ドクターイワタの認知症ブログ~東海エリア最高の治療実績~

2008/11/13(木)01:51

おかげさまで開院1周年を迎えることが出来ました

在宅医療に思う(120)

本日で開院1年を迎えることが出来ました。 1年で約500名の認知症患者さんを診させていただきました。 現在、診断名、治療内容、改訂長谷川式(初回と1ヶ月後に改訂長谷川式をしている方々を対象)改善についてExcel fileに纏めています。現在137名分纏めたところでは、改訂長谷川式の総合得点平均2.13点の改善、近時記憶(桜・猫・電車の近時記憶6点中)0.415点の改善が見られました。 周辺症状の治療のため抑制系薬剤のみ使用した場合も含めてこの数字ですから(周辺症状の治療のため抑制系薬剤のみ使用した場合は改訂長谷川式は当然悪化します)、アリセプトおよびフェルガードで治療した方のみに限れば改善度はさらにアップすると思います。改訂長谷川式では記憶力改善についてのみの評価に過ぎませんのでドクターコウノのように周辺症状についても点数化しないと行けないかと思っています。 こうやって、認知症は正しい治療をすれば改善するんだということを示していくことはとても大切なことであると思います。明日も当クリニックで「認知症は改善します」と題して講義をします。 治療前後の表情の変化をとらえるために、御本人および御家族の承諾の元、8月から患者さんの写真を撮り始めました。治療前と治療1ヶ月後の表情の変化は改訂長谷川式の点数よりも説得力があります。 これからも地道に患者さんの認知症診断および治療を行い、一人でも多くの認知症患者さんおよび御家族ののQOLの改善に努めたいと思います。加えて、「認知症は改善します」という啓蒙活動も行っていこうと思っています。 そして、日本版パッチアダムスになって、いつか認知症患者さんも働くことが出来るような共同生活体を自然が一杯の場所に作りたいと思っています。

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