七詩さんのHP

2020/01/19(日)08:48

昨今のニュース報道で思うこと

マスコミ(49)

最近のニュース報道をみていて思うことを書いてみる。 まず、雲隠れ中の河合夫妻の公職選挙法違反疑惑についての報道をみていると、つい外国の法務大臣の疑惑について、これでもかこれでもかと大報道していたことと比べてしまう。自国の法務大臣よりも外国の法務大臣の不祥事について大報道するのってどうみても変ではないか。 次に、障碍者施設で起きた殺傷事件についての裁判が始まったが、被告人はかつてこの施設で働いていた時に、溺れかけた障碍者を助けたのに家族から感謝されなかったことが、犯行に至る動機を形成したということを供述している。それなのに、これについての後追い報道がまったくないのが変な気がする。本当にそうした事実はあったのだろうか。仮に事実であったとしても、何も当該家族を特定できるようにしたり非難したりしろというわけではもちろんない。ただ、この事件の背景には歪んだ思想なるものがあり、それはナチスと同じ優性思想であったとされているが、被告人は実際に何年も障碍者の世話を行い、家族(まったく施設を訪れない家族は別として)とも接触をもっていた人物であったことは忘れてはならないだろう。そしてまたこの事件について、一部新聞報道が行っているような男39歳、女40歳というような匿名報道のやり方についても気持ち悪さを感じる。それはちょうど生物学に関連する本で「ヒト」という単語をみたときに感じるのと同質の気持ち悪さなのだが…。 最後に、カジノ誘致に関連して議員が逮捕された事件についてであるが、これでカジノ誘致に対する潮目が変わったのではないか。当たり前のことであるが、カジノは公営ギャンブルとは違い、まず、カジノを運営する企業が儲けるものである。それが税収増や経済活性化につながるということを誘致派の人々はいうのかもしれないが、その企業が外国企業となれば、日本人がカジノですった金が外国企業に流れるという構図になる。そして今度の事件でわかったように日本のカジノへの進出をもくろむ外国企業は多い。よく考えればあたりまえなのだが、そんなあたりまえのことに気づかせたことは、この事件の功罪のうちの功の部分なのかもしれない。

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