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ドクターイワタの認知症・発達障害ブログ~認知症専門外来と認知症専門往診を融合~

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Jan 31, 2013
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カテゴリ:在宅医療に思う
医学部を卒業して研修も受けていないような医師達がチーム医療と称して、在宅医療や施設医療を押しすすめる風潮がある。マンションの一室を往診専門診療所として立ち上げて数人の医師で老人ホームを回る医師達は無責任としか言いようがない。何かあったらすべて病院に紹介するだけである。

在宅医療は外来通院してくる患者と同じレベルの医療をすべきである。医師が自宅に来てくれるだけでありがたいなんていう時代はもう終わった。年に1-2回は自分の診療所でCTやX-Pなどを行い全身状態をチェックすべきである。状態が悪くなったら、まずは自分の診療所でCTやX-Pなどを行い治療方針を立て、在宅継続が困難であると判断したら初めて病院に入院して立て直しを図ってもらう。在宅医療は諦めの医療ではないのである。

「平穏死という選択」も良いが、やれることはやっての平穏死であって、在宅や施設医療ではすべて諦めれば良いというのはおかしい。「自宅で死にたい」と言っている患者さんは、本当は「自宅で生きていたい」のである。嚥下が悪ければ、Newフェルガードで治療出来る。眠たくて食べられないなら、シチコリン静注すれば覚醒して食べられる。鬱状態で食べられないなら、ジェイゾロフト開始すればいい。すべて在宅でも出来ることをやって初めて、「胃ろうという選択、しない選択」を悩むべきなのである。

市民病院や大学病院などでで患者を生かすための医療に一生懸命従事して、初めて患者を看取るための医療をする権利を得るのではないかと感じる。一生懸命生かすための医療をしても、たくさんの人を看取るのである。その辛さを知っている医師だけが、本当の意味で在宅看取りをすることが許されるのではないか。

在宅医療は諦めの医療ではない。在宅で最高のクオリティ・オブ・ライフ(quality of life、QOL=ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質)を保つべく努力するのが本当の在宅医療なのである。






Last updated  Feb 1, 2013 01:56:37 PM



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