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カテゴリ:旅
最近、熊谷市に行く機会があった。熊谷は東京近県の中で、東京への通勤圏を越えたところで、神奈川で言えば小田原のような位置なのだろうか。ベッドタウンとは違う地域の核都市らしい雰囲気のあるところである。 こうした都市にはよくその都市を代表する百貨店があるものだが、熊谷市にもそうした百貨店がある。昭和の頃には百貨店に行くというのは、家族ぐるみの娯楽のようなもので、子供にとっては屋上での遊園地も楽しみなら、よい子にしていれば連れて行った貰える約束の食堂も楽しみであった。今は屋上に子供の遊戯施設を置いているところも見かけなくなっている。最近ではこうした都市を代表する百貨店が次々と消えているというのだが、熊谷市の百貨店は、まだまだ元気なように見えた。 エレベーターは展望式で屋上にもまた展望スペースがある。市内の様子がよくみえるのだが、中心部であるにもかかわらず、駐車場が目につく。人口減少の影響がこうしたところにも出ているのだろう。また、昔はにぎわっていたであろう百貨店近くの商店街もシャッターをしめたままというところが目立つ。人口減少とか少子高齢化というものは、数値だけだと実感しにくいのだが、実際の街なみなどを見てみると、あちこちで実感できる。日本の人口は減少していくのだが、それは均一に減っていくのではなく、都市への集中をともなって現象していくので、もともとの過疎地の限界集落化の次には、地域の核都市で人口の急減ということが起きるのではないのだろうか。 なお、この熊谷市には星渓園という回遊式の庭園があり、無料で観覧できる。池を囲んだ庭園そのものはよいのだが、季節のせいか水が汚れていたのが少し残念であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025年03月23日 08時27分21秒
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