はその差歴然です。低電圧域は容量が大きく、低電圧部分で急激に容量が減少する特性を示し、4Vほどでかなり減少。最終的にはその辺たりでサチってしまいます。
仕様よりも10pF程度は多い値ですが、それでも十分1SV101よりも少ない値を取るようです。
ということで、1SV184を実機で使用すれば同調周波数帯域の拡大が望めそうです。