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2008年10月25日
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カテゴリ:格差社会
最近、「格差」批判に対する再批判といった趣のコラムを読んだ。
一つは週刊誌Sに載った著名評論家のコラムで、人間の能力や努力に差がある以上格差は当然だということと、格差の少ない社会というのは日本の昭和20年代や30年代にみられた「特異な現象」であるといったようなことを書いてある。

人間の能力に差があるから格差は当然なんだということをいう人は多いし、現総理も著書でたしかそんなことを言っていた。
能力に差があるなどということはいまさらいうまでもないくらい当然のことだし、能力を十分に花開かせるためには相応の努力が必要なこともスポーツ選手などをみていれば明らかである。
だから、能力に関係なく人間を平等に扱えなんてことを言っている人はいないし、たとえいたとしてもごく少数であろう。あのマルクスだって「能力に応じて働き必要に応じて与えられる」社会と言うのは人類究極の進歩の果てに出現する共産主義社会でしか実現しないと説いている。
結果の平等は究極の理想にはなりえても、すぐに実現可能な目標にはなりえない。
だから格差そのものは否定しないが、問題はその程度である。少数の富裕層の対極に大量の貧困層が出現し、しかもその貧困層が増えていくような社会でよいのか・・・今、格差批判を行っている人の多くが問題視しているのはそこである。

また、格差の少ない社会は、日本の一定時期に見られた特異な現象という説も、その真偽はさておき、そのことが日本の競争力を支え、日本を経済大国におしあげたように見えることについてはどう考えているのか。
高い品質やサービスの質は、すべての社員が安定した生活を営み、会社と一体感をもって仕事をしているからこそ可能であろう。
よく格差拡大は国際競争に勝つためには仕方ないという議論があるがこれも疑問である。
世界に受け入れられ外貨を稼ぐような文化や商品は国内に厚い消費市場がなければでてこない。また、経済を支える内需だって、多くの中流層がいなければ拡大を望めないではないか。
そしてまた、犯罪や社会福祉需要など、貧困層が拡大すれば、本人の不幸ばかりでなく、社会全体の負担もはかりしれない。

もう一つ読んだ「格差」批判の再批判のコラムは産経新聞朝刊に載った著名な女性作家のものだ。この人は最近アフリカの貧困を紹介しながら、日本人は本当の貧困を知らないなどと書いているが、人が生まれてくるのはアフリカなみの生活を享受するためではない。
ネットカフェ難民やワーキングプアにむかって「あんたたちの状態はアフリカよりもマシなのよ」と言ってみたところで意味はない。
ちなみにこの日本の貧困はアフリカよりもマシなんてことは、経済界の重鎮も言っているようである。評論家の言葉ならともかく、国の施策を左右するような経済界の重鎮がこんな発想でいるようではちょっと怖い。
※※
昨日久しぶりにタクシーに乗った。
金曜日の夜なのに走っているのは空車ばかりでつかまえるのに苦労はない。
小生もそうなのだが、どうしてこんなに皆タクシーに乗らなくなったのだろうか。
景気が悪い、収入が伸びないということもあるだろう。
でもそれだけではなく、なんかタクシーそのものに対する安心感のようなものがなくなったような気がする(偏見だったら申し訳ない)。
かってはタクシー運転手は裕福ではないけど普通の職業だった。
「ちびまる子」のお父さんも魔法使いサリーのよし子ちゃんのお父さんもたしかタクシーの運転手さんだったように記憶する。
しかし、今ではタクシー運転手はワーキングプアの代表のように語られることが多い。
30代、40代の男が家庭ももたずにその日暮らしのぎりぎりの生活をしているようなイメージなのである。
夜道が怖い女性はよくタクシーを使ったものだが、今では夜道も怖いがタクシーも怖い、そして金もないという女性が多いのではないか。
貧富の格差の拡大や貧困層の増加は、これまであたりまえのようにあった社会をなりたたせていた安心感や信頼を一つ一つ壊していく。
(秀逸な動画。ぜひ御覧あれ。http://jp.youtube.com/watch?v=v0siyuT_0as)
(ミンシュの待ち受け画像 縁起でもないと思うのだがよく・・・。http://mobile.dpj.or.jp/medias/wallpaper/docomo/d_t/334281_F_505.jpg)





