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テーマ:ニュース(99209)
カテゴリ:事件・犯罪
同居していた弟の頭蓋骨をゴミ集積所に捨てた疑いで兄が逮捕されたという。兄は68歳、弟は67歳。死亡の経緯などは今後、調査されるであろうが、こうした高齢の兄弟が、親の遺した家に互いに交渉もなく暮らすということは増えているように思う。この兄弟が住んでいたのは東京の北区。兄は無職ということなのだが弟もおそらく無職だったのだろう。60歳で無職というのは珍しくもないのだが、兄弟二人とも親の家をでることもなく、60歳代まで一つ屋根のもとに暮らしていたわけである。
急速に進む未婚化、そして高齢化を考えると、生まれ育った家に高齢の兄弟が住むという形態は増えているように思う。現在では母子世帯、核家族世帯といっても、成人した子供と未亡人の世帯、老夫婦と成人した子供の世帯が多いと言うが、親世代が退場すれば、成人した兄弟だけが残されるわけである。あまり詳しくは書かないが、そうした家もいくつか知っている。中には相当の立派な屋敷なのだが、庭は雑草が茂り放題で、洗濯物がときおり乱雑に干してあるだけ。そして夜には離れた部屋に別々に灯りがともるというところもある。あの家も、数十年前には両親と可愛らしい子供たちが庭で遊んでいたような幸せファミリーだったのだろうな…と思ったりもする。 成人した兄弟がともに暮らすのがよいとか悪いとかをいうつもりはもちろんない。中には兄弟仲良く暮らす、あるいはお互いに自立して生活を楽しんでいるというものもあるだろうし、それはそれで一つのライフスタイルかもしれない。ただ中には、この事件のように死体遺棄に結び付くものもあるのだろう。youtubeで事件を紹介するサイトがあるが、その中で成人した姉弟三人で暮らしていた家で姉が白骨になっていたという怪事件が紹介されていた。ほとんど兄弟で交渉がなければ、部屋をノックすることもない。死んでいるかもしれないと思ってもどうしてよいかわからない。実は親族が死亡した場合にも火葬費用などについての公的な補助があるというのだが、そうした手続きはわかりやすく広報されているわけではない。そのうち異臭がただよってくれば、ますます部屋の様子をみるのが怖ろしくなる。そのことは考えないようにして暮らす。そういうこともあるのではないか。 北区の死体遺棄事件では頭蓋骨を捨てたことで事件が発覚した。異臭が収まり骨になったことを確認した後、遺体を処理しようとしたのだろう。ゴミとして出せば、切り抜けられると思い、歯型から身元や住所がわかるとは考えなかったし、自動車等ももっていなかったのかもしれない。頭蓋骨の後は他の部分も処理し、その後はきっとなにごとのなく暮らすつもりだった。頭蓋骨がレプリカだと思っていたというのは、遺体の他の部分が残っている状況から、言い訳にもなっていない。こんな事件もこれから増えそうである。 兄弟は 他人のはじめと いうけれど 自立し他人に なれる幸せ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年07月03日 09時58分22秒
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