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カテゴリ:時事問題
人類の歴史の中には何度も疫病がでてくるが、コロナウィルスの特徴はそのきわだった感染力の強さである。そして現代医学をもってしても治療法はいまだ見つかっていない。つまり、その感染力の強さゆえに、人間の地位とか富とか権力とかは感染を防ぐのにあまり役立たないのだ。そして治療法もないので、金持ちだけが高価な医療を受けて助かるというわけでもない。その点で昔の疫病が衛生状態の悪い地域や栄養状態の悪い下層民を主な標的にしたのとはずいぶん違うように思う。そういえばスペインの女王も新型肺炎で亡くなったという。宗教の中には神の前では平等という教義をもつものがあるが、ウィルスの前にも人間は平等のようである。
そうした意味で、政治家も財界人も官僚も感染予防は自分の生命の問題であるという意識でとりくんでほしい。満員電車で通勤している人、パチンコに興じている人、飲み屋で大口あけて笑い興じている集団、接客業務を行う人々…こういう人々は皆、この社会という集団の中で相互につながっている。感染はこの人々だけの問題ではなく、やがて感染というバトンを通じて自分のところにも来るかもしれないという想像力をもってほしい。経済優先とか棄民とかいう発想はこれには通じない。そもそも生命や健康への不安がある状態では「お肉券」や「おさかな券」があっても、誰も金を使わないだろう。 ※ 2020年4月4日の感染者数(死亡者)WHO situation report 中国 74(4) 韓国 94(3) オーストラリア 230(4) フィリピン 385(29) 日本 303(4) ニュージーランド 50(0) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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