関東平野の真ん中に突き出したように日光山地があるが、その一番端にある低山が大平山である。関東平野が一望できるので、人気が高く、空気の澄んだ晴天の日には、東京の高層ビル群が櫛の歯のように林立しているのが見えるし、ちょっと離れてひときわ高いスカイツリーも見ることができる。
この展望広場はその昔、北条と上杉が和議を結んだ際、上杉謙信が関東平野のあまりの広さに驚嘆したという話があるので、謙信平とよばれる。
昨日、その大平山に行ってきた。あいにく、空気はそこまでは澄んで展望はいなかったので、さほどでもなかったのだが、ちょうど紅葉の最盛期で大勢の人がやってきていた。こうした光景だけをみると、コロナ禍以前の日常が戻ってきているように見える。リンクをさせていただいているturbo717さんのブログにも、世界的に第6波が立ち上がりつつあるのだが、死者数は減少しているため、どこの国でも経済を回し始めている。日本でも第6波を懸念する声が大きいが、こうしたコロナが徐々に収束していくのではあるまいか。紅葉を紅葉として楽しむ。そんな日常が本当にありがたい。
紅葉で目をひくのは楓の赤い色なのだが、この赤くなるメカニズムはまだよくわかっていないという。アセトシアニンという赤い花にも含まれる色素によるのだが、これから実を結んでいく花と違い、冬枯れを前にした紅葉の赤はまた別の風情がある。
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