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最終更新日  2008年10月25日 09時16分05秒
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タクシー運転手さんも   slash555 さん
景気が悪い上に、命の危険までさらして働いてるような世の中ですよね。命まで奪われずとも言いがかりや暴力をふるう客も増えているそうですし・・・
「アフリカよりまし」って・・・それこそ失言なのではないですか。
まぁ人間嫌なもので自分より下がいると安心する心理はありますから、貧困の当事者が思うならともかく(そんなの励みにする人いないでしょうが)
評論家だの有識者みたいな人が記事で言うようなことでしょうか。低い方に合わせてどうするんです。 (2008年10月25日 09時25分24秒)

再インストールの必要性   オルフォー さん
格差のない社会は人類史上一度もないわけですから、
わざわざ格差を拡げる民族は、ただのアホです(笑)。
バブル以前にも格差はありました。
長屋住まい、ドヤ街、乞食、傷痍軍人、
渋谷の東横ビルの前で、
傷痍軍人が白い服を着て物乞いをしていました。
格差肯定論者は忘れてしまったらしい。
右や左のダンナさま、どうかわたしにお恵みを。
当時の子供たちは乞食の真似をして遊んでいました。
東京オリンピックのときに乞食を一掃しました。
乞食を見なくなって社会は一見きれいになりましたけど、
仏教の喜捨が社会から薄れてゆきました。

曽野綾子さんは沖縄戦の集団自決問題でよい仕事をなさいました。
現場に足を運び、多くの人の話を聞き、
真実に迫る努力を惜しまなかった。
関係者には一度も話を聞かなかった大江健三郎さんとは大違いです。
しかし今回の格差問題では、当時のような仕事ぶりをしていません。
アジアやアフリカの貧困を知っているという自負のために、
日本の底辺でなにが起きているかご存知ない。
これぞまさしく灯台もと暗し。

日本の社会は、どこを向いても2代目、3代目、
政治家も、医者も、社長も、教師も、官僚も2代目、3代目。
首相も2代目、3代目だから、世間知らずで、
根性が座っていないから、追い詰められればすぐに退陣。
フィミリービジネスだから、苦労しなくても食べてゆける。
苦労していない分、世間知らずで職業に対する倫理観も甘く、
工夫もなければ、臨機応変の処世術もない。
かつての社会が特異な現象なら、いまの社会も特異な現象。
自民党の政治家は、財界や高級官僚と縁戚関係で、
孫だか、曾孫だか、ぐちゃぐちゃになっているそうですね。
こうなるともはやカースト制度に近いわけで、
民主党はしょうもない政党ですけど、
政治家、官僚を一度インストールし直した方がよさそうです。 (2008年10月25日 11時38分52秒)

Re:タクシー運転手さんも(10/25)   七詩 さん
slash555さん
>景気が悪い上に、命の危険までさらして働いてるような世の中ですよね。命まで奪われずとも言いがかりや暴力をふるう客も増えているそうですし・・・
格差が拡大すると社会がすさみますね。
タクシー運転手への暴行、駅員への暴力、モンスターペアレント、モンスター患者と根はつながっているのかもしれません。
女性作家ならまだよいのですが、財界要人が日本の貧困についてそんな認識でしかもその人が国家政策全体に影響を与える立場にいるわけですからぞっとします。 (2008年10月25日 16時47分53秒)

