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ドクターイワタの認知症・発達障害ブログ~認知症専門外来と認知症専門往診を融合~

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May 24, 2009
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カテゴリ:在宅医療に思う
先週、5月14日(木)の18:30-19:30に第17回認知症在宅ケア勉強会を開催しました。今回はドクターイワタがピック病について講演しました。

前半はピック病の診断および治療方法について説明しました。
1.ピック病は前頭側頭型認知症に属し、暴言、暴力、盗みなどの反社会的行動、甘い物好きなどの偏食、ギャンブル、買い物などの金銭浪費が特徴的であること。
2.他院でアルツハイマー型認知症と診断されてアリセプト投与で大暴れして中止した経験があること。
3.診察時に座らないこと。興奮していて下記4.の認知症検査や頭部CTが出来ないことがあること。
4.時計描写テスト(頭頂葉機能テスト)や改訂長谷川式簡易知能検査(側頭葉機能テスト)では比較的高得点であることが多いこと。これは前頭側頭型認知症では、まず前頭葉機能から落ちて、次に側頭葉機能が落ちていくことから説明できる。
5.頭部CTでは前頭葉萎縮(”大仏の頭”のように前頭葉のみ脳萎縮が見られる)、前角拡大(前角が”ミッキーマウス”の両耳のように見える)、片側性海馬萎縮(それに伴って側頭葉が”ナイフの刃”のように見える)が特徴であること。

後半は15例の症例検討を行いながら、上記1-5による診断方法、下記のような治療方法について説明した。
ドクターイワタは”前頭葉機能回復 ”と命名している。
1.まずは、コントミン(12.5) 1-6Tで抑制を図る。
2.フェルガード100M (*GA20mg/包) 2包で開始して1ヶ月毎にフェルガード100Mを1包ずつの割合で漸増する。
3.フェルガード100M5-6包まで漸増後、コントミンの漸減を図る。
4.最終的にはフェルガード100M5-6包のみで抑制可能になる。

この方法でほとんどのピック病を含む前頭側頭型認知症は驚くほど穏やかになった。フェルガード100Mにより前頭葉の活性が上がるため脳全体に抑制がかかるようになり、抑制系薬剤を減量できると考える。

*GA = ガーデンアンゼリカ=神経細胞新生および神経突起伸長作用







Last updated  May 26, 2009 01:29:37 AM



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