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フェミニズムというものは世界のどこの国にもあるのだが、日本と他の国とのフェミニズムには大きな違いがあるように思えてならない。それは、下品な言い方なのだが、日本のフェミニズムには「下半身」がないのである。女性の能力を生かせ、女性を重要な地位につけろ…ということは声高に主張するが、売春や犯罪の問題について、こうしたフェミニズム論者から何か言ってきたという話はあまりきかない。
だから従軍慰安婦の問題も外国ではかなりの部分、女性の人権の問題としてとらえられてるのに、日本ではどこの国が「日本をおとしめている」といったようなとらえ方しかされていない。 「日本をおとしめている」という視点ではなく、女性の人権という視点でみると、この問題も別の形でみえてくるのに。 * 人権問題と考えると何がみえてくるのか。 それは連行の強制性よりも、国家の関与の下で、公的に慰安所が設置されていたこと自体が問題なのではないか。 そこに来た女性が暴力で強制されていなくても、金を貰っていたとしても、ひとたび慰安所に来れば、そこは戦場であり、自由はない。そういう施設があったということ自体人権侵害である。 これに対しては慰安所は他の国にもあったという人もいる。 そんなことはない。こうした慰安所があったのは日本とナイスドイツだけである。 http://fightforjustice.info/?page_id=2425 また、当時は売春は合法だったという意見もある。でも、それをいうのなら奴隷制度だって「当時は合法」でだからといって、それがよいというものではないだろう。 が、それをいうのなら米国の奴隷制だって、当時の米国の法律では合法だった。「当時は合法」という議論はその程度のものである。 さらに、他の国の軍隊も女性に対する暴力は行なったという議論もある。こういうふうに当時は他の国も酷いことをやっていたという議論は、「何ちゃんだってやってるもん」という子供の論理である。だいたい他にもやっているということを言い始めれば、ナチスだって悪ともいえなくなる。アフリカの奴隷狩りやオーストラリアの原住民ハンティング、畑をつぶしてゴム園を作った事による大量餓死…公平にみてナチスとどっちが悪いと言われても返答に窮する。 * 慰安婦には半島の女性ばかりでなく、多くの日本人女性もいた。 戦後、GHQが進駐した時にも、政府の関与の下で日本人女性が進駐軍相手の慰安所に集められた。 インドネシアには日本軍人に暴行されたオランダ女性もいた。 国際的に「イアンフ」といえば、こうしたヨーロッパ人女性の受難の方が知られているのではないか。 日本人も含め、慰安婦となった女性の苦しみや悲しみ…そうしたものに想いを馳せる人が、日本のフェミニストとよばれる人の中にはいないということが不思議でならない。 |