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ドクターイワタの認知症ブログ~東海エリア最高の治療実績~

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Feb 7, 2013
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カテゴリ:認知症外来
認知症患者さんの入所施設には大きく分けて、ケアハウス、グループホーム、住宅型有料老人ホーム、介護付有料老人ホーム、特別養護老人ホームがある。

老人保健施設も在宅患者のための入所施設であると勘違いされるが、老人保健施設は病院から在宅療養に向けての中間施設であり在宅患者さんの入所施設ではないのである。老人保健施設の利点は月額利用料金が7-8万円程度と安価であること、理学療法士が常駐しており毎日リハビリテーションを受けることが出来ることである。。老人保健施設の大きな欠点は丸め方式(施設への収入は介護度により一定)を採用していることである。丸め収入の中から介護費に加えて医療費も負担する仕組みになっており、ドネペジル/リバスタッチパッチ/レミニール/メマリーなどの高額な認知症治療薬は入所後中止しなければならない。

ケアハウスというのは基本的に自立しており、自分のことは自分で出来る方の入所施設である。独居生活するには心配であるが、食事は食堂で確保され、施設相談員の見守りがあればなんとか生活することが出来る方々のための施設である。介護保険を利用したサービスも受けることが出来る。収入に応じて国からの援助があるため入居の初期費用や月額料金については地域や施設でさまざまである。

グループホームは9名1ユニットの要支援2から要介護5の認知症患者が入ることが出来る。月額利用料金は介護保険料2-3万円を含めて15-18万円である。グループホームの利点は共同生活と個室生活の両方の面を確保しており、少人数のためそれぞれの方々に合わせた介護を行うことが出来ることである。グループホームの欠点は看護師がおらず医療面で心配なことである。入所中に肺炎になった場合、医療保険を利用した訪問看護で月2週間以内であれば点滴治療をすることが出来る。

住宅型有料老人ホームの利点は今までのケアマネージャーを変えずにデイサービスやヘルパーなどの介護サービスを利用出来ることである。住宅型有料老人ホームの欠点は看護師がおらず、医療面で心配なことであるが、介護保険/医療保険を利用して訪問看護を利用することは可能である。月額利用料金は介護保険料2-3万円を含めて15-18万円である。最近では月額利用料金が介護保険料2-3万円を含めて約10-11万円という全国チェーンの安価な施設があるが、施設人員が少ないため薬管理のレベルが低く、医療機関受診時の同伴も頼むことは出来ないなど月額利用料金なりのサービスであることを知るべきである。

介護付老人ホームの利点は看護師が常駐(昼間のみ)しており医療面で心配が少ないことである。最近では高額であるが24時間看護師常駐の施設もある。介護付老人ホームの欠点は今までのケアマネージャーから施設ケアマネージャーに変わらなければならないこと、月額利用料金は介護保険料2-3万円を含めて25-30万円と高額なことである。

特別養護老人ホームの利点は終の棲家であること、看護師が常駐すること(昼間のみ)、月額利用料金が6-7万円と安価であることである。特別養護老人ホームの欠点は希望者が多く、要介護4-5にならないと入所出来ないこと、入所すると嘱託医に主治医を変わらなければならないことである。

ゆったりとした気持ちで介護するためには、在宅療養を続けながらも前もって施設申込はしておくべきである。詳しくは担当ケアマネージャーとよく相談して下さい。





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Last updated  Feb 12, 2013 06:18:36 PM



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