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2019/12/09(月)15:10

韓国ドラマ「ネイルカンタービレ」

ドラマ(84)

韓国ドラマの「ネイルカンタービレ」を観終った。 これは日本の大ヒットドラマ(大ヒット漫画)「のだめカンタービレ」のリメイクで、元の方は観たことがないので原作にどこまで忠実なのかはわからない。ただ、この韓国版は韓国版で十分に面白かったし、ラストもよかったと思う。 「のだめ」は日本の女の子の名前なので韓国版ではソルネイルという名になっており、ネイルは「明日(来日)」と同音であり、ソルネイルはソルレバレ(はしゃぎ屋)やソルレイム(ときめき)との音の類似が随所でネタになっている。ネイルとユジン先輩との恋と音楽が物語の軸なのだが、ともに天才音楽家という共感しにくい設定がネイルの天然キャラぶりと二人とも音楽家として「弱点」(ネイルはコンクール恐怖症、ユジンは飛行機恐怖症)を抱えていることで身近なものとなっている。  ネイルの天然ぶりとともに、ユジンのオレ様キャラもこのドラマのカギなのだが、ユジン先輩を演じたチュオンは、もう他の役が考えられないくらいハマっていた。このチュオンは日本でもリメイクされた「グッドドクター」で、子供の心を持つ天才医師を演じていたが、長身と男っぽいイケメンぶりが役柄のイメージにあわず、日本でリメイクされたような小柄で童顔で俳優の方が似合う。チュオンは「グッドドクター」で演技賞を受賞したのだが、もともとのイメージや風貌とかけ離れた演技が演技者として評価されたのかもしれない。 他の愛すべき音楽家の卵たちもそれぞれに個性ゆたかで、日本版の「ますみ」の名がそのまま「マ・スミン」になっていたのには笑える。ラストはその仲間たちもプロのオーケストラを結成することで、卒業後も音楽家として生きていくことができる希望が生まれるのだが、現実には音楽大学を出て音楽で生計を立てるのは本当に難しい。また、生計を立てることができても、それで有料のチケットが売れるというのはまた別問題だ。この間、区役所のホールで、さる交響楽団の無料の演奏会があったのだが、「出入り自由」なんて書いてあったせいか、子供の鳴き声やドアのあけしめの音が気になった。演奏していたのは、単なる趣味グループではなく、どうやらプロの方のようだったが、これではなんだか、演奏しているのが気の毒な気がした。

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