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ドクターイワタの認知症ブログ~認知症専門外来と専門往診の二刀流~

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Jul 26, 2020
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​​​長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト​

渓流釣りの師匠である大親友「道草」は天国へ​​​

大好きな渓流釣りのことをふと思い、この2冊をアマゾンで検索しました。

大イワナの滝壺@アマゾン

秘境釣行記@アマゾン
過去にも渓流釣りについてブログにも記載しました。
https://plaza.rakuten.co.jp/aiwata/diary/200607300001/
https://plaza.rakuten.co.jp/aiwata/diary/?ctgy=7

このブログのFavorite Blogに渓流釣りの師匠である「道草」の「道草日記 旅・釣・ワイン」がリンクしてあります。
https://plaza.rakuten.co.jp/michikusasa/
を久しぶりに訪問すると令和2年3月16日に天に召されたことを知り、悲しさのあまり暫く言葉を失いました。涙をこらえつつ、「道草」の携帯電話を鳴らしても「現在使われておりません」と、、、、。大親友の冥福を祈ります。俺を置いて行くなよ。


症例報告

知り合いからの紹介である。既往歴:R2/3/6アルツハイマー型認知症、レミニール8mg→自己中止、MMSE16/30、あいせい紀年病院。 物忘れ、昼間傾眠、左斜頚、小刻み歩行、欝状態を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:10.5/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始、ルベストPRoDR2Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:15/30(+4.5)、近時記憶5/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TCL195,Hb10.8,Zn62,Ferritin50.6以外異常なし。VitB1=28,VitB12=261,葉酸=6.7。低Alb血症/VitB1&葉酸低下症にエネーボ250mL、亜鉛欠乏症にプロマック37.5mg、VitB12欠乏症にメコバラミン0.5mgを開始した。​


ミヤビハウス小板さんからの紹介である。既往歴:H23若年性アルツハイマー型、改訂長谷川式:27/30、豊田厚生病院①アムロジピン2.5mg②メマリー10mg③ジフレキササイディス5mg④アミティーザ2Cap⑤ガスモチン10mg。物忘れ、幻視、悪夢、易興奮、帰宅願望、昼間傾眠、夜間不眠、夜間せん妄、食欲低下、鬱状態、REM睡眠行動障害、垂直性眼球運動障害、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮、車椅子利用(閉眼)を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮軽度、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤境界領域梗塞、⑥その他  ハミングバードサイン。以上から、レビースコア:8.5、ピックスコア:4、進行性核上性麻痺(PSP)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:不能、改訂長谷川式:5/30、近時記憶0/6と高度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ2.25mgを開始、メマリー10mgから5mgに減量、タキシフォリン4錠を勧めた。易興奮にコントミン6.25mg夕、夜間せん妄にロゼレム4mgを開始、訪問看護によりシチコリン1000mg静注、歩行困難にグルタチオン2000mg/ソルコセリル1AP/ビタミンC2g/ビタミンB12=1Apを開始した。前医からのアムロジピン2.5mg/ジプレキササイディス5mg/アミティーザ2Cap/ガスモチン10mgを中止、パントシン200mg/酸化マグネシウム500mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、手引き歩行可能となり、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。 一般採血:K3.3,Alb4.0,TCL155,TIBC226,Zn67以外異状なし。VitB1=15,VitB12=329,葉酸=1.4。低Alb/低TCL/VitB12低下症、亜鉛/VitB1/葉酸欠乏症にエネーボ250mLを開始した。訪問看護により毎週GCS点滴とした。現在、軽介助で歩行可能であり、発語も飛躍的に増加した。



