2020/01/08(水)12:06
理容業・美容業の倒産が急増
最近、理容業・美容業の倒産が急増しているという。
ここ30年間で最多の119件が倒産したというが、休廃業や解散も増えている。
そういえば、ここ何年かは1000円カットの店ですませている。高額の理容室や美容室とそんなに変わらないし、特に指名とかないので気楽だ。
そういえば少し前には菓子店の倒産が急増しているなんていう報道があった。こちらはコンビニのスィーツの質が向上しているせいだと言われ、たしかにコンビニで十分だと思えば、わざわざ高額の菓子店で買う必要はない。
まあ、どちらを向いても景気の悪い話ばかりなのだが、こうしたモノが売れない、サービスが売れないという現象には、もう一つ別の背景があるような気もする。
それは人口の高齢化である。
自分のことを顧みても、若い頃に比べてずいぶんとモノを買わなくなっている。
これは収入が減ったという現実的な理由だけではなく、年齢によるとしか思えない要因もある。
まず外見にあまり金をかけなくなった。1000円カットだけでなく、洋服も古着を買うこともあるし、それすらも回数はぐっと減っている。次に食べるものにも金を使わなくなる。健康とカロリーが気になることもあって食事の量が減るし、そもそも高カロリーのものを食べたいという気もなくなってくる。高価な菓子が売れなくなったのも、コンビニスィーツに押されたというだけではなく、消費者の高齢化による需要減もあるのではないか。また、本も流行のものや話題のものよりも、名前だけ知っていてまだ読んでいない本や若い頃感銘をうけた名作を読みたくなる。そしてそうしたものは図書館で十分に手に入るので、書店で本を買うこともなくなる。そういえば書店もずっと苦しい状況が続いていると言われてひさしい。
それにしても、昔の東京五輪のイケイケムードとはなんという違いだろう。あの頃は、老人の姿をみることはまれでも、子供や赤ん坊はどこにでもいた。路地に子供が群れをなしていたのも当時はあたりまえの光景であった。それでも五輪後には不況がやって来て、その雰囲気は覚えている。今度の五輪は、いまからこんな倒産最多なんていうニュースばかりでその後の不況が恐ろしい。