行田市古代蓮の里に行ってきた。
蓮は終わっているかとおもったら、それでもところどころ咲いておりかろうじて見ごろに間に合ったという感じである。古代蓮会館の建物では蓮に関する展示もあり、それによって仕入れた知識なのだが、蓮の花の寿命はわずか三日間であり、見ごろとなる二日目の花は午前中は開くのだが、午後には閉じてしまうのだという。そのせいなのだろう。着いた時にはお昼を過ぎていたが、開いている花で絵で見るような整った花はなく、ほとんどが散りかけのようであった。ピンクに閉じた花こそが午前中には綺麗に開いていたのだろう。ただその短い寿命の蓮の花であるが、一斉に開くわけではなく、個々の花によって時期が異なる。それで池全体としては長く見ごろが続く。
蓮の花というと仏画のイメージもあって、やや異国的な感じがするが、日本にも昔からあった花で、古代蓮も日本に有史以前からあった種だという。ただそうだとすると、梅、桜、藤などに比べて、蓮を詠んだ歌が少ないのが不思議な気がする。
この古代蓮の里には展望塔もあり、空気が澄んだ日には関東平野をとりまく山までが見える。今の季節はそこまでの展望はないのだが、大変な行列ができている。それもそのはず、ちょうど田んぼアートを見ることができるのだ。新元号にちなんだものと、ラグビーのワールドカップにちなんだものがそれぞれ別方向からみることができるのだが、ラグビーの方は選手三人の似顔絵を並べたもので相当の力作だ。ただ肖像権の関係があるのか、例年売っている田んぼアートの絵葉書は今年はないという。
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