『タイタニック』3Dで初(!)鑑賞 お、おもしろい・・・
今更ヒット作を観るシリーズ第三弾にして最終回は、「タイタニック」ですよ!!!3Dになったから鑑賞して来ました。てか3Dってチケット代2,000円なのね!高!!!しかもなんとまさかのタイタニック初鑑賞。周りの友達は「エーッ!!あんなに映画観てるのに『タイタニック』観てないの?!」と驚愕。ええ、ええ、あたしはタイタニックバージン。公開したのが学生時代で、あまりにもみんなが観に行ってて(しかもデートムービーだし)、マスコミも「タイタニック、タイタニック!!」ってうるさかったから、「何かうぜーな」と思っていたのですよ。同調圧力に屈しない俺、カコイイってひねくれてて、観に行かなかったんですよね・・・若かったよなあ・・・。 しかし・・・みんなそんなに面白い面白いって言うなら、1000円の日に観に行ってやってもいいけど(上から目線)という気になり。でも気が付いたら田舎の映画館でしか上映されないくらい日が経っていて結局観れなかったという・・・。その後DVDや地上波でもチェックすることなく、タイタニック処女をこじらせてしまったまま今に至るんですよ。このことを友人Iに話したところ「タイタニックも観ないで映画の感想ブログに載せてんじゃねーよ」と一蹴(「トゥルーロマンス」のときも言われた)。「メジャーを知らずしてマイナーを語るな!」という金言をもらったのでした。その通り、その通りだよ友人I!ということで金曜日の夜、友人の浦鉄さんと観に行ってきました@新宿ピカデリー。「金曜の夜に女二人でタイタニックって何の罰ゲーム?」(by浦鉄)という感じですが、女子二人連れも結構いましたよ(学生さんとかだったけどね)。しかも3時間近くあるので上映前はなるべく水分を控え、用心を重ねて2回トイレに行っておきました。メガネの上から3Dメガネを装着していざ鑑賞。観賞後のストレートな感想は・・・「お、おもしろい・・・」ちょ、遅せーよ!!!という日本中のつっこみが聞こえてきそうだけども・・・非常に面白かったです、はい。2,000円の価値はありました。キャメロン監督、ケイト、レオ、今まで本当に・・・本当にすみませんでした(90度おじぎ)。今更、今更なんだけど感想を書かせて頂きます。(ヒット作の例によって箇条書きです)・前半がロミオとジュリエットばりの周りから反対される&身分違いのラブストーリー、後半が驚愕パニック映画なので、一粒で二度美味しい!!万人にわかるようなベタ&オーソドックスなストーリーなのに引き込まれて上映時間の長さも苦にならないのだった。娯楽映画として、完璧!だったんですね・・・。・レオ若!そして美少年!確かに当時キャーキャー言われただけのことはある(私はタイプじゃないけど)。夫の地元チェコでもクラスメートの女子がレオにキャーキャー言っていたらしいので、レオフィーバーは世界的な現象だったのだなあ・・・。でもちょっと現代っ子っぽく見え過ぎないか?貧乏なアーチストならばロンゲ希望。でも似合わないかな?・ケイト17歳って設定だが、もう既に体型が熟女。腰回りとかドスコイ!って感じだし。ケイトは若い頃よりも、三十路半ばを越えたくらいからいい感じになってきた気がする。ランコムの広告とか本当に綺麗だ。まあタイタニックのときも綺麗っちゃ綺麗なんだけど。・タイタニック出航のときは、これから待ち受ける運命など知らずにテンションが上がる。「アイム キング オブ ザワールド!フォー!」と舳先で叫ぶレオの気持ちに同化。私の中で船旅ア↑コガレが芽生えた瞬間。・現代のシーンで、タイタニックの中の金庫にあった紙類を分析するのだが、他の書類が下水から取り出したトイレットペーパーみたいになってるのに、どうしてレオが書いたスケッチだけそのままちゃんと残っていたのだろうか?木炭みたいな道具で書いていたのに・・・。・ケイトの婚約者は、金持ちだけどモラハラ&DVでどうしようもねーな・・・。しかも顔も直球で「金持ちクソ野郎」だし、ベタキャスティングもここに極まれり!という感じ(褒めてる)。パッと見で「コイツやな奴」と全観客に認識される顔なんだな~。・キャシー・ベイツが成金だけど心の優しいオバチャン役で出演。彼女が脇にいるだけでなんか画面に安定感が出るような気がする。体型のせいかもしれないけども・・・。ケイト、レオ、キャシーが再共演の「レボリューショナリーロード」って、つくづく意地悪なキャスティングだったんだなあという感じがする。最高! ・3等船室のパーティーにて踊る二人。そういえばアイルランドのリバーダンスって流行らなかったっけ?結構日本に公演に来ていた気が。