脱税の疑いで逮捕されていた日本大学の田中理事長がついに辞任する意向を伝えたという。
日大といえばマンモス大学で、日本人の大多数は親類縁者を辿れば一人くらいは大学のOBがいるといわれるくらいだ。こうした巨大な学問の府で、失礼ながらこのような方が理事長をやっていたということにまず驚いた。経歴を見てみると、元学生横綱、アマチュア横綱ということで、日大相撲部で活躍された方らしいので、こうしたスポーツの功績で理事長にまで登りつめた方なのだろう。学生スポーツを否定するわけではないし、青春時代をスポーツにうちこむことにはそれなりの教育価値もあるのかもしれないけど、それは大学の中ではあくまでもはじっこである。田中理事長については、今回の脱税以前にもいろいろな疑惑のあった方のようで、こうした人物が中枢にいる大学に巨額の補助金がつぎこまれていることに疑問を感じてならない。
学生スポーツもビジネスとして肥大化して、大学にしてみれば「金になる」のかもしれないが、そのために入試など無視して選手をかきあつめたり、練習用の豪華な施設を作ったりしているところもある。こんなんで他の学生はよく怒らないものだと思う。それに毎年交通妨害になっている新春かけっこのバカ騒ぎも批判的に見ている人も多いのではないのだろうか。
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