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ドクターイワタの認知症・発達障害ブログ~認知症専門外来と認知症専門往診を融合~

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Jun 21, 2015
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香流川沿い散歩

20150621@カルガモ家族1
カルガモ家族1
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カルガモ家族2
20150621@カルガモ親子1
カルガモ親子
20150621@オシロイバナ-ピンク
オシロイバナ-ピンク
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オシロイバナ-ピンク白
20150621@オシロイバナ-白ピンク
オシロイバナ-白ピンク


症例報告

20150621@5798@451
ケアマネからの紹介である。物忘れ、易転倒、鬱状態、甘い物好き、語義失語を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮中等度、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ脳梗塞多数、境界領域梗塞、6.その他 左ピック切痕。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:5、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈するDTNC類似疾患/脳血管性認知症として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト: 7.5、改訂長谷川式:22/30、近時記憶2/6。と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、NewフェルガードLA粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。1か月後、中核症状は28/30(+6)、近時記憶6/6(+4)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。一発改善である。

20150621@5801@452
コウノメソッド書籍からの紹介である。物忘れ、易興奮、薬物過敏(アリセプトで頭痛中止)、語義失語、腕組み、膝組みを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮先端部、4.海馬萎縮なし、5.脳梗塞なし、6.その他 大脳半球萎縮、ピック切痕。以上から、レビースコア:2.5、ピックスコア:4を呈する前頭側頭葉変性症(FTLD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、NewフェルガードLA粒4錠を勧めた。語義失語にフェルガードB2包を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+8)、近時記憶6/6(+3)と著明改善、上記周辺症状は易興奮、薬物過敏以外すべて消失した。一発改善である。

20150621@5824@453
インターネット検索で来院された。物忘れ、幻視、悪夢、夜間大声、易興奮、感情失禁、鬱状態、甘い物好き、膝組み、語義失語を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.右>左前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮なし、4.右海馬萎縮軽度、5.脳梗塞なし。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:6、レビー・ピック複合(LPC)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:29/30、近時記憶6/6とほぼ正常だった。前頭葉症状にウインタミン4mg夕を開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式: 30/30(+1)、近時記憶6/6(+-)と正常化、上記周辺症状は常同行動(歯肉部を舌で触る)、膝組み以外すべて消失した。前頭葉症状にウインタミン4mg夕からウインタミン朝4mg夕6mgへ増量、フェルガード100M粒4錠を継続するように勧めた。

20150621@5823@454
知り合いからの紹介である。物忘れ、幻視、幻聴、寝言、妄想、昼間傾眠、 易転倒、夜間不眠、甘い物好き、語義失語を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮なし、4.海馬萎縮なし、5.境界領域脳梗塞。以上から、レビースコア:5.5、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶6/6と中等度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。幻視に抑肝散2.5g/アスパラK0.6gを開始した。1か月後、中核症状は時計描写テスト:9/9(+3)、改訂長谷川式:28/30(+3)、近時記憶6/6(+-)と著明改善、上記周辺症状は幻聴偶に、早朝覚醒以外すべて消失した。一発改善である。

20150621@5817@455
クリニック看板を見て来院された。物忘れ、ふらつきを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、Binswanger型梗塞。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:17/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、NewフェルガードLA粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+3)、近時記憶3/6(+1)と中等度改善した。プロルベインDR4Cap開始後28日後、降圧剤中止してもBP138/88を維持出来ており、ふらつきは消失した。


在宅認知症専門医なら認認介護でも頑張れる~中核症状よりも周辺症状のコントロールが大切~

一般的に認知症で在宅療養を行う場合、同居または近隣に居住する介護者の存在が必要になります。認知症患者を在宅療養で介護していく場合、一番大切なのは認知症に関する知識が豊富なケアマネージャーを選択することです。介護サービスの手配師であるケアマネージャーの存在は大きく、認知症に関する知識量の差がケアマネージメントの質を左右するからです。

次ぎに重要なのは介護の窓口であるケアマネージャーが医療の要である主治医との連携がとれているかどうかです。在宅で認知症患者を診ていく場合、周辺症状(BPSD)のコントロールを適確に行うことが大切になります。まずはデイサービスやヘルパーなどの介護サービスを駆使して認知症患者に穏やかで充実した生活を送ることが出来るように努力することが大切です。その上で主治医が周辺症状(BPSD)をコントロールする投薬治療を行えば疲弊した介護者を救うことが出来るのです。

認知症医療と言うと認知症治療薬で中核症状を良くすることばかりが注目されていますが、医療技術として一番大切なことは抑制系薬剤で周辺症状(BPSD)のコントロールをすることです。主治医が認知症治療薬を過量投与して認知症患者を異常興奮させていては、いくら介護技術を駆使しても太刀打ち出来ないのです。認知症患者が在宅医療を続けることが出来るかの鍵は、中核症状を良くすることではなく周辺症状(BPSD)を改善させることにあるのです。介護を楽にする医療を行うことが出来るかどうかが、医療技術としてはトップに来るのであると医師たちが学ばなければなりません。

認認介護の御夫婦が生活するためには周辺症状(BPSD)を改善させることが一番大切です。実際に、この認知症ブログで以前紹介した認認介護の御夫婦は認知症治療薬を投与していません。レビー・ピック複合の夫にはグラマリール50mg、語義失語のあるピック病の妻にはコントミン6.25mg(現在ではコントミンも中止出来ています)で周辺症状(BPSD)をコントロールしました。もちろん、認認介護の御夫婦が生活出来ているのはケアマネージャーを始めとする介護スタッフが尽力の賜ですが、周辺症状(BPSD)を改善する投薬治療が落ち着いて穏やかな生活が出来るようになったおかげで3年以上認認介護状態を継続出来ているのです。






Last updated  Jun 21, 2015 09:13:46 PM
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