タイタニックの宣伝効果恐るべし。・碧洋のハートって、ブルーのダイヤモンドだったのね。昔、台湾に行った時ガイドさんが「台湾のアクアマリン人気あります、タイタニックにも出てた宝石です!」って流れで土産用宝石店に連れて行かれたのを思い出した。アクアマリンって海洋安全の石でもあるのに、タイタニック沈んじゃったじゃんって思ってたよ・・・。アクアマリンでもサファイアでもなかったんだね。・ヌードデッサンのシーンでちゃんと絵を書き上げたレオ、若いのに、ものすごい忍耐力だなあ・・・と感心(笑)。 ・ケイトがお付きのものを無視してレオと逃げ出すシーンは、観ていてワクワクした。彼女がイキイキとしてくるのが伝わって来て良い。中指立てるのはちょいやりすぎ感があったが(笑)・貨物室の中でカーセックスするケイトとレオ。ガラスが曇っているのがいいねえ・・・。手の跡がついてるのもいいねえ・・・青春だねえ・・・。・ 処女航海中のタイタニックの中で処女を失ったとたんに氷山激突→一気にパニックムービーにスイッチ。このテンポのよさに痺れるねえ・・・。パニック描写中は「アワワワ・・・たたた大変じゃあ~!」とお口を手でふさぎつつの鑑賞でしたよ、いやさすがキャメロン監督・・・今更だけど!・現代のシーンで、マイケル・ムーア似の人がCGで説明していましたね。タイタニックが氷壁にかすり→頭の方から浸水して→海につきささったようになり→船尾が重みに耐えられなくなり→真ん中からちぎれる→船尾はしばらく浮いていたが沈没・・・というシュミレーションを入れていたから、この先どうなるかわかるという演出、的確で明解です!さすがキャメロン監督・・・今更だけど!・ いやパニック映画を久しぶりに観たから、もう「うわうわうわ・・・」と引きつけられっぱなし。しかし3D効果は、平行のシーンよりも上下のシーンの方が迫力があったなあ。水が廊下に溢れるシーンよりも、ケイトが自殺未遂するシーンで手に汗握りました。本当に高い船の上から海を見下ろしてるみたいだった!・ 「ワシは紳士なので正装をして最期の時を待つ」というおじいさん、本当に紳士だの~。こんなエスニックジョークを思い出しました。楽団の皆様も、最後まで本当にお疲れさまでした、とねぎらってあげたいですね。・ ベッドの上で抱き合いながら死を待つことにした老夫婦。やっぱりこういう非常時とか、死ぬかもしれないとき、死ぬ時ってのはパートナーがいるといいなあと思いましたねぇ・・・。もし夫がジャックだったら、私を助けてくれるだろうか?とか考えてしまいます(笑)。・ 思ったよりも意外と早かった船尾の沈没。マイケル・ムーア似の人は「しばらくコルク状態でプカプカ」って言ってたから、時間あるのかと思ってた。しかし・・・氷山のある大西洋、マジで寒そう!昔の救命胴衣も今のパンパンなダウンみたいなタイプと違って、体育のマットレスに見えるし、水吸って逆に重くなりそう。ああ、こんなんじゃ助からないよ・・・といたたまれない気分に。・ローズを板の上に載せたジャック。てか水に浸かってたら確実に死ぬんだから、あんたも早く浮くもの見つけて上に乗っかりな!!って思うし。ああ、こうして死んで行くのか・・・とヤキモキしながら観ていたら、隣の女性が号泣。いいシーンなのに泣けない自分が悔しい!・生存者を探すために戻ったボートは一艘のみだったという・・・もし、自分がボートに乗れていたら、一体どうしただろうか。きっと下を向いて何も言わないようにするような気がする・・・。なんか落ち込む・・・。ミザリーのオバチャン偉い・・・。・ 戻ったボートに乗っていた船員の顔に見覚えが。ファンタスティックフォーの全身ゴム男じゃないか?この人の善意を持った顔の感じがなんか安心する。・ローズ、頑張れ!!!ローズ、生きろ!!!と拳に力が入る。彼女が死んだ男の口からホイッスルを取って吹くシーンがいい。残されたものは生きるしかない・・・。ジャックのためにも・・・(涙)。・そして後日譚。金持ちクソ野郎は見知らぬ子供をダシにして生き残ったけど、大恐慌で破産→自殺。「これは庶民にとってカタルシスだな」と浦鉄さん(笑)。・上映終了23時55分。セリーヌ・ディオンの歌と余韻に浸る間もなく劇場を後にして終電をつかまえるべく駅へダッシュ。酔客の間を抜けて駅へ急ぐ私は・・・濡れ衣でつかまったジャックを探しに行くローズのようだったとも言えるであろう(笑)。そして、金持ちクソ野郎ばりに電車の席を確保しようとするのだった。いやしかし面白かった。下手にDVDや地上波でチェックせずによかったかも・・・。3Dでタイタニックバージンをロストできて満足です。