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ドクターイワタの認知症ブログ~認知症専門外来と認知症専門往診を融合~

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北海道の旅 道草.さん

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Jan 11, 2015
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ちょっと一服
正月休み明けの1週間は忙しかった。抹茶を立てて一服すると何だか落ち着く。
20150109@抹茶一服


症例報告
20150109@5545@309
ケアマネからの紹介である。8年前から転倒しやすく、7年前から中核病院神経内科でパーキンソン病/うつ病と診断され、投薬治療を受けていた。左上腕骨折され胸椎棘突起褥瘡が出来たため当クリニックを受診された。物忘れ、幻視、幻聴、悪夢、夜間大声、鬱状態、妄想、易転倒、右への傾き、語義失語からレビースコア:11 ピックスコア:4。 頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞多数、境界領域梗塞軽度、6.両側淡蒼球石灰化。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶2/6と低下していた。認知機能低下にフェルガード100M2包、幻視に抑肝散3.75g→5g 妄想にセレネース0.2mg 、歩行障害にマドパー1.5錠→1錠/ドパコール100mg、鬱状態にパキシル20mg維持とした。11日後、中核症状が改訂長谷川式:23/30(+4)、近時記憶5/6(+3)と著明改善、周辺症状も幻視以外は消失していた。更なる認知機能改善のためリバスタッチパッチ2.25mg開始、幻視に抑肝散5g→7.5g、脳血管性認知症に対してプロルベインDRを希望されず、プレタール100mg/サアミオン10mgを開始した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+2)、近時記憶5/6(+-)と更に改善していた。

20150109@5540@310
知り合いからの紹介である。物忘れ、アパシー、甘い物好き、収集癖、使用行動 、語義失語からレビースコア:2.5 ピックスコア:9。 頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.右>左側頭葉萎縮軽度、4.右>左海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所、6.その他 脳室拡大。 中核症状は時計描写テスト: 8.5/9、改訂長谷川式: 22/30、近時記憶3/6と低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mg開始、NewフェルガードLA粒4錠を勧めた。多発性脳梗塞にプレタール100mg/サアミオン10mgを開始した。25日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+2)、近時記憶3/6(+-)とやや改善して、上記周辺症状は消失していた。

20150109@5417@311
ケアマネからの紹介である。物忘れ、昼間傾眠、まじめな性格、語義失語、易転倒、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮からレビースコア:6 ピックスコア:2。 頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所。中核症状は時計描写テスト: 5/9、改訂長谷川式: 10.5/30、近時記憶0/6と低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mg開始、NewフェルガードLA2包を勧めた。脳血管性認知症にプレタール100mg/サアミオン10mg、歩行困難にニュープロパッチ2.25mgとした。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:7.5/30(-3)、近時記憶0/6(+-)とやや悪化しており、リバスタッチパッチ4.5mg→9mgへ増量、歩行困難にドパコール100mg開始、上記周辺症状はほぼ消失していた。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:11/30(+3.5)、近時記憶2/6(+2) と改善、意識消失発作にシチコリン1000mg静注開始した。

20150109@5449@312
ケアマネからの紹介である。物忘れ、暴言、易興奮、帰宅願望、昼間傾眠、易転倒、感情失禁、食欲低下、デイサービスで特定の人が居ないと不安、語義失語からレビースコア:4 ピックスコア:5。 頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮中等度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核および深部白質ラクナ脳梗塞多数、境界領域梗塞、6.その他 ピック切痕。中核症状は時計描写テスト: 8/9、改訂長谷川式: 15.5/30、近時記憶4/6と低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mg開始、フェルガード100M2包を勧めた。易興奮のため他院からのサアミオン10mgを中止するように指導した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:11/15(-4.5)、近時記憶2/6(-2)と低下、上記周辺症状はすべて消失した。脳血管性認知症に対してプロルベインDR2Capを開始した。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:17/30(+6)、近時記憶4/6(+2) と著明改善した。 

20150109@5437@313
ケアマネからの紹介である。物忘れ、悪夢、昼間傾眠、夜間不眠、うつ状態、薬物過敏、甘い物好きからレビースコア:4 ピックスコア:5。 頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮先端部軽度、4.左海馬萎縮軽度、5.境界領域梗塞、6.その他 ピック切痕。中核症状は時計描写テスト: 8/9、改訂長谷川式: 21/30、近時記憶3/6と低下していた。 鬱状態は老人性うつスコアGDS-5 Score 4/5、GDS-15 13/15(5-9 軽度うつ病、10-15 重症うつ病)であり、重症うつ病の範疇でありジェイゾロフトを開始した。認知機能低下にはアリセプト5mg中止、8日目からリバスタッチパッチ4.5mg開始、フェルガード100M2包を勧めた。夜間不眠にリスミー1mgを継続した。脳血管性認知症にプレタール100mg/サアミオン10mg、鬱状態にジェイゾロフト25mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+3)、近時記憶2/6(-1)とやや改善、上記周辺症状はすべて消失した。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+2)、近時記憶5/6(+3)と著明改善、周辺症状は消失したままだった。