ケアマネからの紹介である。既往歴:H3左被殻出血後遺症、右半身麻痺、失語症、てんかん予防投与。H29リウマチ性筋痛症。H30深部静脈血栓症。三つ葉在宅クリニック①フェノバール②セララ/アジルバ/ビソプロロールフマル③シルニジピン④アトルバスタチン/ドキサゾシン/センノシド/トラムセット/ダイフェン⑤プレドニゾロン⑥タケプロン⑦ワーファリン⑧グラマリール25mg屯⑨リスペリドン0.5mg屯⑩ホクナリンテープ物忘れ、幻視、幻聴、妄想、易興奮、急に外出企図を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②右>左前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他  両側淡蒼球石灰化、左被殻出血後瘢痕。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:4、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:2/9、改訂長谷川式:10/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。前頭葉症状に前医からのグラマリール25mg屯/リスペリドン0.5mg屯を中止、ウインタミン朝4mg夕6mgを開始、フェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR2Capを勧めた。リウマチ性筋痛症にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:9.5/30(-0.5)、近時記憶4/6(+1)と不変、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN74.6,s-Cr2.7,Alb3.3,TCL160,TIBC190,Hb8.3,Zn48以外異常なし。VitB1=15,VitB12=539,葉酸=0.8。低Alb、Zn欠乏症、VitB1欠乏症、葉酸欠乏症にエンシュア250mLを開始した。



知り合いからの紹介である。既往歴:H30/5/24ドネペジル3-5mg、ひでき・ゆかりクリニック①ドネペジル5mg②メマリー20mg③リピトール5mg。他院採血:Alb3.7,TG235以外異常なし。物忘れ、昼間傾眠、尿便失禁、食欲低下、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮、鬱状態を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)として治療を開始した。時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:9/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下に前医からのドネペジル5mg中止、8日目からリバスタッチパッチ4.5mg、NewフェルガードLA粒4錠、メマリー20mg→10mgへ減量した。訪問看護により昼間傾眠にシチコリン1000mg静注、歩行困難にグルタチオン2000mg/ソルコセリル1Ap/ビタミンC2g/ビタミンB12=1Apを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:11/30(+2)、近時記憶2/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Fe21,Alb3.5,TCL174,Hb11.1,Zn56,Ferritin10.1以外異常なし。VitB1=28,VitB12=316,葉酸=7.9。歩行困難にドパコール100mg開始、訪問看護によるGCS点滴を継続とした。亜鉛欠乏症にプロマック150mg、低Albにエンシュア250mL開始、VitB12低下症にメコバラミン1mg開始した。



看板を見て来院された。物忘れ、幻視、幻聴、妄想、暴言、昼間傾眠、不潔行為、入浴拒否、語義失語を呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:6、ピックスコア:5、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:9/30、近時記憶0/6と中等度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+12)、近時記憶5/6(+5)と劇的改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.74,Alb3.6,TCL183,TIBC233,Hb11.3,Ferritin66.5以外異常なし。VitB1=22,VitB12=292,葉酸=10.7。VitB12低下症メコバラミン1mg開始した。低Alb血症/VitB1欠乏症に対する栄養指導を行った。


​発達障害にはADHD適正流通管理システム登録してコンサータを処方​

筆者は今までに発達障害の患者を100名程度、診させて頂きました。

初期の頃は、薬物治療を出来るだけ避けて、グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを指導しました。確かに発達障害に加えて、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎、過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、多発性硬化症、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症などを合併している患者が多く、GFCFダイエットでそれらの症状も改善しました。

それに加えてフェルガード100M粒4錠を記憶力回復および興奮予防のため勧めて来ました。Mガード4Capは少しの間は効果がありますが、興奮の副作用もあり、効果の持続を感じない印象でした。

当初はコンサータ登録をしたものの、興奮性があることが心配でストラテラを処方しました。ストラテラ20-30mgおよびガスモチン5mgは吐気などの副作用が強い割に効果を感じない患者が殆どで途中で止めてしまい、GFCFダイエットとフェルガード100M粒4錠を継続することが多くなりました。

ADHD適正流通管理システム​に登録する際にコンサータの勉強をしたこともありますが、最近になってコンサータ18-27mgおよびナウゼリン10mgを投与して頭がすっきりして仕事が捗るようになったという発達障害の患者が続出しています。コンサータが有効な患者の特徴は、物を無くす、期限や時間を守れない、片付けが出来ないなどの注意障害、昼間傾眠などの症状があることです。コンサータは効き過ぎるとイライラや不眠症に繋がります。イライラにはウインタミン4-6mgまたはコントミン6.25mgを夕食後に追加、不眠症にはロゼレム4-8mgを就眠2時間前に開始すると落ち着きました。今後はどのぐらいの間、症状改善の持続力があるのかを検証する必要があります。






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Last updated  Jun 18, 2023 04:11:20 PM
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