頭部外傷について
多くの患者さんが、「3年前に交通事故を起こし、最近、頭痛がするので心 配です」などと訴えられます。基本的に、頭部外傷直後(急性期)の頭蓋骨内にお こる病変は6時間に以内に発症します。出血や脳のむくみがある場合には、頭蓋骨内の圧が上がり「繰り返す嘔吐」「軽度の意識障害(傾眠傾向)」「けいれん発作」などを引き起こします。慢性硬膜下血腫など特殊な場合を除いて、24時間経過すれば全くの安全圏と言えます。解剖学的に、外から(1) 頭皮、(2) 骨膜または筋肉、(3) 頭蓋骨、(4) 硬膜、(5) くも膜、 (6) 軟膜、(7) 脳という順に、層状になっています。頭を打つと「こぶ(頭皮下血腫)」 がよくできますが、これは頭蓋骨の外のこと(1と3の間)であまり問題にはなり ません。しかし、程度によってはその直下の頭蓋骨に骨折を起こし、頭蓋骨と 硬膜の間(3と4の間)に「急性硬膜外出血」を起こします。大きさによっては手術により除去します。脳表面の静脈や動脈が破れることにより起こる硬膜の下出血を「急性硬膜下血腫」といいます。多くは脳挫傷(脳自体の損傷・むくみ)を伴います。先程、お話しした慢性硬膜下血腫は、比較的御高齢の方に多く見られ、頭部外傷後、1-3ヶ月後に発病しますから、注意が必要です。(1) 頭痛、(2) 認知症、(3) 半身麻痺が見られたら、すぐに頭部CTのある病院で見てもらいましょう。頭部外傷は、頭部レントゲン(エックス線)撮影および頭部CTスキャンがある病院で脳神経外科専門医に見てもらうのが安全でしょう。私、岩田 明は現在、大隈病院脳神経外科に所属しており(脳神経外科専門医)、現在、訪問診療医として名古屋市北区、東区、西区、守山区に往診に行っております。平成19年9月からは 脳神経外科、在宅医療、リハビリ、内科で長久手町長湫南ユーストア前に開業します。往診可能な範囲:愛知郡長久手町、日進市、愛知郡東郷町、 尾張旭市、名古屋市守山区、名東区、千種区、昭和区、瑞穂区、北区、東区 となります。外来診療も、CTスキャン・レントゲン撮影・超音波エコー装置(頸動脈)・ 心電図・リハビリ室を装備したクリニックで行います。特殊外来として、脳卒中外来、頭痛外来、頭部外傷外来、認知症外来、脳卒中リハビリ外来も行います。詳しいことは、長久手南クリニックのホームページ『ようこそ 長久手南クリニックへ~在宅医療、往診可能(長久手町、日進市、東郷町、尾張旭市、 守山区、名東区、千種区、昭和区、瑞穂区、北区、東区)~』を訪問ください。6年半のアメリカ留学の経験があるため、英語での診療も全く問題はありません。Welcome to Nagakute Minami Clinic (NMC).Dr. Iwata, M.D, Ph.D., Japanese Board of Neurosurgery (No. 4034), speaks fluent English through his stay over 6 years in Dept. of Neurosurgery, University of Pennsylvania, Philadelphia, PA, USA. Speciality: Neurosurgery, Home Care Medicine (Home Visit: Nagakute, Nisshin, Nagoya), Rehab Medicine, Internal Medicine.