@itan-journ@l

2015/01/10(土)23:27

『シャーロック・ホームズ』聖典の映像化ではない、と念頭に置いてお楽しみください

シネマ感想:さ行(81)

   私はシャーロッキアンである。いや、世の中には私よりももっと筋金入りのシャーロッキアンがいるとは思うけど(論文や本を書いている人)、私だって一般人と比べたらシャーロッキアンの部類には入ると思っている。聖典はもちろんすべて読んだし(ちなみに一番好きなのは「まだらのひも」)、大人になってから原書でも読破した短編だっていくつかある。グラナダTVのシャーロック・ホームズの冒険はDVDコンプリートボックスを所有している上に吹き替えと英語で観た(ちなみに、ドラマの感想も一部ブログにアップしてある)。初めて行った外国はもちろんイギリスで、ベーカー街221Bにある博物館でホームズの胸像と2ショットを撮ったこともある。・・・・・そんな私なので、おのずとホームズの映画化には難癖をつけずにはいられないことをご了承下さい!さて、観てきましたよ・・・ガイ・マドンナの元夫・リッチー監督の「シャーロック・ホームズ」。いろいろ懸念してはいたんですが・・・結論から言うと、「別に・・・」<-もちろんエリカ様風もちろんダウニーたんも重労働ジュード・ロウ、素晴らしい。大好きな俳優さんです。でも・・・・でも・・・・どうしても私の中のホームズとワトソンの実写版はグラナダ版のジェレミー・ブレットとデイビット・バークorエドワード・ハードウィックなのですよ・・・・だって、しょうがないじゃない?子供のころから刷り込まれているんだもの!!はあ・・・そんなんで、聖典と比べてばっかりいる私。メアリ・モースタン(「スパニッシュ・アパートメント」のケリー・ライリー。彼女はけっこうイメージ通り)とホームズがなんでレストランで初対面なわけ?メアリとワトソンが知り合ったのは「4つの署名」のはずでしょ・・・。それにブラックウッド興ってなにさ?あんた誰?ホームズの宿敵ならモリアーティー教授でしょ?・・・と思ったら、黒幕は教授だったんですね。しかも次回作への伏線ぽかった!まあこれはこれで、よし・・・。あと、ホームズ(ドS)とワトソン(ドM)の関係性が逆転していませんでしたか??「ツゴウワルクトモコイ」って電報で言われて付いてきちゃう人なのに、なんか力関係ではホームズより強かったような・・・。あと、アイリーン・アドラーがまるで峰不二子でしたね~。これはこれでアリだと思う・・・けど、ホームズとアイリーンの関係、もうちょっと抑えた感じの演出の方がグッとくるんじゃないかなあ・・・。などと思ったり。謎解きには最初から期待していませんでしたが、アクションもこれといって手に汗握る!!って感じでもなかったしなあ・・・。食肉工場の場面(豚がチェーンソーで真っ二つにされたりする場面)はまあよかったですけどね・・・。などとアクビをしながらの鑑賞となりました。ダウニーたんとジュードのコンビ自体はケミストリー出ていて面白そうなので、次回作に期待です・・・。余談:この映画を観た後、家に帰ったらミステリーチャンネルでグラナダ版の「6つのナポレオン」がやっていました。やっぱりジェレミー最高だわ・・・レストレードに事件解決のお礼を言われて、「ありがとう!・・・・・・・・・・ありがとう」というシーン。ヤバいです。・・・・・・・の間に、いつもはポーカーフェイスでいるホームズの隠しきれない感情が溢れそうになるのがたまりません。萌え。そうかと思えば次の瞬間にさっさとレストレードを送り出しているツンデレなホームズ、にも萌え。

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