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ドクターイワタの認知症ブログ~認知症専門外来と認知症専門往診を融合~

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長久手南クリニック認知症ブログ

May 4, 2020
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コロナに負けるな​


純木造建築@長久手南クリニック

ツツジ@長久手南クリニック

ハクサンシャクナゲ@長久手南クリニック

ジュウニヒトエ@長久手実家

シャクヤク@長久手実家

ヤマブキ@長久手実家

ツルバラ@長久手実家

症例報告

ケアマネからの紹介である。既往歴:H31特定健診、腎機能低下、高血圧症。物忘れ、妄想、不安、自宅内徘徊、人が居るような気がする、菓子パン、甘い物好き、うつ状態、薬物過敏を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤境界領域梗塞、⑥その他   両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:3、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テス:9/9、改訂長谷川式:18.5/30、近時記憶1/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20.5/30(+2)、近時記憶2/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.5,Hb11.3,Zn60,Ferritin39.3以外異常なし。VitB1=19,VitB12=259,葉酸=10.4。脳梗塞にプレタール50mg、低アルブミン血症/ビタミンB1欠乏症にエネーボ250mg、低ビタミンB12欠乏症にメコバラミン1Ap筋注/メコバラミン0.5mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。2か月後、改訂長谷川式:22.5/30(+2)、近時記憶3/6(+1)と更に軽度改善した。​



インターネット検索で来院された。物忘れ、易転倒、不安、欝状態、アパシー、昼間傾眠、入浴拒否、語義失語、使用行動、収集癖、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア: 3.5、ピックスコア:6、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:2.5/9、改訂長谷川式:11/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:17/30(+6)、近時記憶3/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.6,TCL186,Zn57以外異常なし。VitB1=25,VitB12=410,葉酸=1.8。葉酸欠乏症にフォリアミン5mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。



インターネット検索で来院された。既往歴:肺マック症。物忘れ、不安、食欲低下、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮中等度、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+6)、近時記憶5/6(+2)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,TIBC279,Hb11.3,Zn55以外異常なし。VitB1=180,VitB12=1090,葉酸=65.7。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。



親戚からの紹介である。既往歴:中日病院①チラーヂン②ユニシア③ジャヌビア④アマリール。物忘れ、介護抵抗、昼間傾眠、易転倒、尿便失禁、食欲低下、病識欠如、欝状態、語義失語、甘い物好き、うつ状態、薬剤過敏、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:5、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:16/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。多発性硬化症にバイアスピリン100mgを開始、ルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(+3)、近時記憶3/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c7.9,Hb10.7,Zn70,Ferritin24.5以外異常なし。VitB1=32,VitB12=804,葉酸=12.7。鉄欠乏性貧血および亜鉛欠乏症に対する栄養指導を行った。



知り合いからの紹介である。既往歴:膀胱癌。腎臓癌。転移性肺癌。スチーブンスジョンソン症候群。オプジーボ治療。間質肺炎。呼吸アレ内科①プレドニン②ワンアルファ③ネキシウム。内分泌代謝科①レボチロキシン。皮膚科①ヒルロイドソフト②デルモベート③タリオン④ルパフィン。物忘れ、昼間傾眠、歩行不安定、甘い物好き、薬剤過敏、まじめな性格を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:1、アルツハイマー型認知症(ATD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+3)、近時記憶4/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN35.1,s-Cr1.41,TG269,Zn58,Ferritin32.5以外異なし。VitB1=39,VitB12=428,葉酸=3.5。高中性脂肪血症/葉酸欠乏症/鉄欠乏性貧血/亜鉛欠乏症に対する栄養指導を行った。


コロナに負けずに踏ん張ろう
筆者は有り難いことに普段と同じ生活を送ることが出来ています。毎朝、クリニックに出かけて、外来と在宅診療を行っています。筆者は往診も一人で行っており、筆者自身の健康管理や患者に対する感染予防を強化して安全に診療が出来ています。外来診療中は天窓、デッキに面する扉を開放して、通気を良くしています。長久手南クリニックは純木造建築で元々通気が良く感染予防には優れていると自負しています。患者用椅子や机は飛騨高山の家具『柏木工株式会社』のですのでソーシャルディスタンスを保つことも容易です。外来診療後には、プラスチック製スイッチや金属製ドアノブなどをすべて消毒しています。
このような中で毎日出勤して下さっている受付および看護スタッフに感謝と敬意を表します。また、連携している介護施設の介護および看護スタッフにも感謝と敬意を表します。​

