|
カテゴリ:事件・犯罪
ユーチューブで未解決事件や失踪事件を専門にしているサイトがある。
行方不明というものは年間8万件ほどあり、届け出のないものを加えるとさらに多いだろう。ほとんどは家出や認知症の徘徊によるものなのだろうけど、中には不可解で現代の神隠しとしか思えないものがある。そうしたものについて、こういうサイトは解説しているわけである。 不可解な失踪事件を見ていると総じて子供、主婦、無職など、社会とあまりつながりのない人が多い。やはり、こうした失踪は神隠しという超常現象ではなく、なんらかの理由があるのだろう。考えてみると、現代の社会というのは人間が消えやすくなっているのかもしれない。 まず第一には無縁社会というほど、孤立して暮らしている個人や家族が多くなっている。地域社会はすでになく、賃貸住宅だと隣に住む人の名前も知らないということも珍しくない。決まった職場を持たずに一人で暮らす人も多く、こういう人が突然いなくなっても誰も気づかないのではないか。 次に介護やひきこもり、DV、児童虐待などの問題を抱えた家族も増えている。そうした問題が事件に発展する場合もあり、殺人事件の半数は家族間で起きているという。失踪事件の中には、例外的ではあろうが、家族が口裏を合わせているというようなものもあるのかもしれない。 さらに、カードが普及した今日では、ほとんどの人に拉致や誘拐の標的として狙われる理由がある。闇サイト殺人のように、非力そうで身なりがちゃんとしている人を拉致してカードの金を狙う悪人がいても不思議ではない。 それにまた、行方不明についてはどうしても思い込みがある。短時間の間に人が消えたという場合、消えたことに気づくまでの時間だけでなく、探している間も、探されている方もまた動いている。子供は大声で泣くものであるというのも思い込みで、涙をいっぱいにためて声をあげない子もいる。拉致されそうになれば人は大声をだして抵抗するはずだというが、突然の恐怖に襲われた場合、足がすくむこともあれば声もでないこともある。狭い地域社会ならともかく、匿名の雑踏の中では、一瞬で誰かが車に連れ込まれても、そんな光景は誰の記憶にも残らないだろう。 ただこうしたユーチューブの映像を見ていると、失踪事件の中にはどうしても警察の怠慢のように思えるものもある。編集者がそういう編集をしたのかもしれないが、どう見ても、こいつが怪しいという事例である。こういうのはいったいどうなっているのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年06月20日 07時26分44秒
コメント(0) | コメントを書く
[事件・犯罪] カテゴリの最新記事
|