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テーマ:ニュース(99406)
カテゴリ:時事問題
北海道だけでなく全国的に広く人気の羊焼き肉のジンギスカンであるが、この名称がモンゴル人の間で問題になっているという。ジンギスカンはモンゴルの象徴的英雄の名であり、料理の名に使うのは不愉快なのだという。ジンギスカンは歴史上の人物であり、羊肉、モンゴル、ジンギスカンという連想以外では、この料理と関係ない。しかも料理法は日本で考案されたものである。だから、ジンギスカンを食べながら歴史上の英雄のジンギスカンを連想する人もまずいない。
だからどうでもよいといえばどうでもよいのだが、現実問題として、昔は遠い国だったモンゴルも今では人の行き来はさかんになっている。昔はものめずらしかった羊肉も今ではずいぶん定着しているのだから、あえて訪日する外国人が不快になるようなジンギスカンなんていう大仰な名でよばなくともよいのではないか。北海道焼きでもよいし、屯田焼きでもよい。 そういえば、昔は蒙古という語もよくみかけたが、今ではモンゴルと言う仮名表記が普通になっている。いうまでもなく、蒙古は無知蒙昧とか啓蒙という語を見ても分かるように極めて悪い意味の字だ。モンゴルとの交流がさかんになるにつれ、自然に蒙の字もさけるようになったのだろう。中国ではどんな字をあてているのだろうか。遠い国には法国、英国、徳国などよい字をあてているのに、まさか隣国を蒙昧よばわりはしていないだろうと思う。 追記 外国に不快感を与える食べ物の名としては熊本名物の朝鮮飴がある。日本語の「ちょうせん」は差別語として受け取られており、しかも、朝鮮征伐の際の軍用という由来なのだから、ますます説明に困る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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