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カテゴリ:旅
この間はちょっと遠出をして那須まで日帰りドライブ旅行に行ってきた。
これがお目当てというわけでもなかったのだが、殺生石が割れたというニュースも気になる。 これは九尾の狐が石に変じたというもので、割れる前には園地の奥の方にしめ縄をしめてあった。特に変わった形の石ではないので、なぜ、その石が殺生石となったのか、本当のところはよくわからない。園地の入り口近くには盲目の蛇が変じたという盲蛇石というのもあり、こちらも解説では蛇の頭のような形をしているとあるのだが、いくらみても蛇の頭には見えない。もっとも石も長い時間をかければ風化するし形も変わる。伝説が生まれた頃には、やはりなんらかの特徴があったのかもしれない。 硫黄の噴出する場であるため、荒涼とした石のつらなる地形で賽の河原を思わせる上、時には強い硫化水素が噴出して人や動物に被害を与えることもあったので、殺生という語もうまれたのだろう。ここらの石は火山性のものだというが、それにしては急速に冷えて空気が抜けた時の孔もみられず、想像するような溶岩というのともちょっと違う。問題の殺生石であるが、真っ二つに割れていて、大きな口を思わせる断面がこちらを向いているのですぐにわかる。ちぎれたしめ縄はそのままになっていて、かなり風化しているようにもみえる。割れているのが発見されたのは3月の初旬だというのだが、その後25日には、九尾の狐那須殺生石慰霊祭並びに平和祈願祭りも行われたという。 孫悟空が石から生まれたというのは有名なのだが、あの割れた殺生石をみていると、ちょうど、割れた面が滑らかに窪んでいて、何かが生まれたという想像もしてみたくなる。最初は石を修復するという話もあったらしいのだが、なんとなく人間が手を加えるのも恐れ多いし、それで何か起きたら、やはり祟りとかいうことになるのだろう。石が割れるのも大きな自然の流れだし、このままの方がよい。ことさら迷信深い方ではないのだが、これが悪い前兆でなく、できればよいことの前兆であってほしい。 (なお、コロナ禍が始まってからだと思うのだが、那須では観光案内所などに「おもて那須手形」という冊子(千円)を販売しており、観光案内とクーポンや無料入浴券もかねている。無料入浴券だけでも一年の期間内に二回いけば十分得するのでおすすめである。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年05月25日 12時10分05秒
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