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厚生労働省の調査によると若年(15~34歳)のうち半数強の青年が自分の収入だけでは暮らせないという。これは雇用者だけに限った調査なので、失業者や無業者も含めれば自分の収入だけでは暮らせないという比率はもっと高くなるのではないか。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/young/h21/index.html 自分の収入だけでは暮らせないとなると、頼りは親の収入ということになるが、その親も、いずれは高齢化したり世を去ったりしていく。 その時こそが貧困問題が真に深刻化するときであろう。 * 昔は成人した子供が老親の生活を見るなど当たり前のことであった。 子供は老後の杖。老後の面倒をみてもらうために子供のいない夫婦が赤ん坊を誘拐するなどという事件もあったくらいなのだから。 やがて、そうしたことがあたりまえではなくなってくる時代になる。 農業中心の社会から雇用者中心の社会になるにつれ、成人した子供にとっては老親とともに暮らす必然性はなくなってきた。かつての家族扶養にかわる公的年金が充実してくるのもこの頃だ。 そしてさらに時代は移り、どうやら今度は、老親が成人した子供の生活をみるなんてことが一般的な時代になってきたようだ。 子供からの経済的扶養や介護どころか、子どもによるスネカジリや虐待。 死んでも葬式どころか死亡届もださない…親の年金以外に生活の糧がないからだ。 最後はビニール袋にいれて箪笥にほうりこんでおいたり、家の床下に毛布にまいて埋めたり。 こんな事件はこれからもどんどん増えていくだろう。 そう思わせるに充分の厚労省調査結果である。 昔は老後の杖であり頼り…でも今は老後の桎梏。 少子化の根は深い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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