七詩さんのHP

2020/01/26(日)15:29

映画「DESTINY〜鎌倉物語」

映画(68)

家に撮りだめておいたDVDで「鎌倉物語」を見た。 昔、漫画でいくつか読んだことがあるのだが、有名な作家と若い新妻との生活を描いたもので、ギャグのようなファンタジーのような不思議な感じの物語だった。映画でもこの雰囲気はかわらず、それに映画ならではのCG特撮も見事で面白い。 あの黄泉の国に向かう汽車の場面など「千と千尋の神かくし」の一場面を思わせるし、そのもっと前には銀河鉄道のイメージもある。死者は鉄道に乗ってあの世に行く…という発想はいつ頃から始まったのだろうか。 そしてまた、死神が黒装束の正装というのは、韓国ドラマの「トッケビ」とよく似ていてこうした死神のイメージもいったいどこからはじまったのか興味深い。映画を見ている間ずっとこの死神はジャニーズ系のタレントがやっているとばかりおもってみていたのだが、キャストをみて「安藤さくら」とあったので、その化け方にびっくりした。いつか映画「コンスタンティン」を観たとき、ティルダスウェントンが天使の役をやっているのを見てすごく印象的だったが、名優というのは人間以外のものの役をやっても、見事にやるものらしい。 まあ、全体としては、お暇ならどうぞ…という映画なのだが、この映画が公開されていた頃、総理が鑑賞したと新聞に書いてあって驚いたことがある。決してつまらない映画ではないのだが、責任のある地位についている人が人前で「観た」というような映画とはちょっと違うのではないか。子供や若者ならよいのだが、同年配で、こうした映画について熱心に感動したとかよかったとか言っているとしたら、正直ちょっとあまり知的な人ではないと思うだろう。そういう映画である。

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