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テーマ:ニュース(95531)
カテゴリ:時事問題
近くのスーパーに行ったら米の棚がすっかり空っぽになっていた。米不足や米高値の情報がますます買い占めを煽っているのだろうか。平成六年の時のような米凶作があるわけでもないし、どうも原因がよくわからない。ネットで調べると、・業者間取引が増えた、・農水省の試算や受給管理が甘かった、・業務用確保で需要が大衆ブランドに集中したとあるが、いずれも分かったようなわからないような原因だ。そしてなぜ今なのだの説明にはならない。 米の作付け面積は昭和44年をピークに減少しているという。今頃は水をたたえた水田があちこちにみられる季節なのだが、棄農地や太陽光パネルが目立っている。農業人口も減少している上、高齢化が著しい。2020年で農業人口の半分が65歳以上で、2023年になると7割が65歳以上であるという。平均年齢は68.7歳である。若い農家は花卉や果実などの新しい取り組みを行っている場合が多いとも考えられ、米農家に限るとさらに高齢化しているのではないか。いずれは国内での米生産が激減していくので、昨今の米不足はいずれ起きることが早く起きているだけなのかもしれない。 それにそもそも主食が米だなんて誰が決めたのだろうか。単独世帯では、三食とも米以外というところもけっこう多いように思う。そしてまた、単独世帯や二人では、自宅で米を炊かないという家も多いのではないか。日本人の多くが普通に毎日米を食べるようになったのはそう古くからではない。江戸時代の農民で畑作の盛んなところでは芋などを常食にしていたところだってあっただろう。世界を見渡してみても、欧州で炭水化物をジャガイモでとっている国は多いのだが、ジャガイモも移入されたのは新大陸発見後である。 米が日本の主食というのも万古不変ではない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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