Re:再インストールの必要性(10/25)   七詩 さん
オルフォーさん
昔もたしかに貧困層はいましたね。
でもそれは戦争の傷とかなんかそういう特別な不運をひきずっている人々で、貧困の一般化というのとは違います。
かってはドヤ街にかたまっていた貧困者が今ではそのいらのネットカフェやマクドなどどこにでもいる。
それこそ明日のわが身、息子娘の身の上かもしれません。
二世云々といいますが、そんなふうに階層が固定されているのはほんの頂点だけで、それ以外は、だれでも貧困層に落ち込みうる下に向けての機会の平等、一度堕ちたら這い上がるのが難しい滑り台社会というのが、今の貧困の特徴ではないのでしょうか。 (2008年10月25日 16時52分14秒)

曽野綾子さんという人   オルフォー さん
曽野綾子さんともあろう人が、
なぜそんなバカげた発言をするのかと思いますけど、
アジアやアフリカの貧しさは、所詮は他人事の貧しさ、
異邦人としての、旅人としての貧しさであって、
わが身の貧しさではないからでしょう。

自分は戦争を経験している、
子供のときは貧しかったという人も、
懐かしさとともに思い起こす過去の貧しさであって、
メシが食いたい、暖かい場所で眠りたいという欲求ではない。
貧しさは常に今、今この瞬間の問題であって、
ひもじさなんて、欲求が満たされれば忘れ去られるものです。
生物として、生存本能として忘却が組み込まれている。

曽野綾子さん、明日からネットカフェに泊まって、
一ヶ月間、コンビニで買ったカップ麺で暮らしてください。
そういう生活ができて初めて、貧困を知っていると言える。
それができなければ、所詮は異邦人の、旅人の貧しさでしかない。
今の飢え、今の寒さ、貧しさは常に今の問題で、
過去の問題でもなければ他人の国の問題でもない。

それから曽野綾子さんはクリスチャンですね。
宗教は人と人の繋がりですから、
日本人という繋がりだけでなく、
キリスト教徒という繋がりも持っています。
その分、日本人に対して冷たくなるのは当然でしょう。
今のような格差が続くと、人は他人を信じなくなります。
人を信頼するという日本人としての一番大切な美徳が消えたら、
宅急便は届かず、下水管は水漏れし、街はゴミだらけ、
市の職員や銀行員はネコババし、
コンビニの店員は客を強盗と思い、
おじいちゃんやおばあちゃんは絶えず身の危険を感じ、などなど。
曽野綾子さん、それでも格差社会に住みたいのでしょうか。 (2008年10月25日 21時17分25秒)

Re:曽野綾子さんという人(10/25)   七詩 さん
オルフォーさん
そうですね。
旅人として経験した他人の貧しさとわが身の貧しさが違います。また、戦中派や焼け跡派の思い出の中の貧しさと今の貧しさも・・・。
今の貧しさ、ネットカフェ難民や派遣の貧しさは、ひもじいとかゆっくり眠れないというのもありますが、継続的な人間関係が持てないとか社会で必要とされていないのではないかという精神的なものもあるはずです。
作家を名乗る人がそんなことも想像できないなんて。
あとクリスチャンということですが、自分が入信したクリスチャンと親の代に入信したクリスチャンでは違いますね。作家でいえば三浦綾子が前者で曽野綾子や遠藤周作は後者です。後者のタイプのクリスチャンは、ちょうど家の宗派が○○宗というようなもので、精神的には他の人と同じで特にクリスチャン云々というほどのものでもないようです。
曽野綾子氏の文章から宗教的なものを感じたことはありませんし、遠藤周作氏も文学を通して言っていることは、いかにキリスト教が日本人(つまり作者自身)にあわないかということばかりのような気がします。

>今のような格差が続くと、人は他人を信じなくなります。
>人を信頼するという日本人としての一番大切な美徳が消えたら、
>宅急便は届かず、下水管は水漏れし、街はゴミだらけ、
>市の職員や銀行員はネコババし、
>コンビニの店員は客を強盗と思い、
>おじいちゃんやおばあちゃんは絶えず身の危険を感じ、などなど。
私の言いたいこともまさにそれです。
(2008年10月26日 06時05分41秒)


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