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この一言に出会うために。

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June 1, 2006
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  今日は、「続・志のみ持参」という本から一部抜粋です。

  著者は、上甲晃氏。松下幸之助から抜擢され、松下政経塾の元塾頭を
  務めた方で、現在は、志ネットワーク「青年塾」を主宰されています。

  人間教育の大事な根幹に言及されていて、
  この方の他の著書も勉強になる点が多いです。

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  「その人の人間性というものは、日ごろの生活態度に表れる」

  というのが、私の一つの持論です。
  ふだんの立ち居振る舞いに人間性は全部表れると思っているのです。

  だから「生活が即人間教育、即人格教育」と思うのです。
  皆さん方が、何気なく座っておられる姿、何気なく食事されている
  姿、何気なく電車に乗られる姿、すべて人間性の表われです。
  人間性と行動は全く別々のものではないのです。


  ですから、一流の生きざまというのは、まず日々の生活態度の中で
  表わすべき
だというのが私の考え方です。

  ですから、私がきょう、皆さん方に一つ提案したいと思うのは、
  「意識を変える前に、一つでいいから行動を変えてください」  ということです。

  それが自己変革の第一歩になると私は思うのです。
  あれもこれもはできません。一つでいいのです。
  人間というものは、一つができるようになると、全部ができる
  ようになるものです。

  そこで、私は一つ具体的なことを皆さんにご提案したいと思います。
  それは「背中を磨く」ということです。「後ろ姿をきれいにしよう」
  という行動を一回徹底して心がけてもらったらどうかなと思って
  おります。

  ニューオータニで松下政経塾の面接試験をしたときのことを、
  私は思い出したのです。松下政経塾の役員さんが並んでおられる
  横で、事務局の私は、受験生よりも松下幸之助を見ていたのです。
  この人はどういうところで人を見るかな、というのにものすごく
  関心があったのです。

  そこで一つ気づいたことがあります。
  いよいよ試験が始まって、一人づつ面接室に入ってきます。
  コンコン、とノックする。「どうぞ」というと、みんな最敬礼して
  入ってくるわけです。その時、試験官は一斉に入り口を見ます。
  でも、松下幸之助だけは、手元の書類をジーッと見て、
  あまり入り口を見ていないのです。

  「あれ?」と思いました。
  やがて面接試験が全部終わります。受験生が立ち上がって、
  「ありがとうございました」と頭を下げて出口に向かいます。

  試験官は、今、面接した人の点数をつけるために、すぐ下を向いて
  ペーパーに向かいます。
  でも、松下幸之助だけは、ジーッと出ていくところを見ているのです。

  私は初め、「変だな」と思いました。
  他の人は入ってくるところを真剣に見ているのに、松下幸之助は
  出ていくところを見ているのです。

  最初は、やっぱり歳かな、とも思いました。だんだんタイミングが
  ずれ始めて、見ようかなと思ったら、もう終わっているのかもしれ
  ない、と思いました。

  でも、こういういい機会だから聞いてみようと思って「どうして
  出ていくところをそんなに真剣にご覧になるのですか」と質問した
  のです。

  そうしたら、松下幸之助は、
  「君な、こんな狭い部屋でも、入ってくるときは、みんなよそ行き
  や」というのです。確かにそうです。これからいよいよ試験が始ま
  るという時は、みんな礼儀正しい。必ず最敬礼で「よろしくお願い
  します」と入ってきます。「それでは普段の姿が分からん」という
  のです。

  でも、こんな狭い部屋でも、試験が終わるとホッとする。
  ホッとした分だけ、入ってくる時と比べると、出ていくときのほうが
  ふだんの姿に近いと松下幸之助はいう。

  その時、「そうだ。我々の人間性は、背中に表われるな」と
  思ったのです。裏返しますと、どんな場でも、後姿はきれいに
  しようと心がけていくことが、他人を思いやる心をはぐくむ
  身近な実践行動ではないか。


  ホテルの支配人さんにも聞いてみました。すると、やっぱり
  チェックインをするときは、みんなよそ行き。「どうぞ、こちらに
  ご署名を」というときに、「おっす」とか言って入ってくる人は
  いないわけです。みんな紳士淑女です。
  
  だけど、一晩使い終わった後の部屋をみたら、部屋をみただけで、
  その人の人間性が分かるというのです。私が一日部屋を使うとき、
  我々は自分の人間性のとおりの使い方をしています。

  「金を払っとるんや。どんなふうに使おうと、おれの勝手やないか「
  と思ったら、その通りに使っています。脱いだ浴衣はポイっと
  放ってますし、使ったバスタオルもバッと投げ出してあります。

  その支配人さんは、こうも言いました「始末ぐせの悪い人は、決して
  偉くならない」と。まさに後姿です。

  どこのだれが掃除に来るか、そんなことは知らないけれど、掃除を
  する人が部屋を開けたときに、「ああ、この部屋は優しい人に
  使ってもらったな、丁寧な人に使ってもらったな。ここは簡単に
  掃除できるな」と思うような部屋にしておいてあげようという気持ち
  をもっている人は、やっぱりきちんと片付けておくのです。

  私の主宰する青年塾では、必ずこう言います。
  「泊まる前よりも帰った後のほうがきれいになるようにしよう」
  これが我々のスローガンです。これを我々は青年塾で徹底して
  やっているのです。そういう一つ一つの行動が、つまらないことの
  ように見えますけど、本当の人間教育ではないでしょうか。

  他人を思いやる心というのは、百万回、「他人を思いやる優しい
  心を持とう」と口で唱えても生まれないのです。具体的な行動の中
  で習慣化していくことが、そういう心を養うためには一番必要です。


  そう思って、徹底してやってまいりました。

  新幹線を降りるときも、私はいつも注目して見ています。
  例えば博多に行く新幹線を新大阪で降りるとき、使ったリクライニング
  をもとに戻し、食べた弁当や読んだ新聞、飲んだ空き缶をきちっと
  持って降りる人は、私のずっと見てきた範囲では一割もいません。

  大変立派な格好をした立派な姿の紳士が、リクライニングは倒した
  まま、読んだ新聞は全部網の中に突っ込んで降りていかれるの
  ケースが9割です。

  自分のことだけを考えれば、それでいいかも知れません。
  手ぶらで降りることができますから。

  だけど、私はそれではいかにも心が貧しいと思うのです。
  その席には、だれか次に乗ってくるかもしれない、乗ってきた人が
  席につこうと思ったら、空き缶は置いてある、弁当の空き箱が
  置いてあるというのでは、やっぱり不愉快です。

  リクライニングはもとへ戻して、ごみは持って降りようというのが
  だれか次に来る人のことを思いやるということ。
  つまり、「背中を磨く」という行為ではないかと思います。

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  この方の主宰する塾

  ★青年塾…  
  創設10年目、卒業生は700名を超える 「即戦力を鍛える教育機関は
  はいて捨てるほどある。ひたすら、長持ちする人、人間の根っこの
  部分を育て、人間力を高める教育を目指す」社会問題の地域での
  現地現場実習、歴史や時事問題、伊勢神宮訪問、掃除と食事作り
  など、研修生が研修を全て段取りして行う。





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Last updated  June 16, 2006 04:11:32 PM
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