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2019年09月03日
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カテゴリ:読んだ本
コンクールを舞台にした音楽家群像を描いた小説である。
審査員、出場者、そしてその周辺人物がでてくるが、特定の主人公に集中して描かれているわけではなく、しまいには出場者全員を応援したくなるようなストーリー…そして、最後は音楽に対する賛歌となって幕を下ろす。
小説を読みながら、そして小説を読んだ後も絶対に音楽を聴きたくなること間違いなしである。
ただ、小説としてみた場合、登場人物にさほど意外性もなく、コンクールの進行や結果に意表を突くようなものがあるわけでもない。しいて小説らしい点をあげれば、コンクールの進行とともに、音楽家として生きることを決意していく登場人物の心理が丁寧に描かれている点だろうか。個人的な好みとしては天才的な人物よりも、楽器店店員をしながら音楽を志している最年長出場者や天才少女の指導教授の娘で彼女をサポートする人物などの方がより感情移入しやすい。
蜜蜂と遠雷のタイトルの由来となった養蜂家の息子の天才少年は最初から最後まで妖精のように謎に満ちているが、作品の中ではそうした役割の存在なのだろう。世界を旅する養蜂家なんていう職業があるかどうか…なんていうツッコミはなしにして。
それにしても音楽をやっている人は多い。そうしたすそ野からみれば、名だたるコンクールに出場する人々の物語などは神々の物語にも等しいだろう。ただでも自分の演奏や歌を聴いてほしい人は多いし、ただ(あるいは極めて安価)なら演奏や歌を聴きたいという人も多い。だからこの世界、生活できるだけの金をとって音楽で暮らすなどは至難の技に違いない。才能のある人は羨みと憧れの対象になるのだが、高いところに行けば行くほど、要求されるものも多くなるし、周囲もほっておかない。そういう意味で才能は僥倖であるとともに呪いなのかもしれない。





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最終更新日  2019年09月03日 07時17分16秒
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