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カテゴリ:雑感
空き家が増えている。それは地方都市だけではなく、東京の住宅街でも増えているようだ。人口そのものが減っているということの他に、一戸建てよりも集合住宅を好むようになったということも背景にあるのかもしれない。今どき、老後は子や孫に囲まれて暮らすのが一番幸せと思う人はあまりいないだろう。もし、老夫婦二人暮らしを想定するのであれば、一戸建てよりも、少ない部屋の集合住宅の方が便利だ。下手に一戸建てで子供部屋などがあると、成人した子供がいつまでもいすわるかもしれない。ひきこもりとかそれに関連する家庭内殺人はニュース映像をみると、瀟洒で立派な一戸建てが多いように思う。また、闇バイト強盗が頻発するほどに治安が悪化していけば、どこから侵入されるかわからない一戸建てでは不安だ。こう思う人もいるだろう。 あのバブルの頃やその前の時代までは、茨城に家を買っただの千葉に土地を買っただのと自慢をしている人がいた。方、荘、棟、字というように、住宅双六のあがりは勤務地から遠いところでも土地付き住宅であると考えられていた時代だ。けれども、そんな意識も変わったせいで、過疎地の限界集落だけではなく、郊外の住宅地でもまだ新しい家が空き家となっているのが目立つところがある。そうしたところではバス便が減り、スーパーもたたみ、残った住民は過疎地なみに不便ではないか。 人口減少は均等に起きているわけではなく、もともとの過疎地や一戸建て中心のところで減少し、集合住宅の建設の盛んなところで増えているという傾向がある。 放置された空き家は様々な問題を起こす。不審者が出入りしたり、不審火が起きたりする防犯、防火の問題もあるし、庭に雑草が繁茂することによる蚊の発生の問題、ゴミを投げ込む輩がいれば悪臭の問題などもある。そのうちこうした「空き家公害」ともいうべきものが社会的問題になっていくのではないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025年06月10日 13時45分34秒
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