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カテゴリ:雑感
まもなく都議選が始まる。都議選が終わると参院選と選挙の季節が続く。 この間の日記にも書いたのだが、選挙の帰趨を決するのは普段は政治に関心のない層ではないか。LGBT差別、ジェンダー平等、選択的夫婦別姓といったテーマはおそらく多くの人にとっては、まったくもってどうでもよい問題である。これは何度強調してもよい。そして憲法9条についても、現在特に具体的な改憲手続きのない段階では、さほどの重要テーマという認識はないのが普通であろう。 さて、こうした普段は政治にあまり関心のない層についてであるが、マスコミやそれにのっかっている著名人の影響というものが、昔に比べて少なくなっているのではないか。マスコミが鐘や太鼓でもてはやせば、選挙民が「何かやってくれそうだ」と期待して投票するという時代ではない。それにかわって、強い影響力を持つようになったのが、ネット動画などである。 さて、海の向こうの米国の大統領選ではマスコミがこぞって持ち上げた候補、多くのセレブが応援する候補が敗れた。米国のような二大政党制では、有権者の選択の幅が極めて少ない。そんな限られた中で反グローバリズムの主張が、マスコミからもセレブからも遠いところにいる人々に共感をよんだということなのかもしれない。たしかに、グローバリズムは途上国の生活を押し上げたが、先進国の中での格差を拡大させた。 マスコミや識者は、こうしたものをポピュリズムだと批判する。しかし、民主主義とは本来がポピュリズムの別名なのではないのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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