第1回認知症研究会 抄録 平成26年3月1日
脳神経外科専門医としての研鑽後、6年半ペンシルベニア大学脳神経外科で外傷性認知症の研究を行った。帰国後、往診を開始すると在宅は認知症患者の巣窟だった。入院中に認知症を発症すると強制退院させられ、一方、認知症を発症している患者は外来でも相手にされず、通院さえ出来なくなっていた。在宅の認知症患者を救うため、認知症専門外来で正しく診断し治療方針を決定、認知症専門往診で治療を継続するスタイルの日本初のクリニックを開院した。これまでの7年間で4500名の認知症患者を診察。現在、認知症専門外来1800名、認知症専門往診110名を診ている。
開院当時の認知症医療の問題点は 1.認知症治療の教科書がなかった、2.医者は認知症を「治せる」という発想がなかった、3.介護者と医療者が連携するという発想がなかったことなどである。
ドクターコウノとの運命の出会いがあり、認知症治療に対する認識が大きく変わった。河野先生のことをケアマネの勉強会で知り、河野先生の執筆された認知症ハンドブック三部作で学んだ。ドクターコウノに講演会を拝聴し、その懇親会の席で河野先生と話をする機会があった。「認知症の治療法を患者から学ぶ」という謙虚な姿勢に「これだ!」と強く共感を覚え、コウノメソッド実践医第1号に登録させて頂くことになった。コウノメソッドとは河野先生が25年以上の認知症診療の経験から得た薬物治療マニュアルである。介護者である家族を守るための治療を優先している革新的治療法であり、常に進化し続けている。河野先生は驚くほどのスピードで「レビー小体型認知症」、「ピック病の症状と治療」、「コウノメソッドでみる認知症シリーズ三部作」を認知症教科書五部作として完成された。一般向けの著書「認知症は治せる」「認知症の正しい治し方」「医者は認知症を治せる」「医者を選べば認知症は良くなる」により、認知症は「治せる」という発想も世の中に周知されつつある。愚書「認知症になったら真っ先に読む本」では認知症専門外来で正診すれば在宅でも認知症治療を継続出来ることを示した。
介護者と医療者が連携するために長久手南クリニックでは開院当時より認知症カンファレンスを開催している。今までに30回開催、内14回はドクターコウノに講演して頂いた。家族・介護職に医療情報を、医療職に家族・介護情報を迅速且つ的確に取り入れることにより、介護の充実ならびに医療の質の向上を図ることが出来るようになった。家族、介護、医療の連携により、認知症患者さんや御家族が安心して療養生活を行うことが出来るようになった。介護の情報の活用により早期発見、早期治療が可能になった。介護の情報の活用により投薬量および投薬のタイミングの最適化が可能になり、それによって介護が楽に出来るようになった。介護情報が医療に生かされることで、介護職のやる気が高まった。認知症カンファレンスを介して医療職・介護職の知識が深まり、早期発見に繋がった。
認知症治療心得としては1.患者に教えて貰うという謙虚な気持ちで学び日々治療法を進化させる、2.患者を何とかして治そう、介護者を助けようという諦めない気持ちで治療に当たる、3.治療の一部を担当しているという謙虚な気持ちで多職種連携(情報共有)および多職種教育を実践することである。
H25/10/25から「ドクターイワタの認知症ブログ」http://plaza.rakuten.co.jp/aiwataを連載、毎週金曜日に更新している。その中で症例報告(毎週5例)および認知症関連エッセイを記載している。

認知症専門外来 新患緊急枠拡大 火木金の11:45am
認知症専門外来初診は1か月待ちの状態である。午前中は30名前後の再診患者、2名の新患患者、午後から10名前後の往診患者を診察している。昨年末から往診がない木および土、近場の往診である火には新患緊急枠として11:45amから診察することにした。新患緊急枠はケアマネからの紹介(ステップ2に記載してfax0561-64-5668で申し込む)に限っている。緊急性があると判断されたら遠慮無く、緊急枠を利用して頂きたい。

超高濃度ビタミンC療法の準備完了
いよいよ、共同購入したMylan Teoranta社 ビタミンC製剤が来週到着する。既に必要な検査キット(ビタミンC測定用検体採取キット、G6PD迅速スクリーニング検査キット)および必要な物品(蒸留水500mL、硫酸マグネシウム20mL、メイロン20mL)を用意した。在宅緩和ケア患者さんの状態が少しでも良くなっていただけるように尽力したい。超高濃度ビタミンC療法を希望される方は外来予約0561-64-5667して頂ければと思う。






Last updated  Jan 11, 2015 03:59:45 PM
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