コロナ災害が終息したらやりたいことを考えよう
感染症には必ず終息があります。実際、愛知県でのコロナウイルス感染はかなり減ってきています。終息したら何がしたいかを考えてみましょう。筆者は家族で天草に里帰りして、親戚に会い、良い空気を吸い、美味しい魚を存分に味わい、温泉に入り、海釣りにも行き、テニスもしたい。上高地で、良い空気、美味しい水、散歩、美味しい食事を味わいたい。上高地の帰りには神の湯の露天風呂にも入りたい。白骨温泉によるのも良い。海外でも終息したら、海外旅行も行きたい。6年住んでいたフィラデルフィアに再訪して、昔の仲間に会いたい。グルテンフリーおよびカゼインフリーだからチーズステーキは食べられないけど。ニューヨークを経由してヨーロッパに渡り、筆者が大好きな街を妻と一緒に歩きたい。こんな想像をするだけでも楽しくなってきます。このような時期だからこそ想像と空想を目一杯働かせて、今出来ないこと、今までしたいと思っていて実現できていなかったことを現実にするエネルギーに変えましょう。​







Last updated  May 4, 2020 03:22:16 PM


Mar 28, 2020

春の花盛り

クリスマスローズ@長久手実家

ヒマラヤユキノシタ@長久手実家

ジンチョウゲ@長久手実家

ボケ@長久手実家

ヒヤシンス@長久手実家​


症例報告

インターネット検索で来院された。既往歴:小児期虐待。特別学級:漢字読み書き出来ない。家族歴:長女(発達障害)。物忘れ、待てなくなった、漢字読み書き出来ないを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。注意スコア 2/5。多動スコア 3/4。ASスコア 2.5/4。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:2、学習障害(LD)/注意欠陥多動障害(ADHD)/アスペルガー症候群(AS)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+2)と治癒状態となり、上記周辺症状はすべて改善した。GFCFダイエットにより体重5kg減量に成功した。甲状腺正常。一般採血:Zn76,Ferritin53以外異常なし。VitB1=34,VitB12=494,葉酸=3.2。亜鉛欠乏症、フェリチン低下症、葉酸欠乏症に対して外来食事指導を行った。​



知り合いからの紹介である。既往歴:H31/4/9アルツハイマー型認知症、ドネペジル3-5mg、国立長寿医療研究センター。物忘れ、語義失語、まじめな性格、腕組みを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶2/6と軽度高度低下していた。注意スコア0.5/5。多動スコア0.5/4。ASスコア 1.5/4と正常範囲内だった。認知機能低下にドネペジル5mgを継承、フェルガード100M粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+-)、近時記憶4/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。語義失語にMガード4Capを勧めた。甲状腺正常。一般採血:Zn74以外異常なし。VitB1=32,VitB12=373,葉酸=4.5。亜鉛欠乏症、ビタミンB12低下症、葉酸低下症に栄養食事指導を行った。



知り合いからの紹介である。既往歴:H30/7/25胃全摘、大学医学部附属病院。H31/8/31化学療法終了。大学医学部消化器外科①グラクティブ②バラグード③ベムリディ。同泌尿器科①ユリーフ。めまい、立ちくらみをを訴えて来院された。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:0、軽度認知障害(MCI)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。胃全摘後のビタミンB12欠乏症を疑い、シアノコバラミン1Apを筋注した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+2)と治癒状態、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Zn61以外異常なし。VitB1=20,VitB12=224,葉酸=14.1。ビタミンB12欠乏症と診断して、毎月シアノコバラミン1Apを筋注とした。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。



ケアマネからの紹介である。既往歴:多発性骨髄腫。総胆管結石。腰椎圧迫骨折。内科①アムロジピン5mg②アロプリノール100mg③ハルナール0.2mg④グラマリール50mg⑤デプロメール50mg⑥カロナール400mg⑦マグミット990mg⑧アモバン10mg⑨デパス1mg。物忘れ、暴言、易興奮、帰宅願望、介護抵抗、昼間傾眠、夜間不眠、夜間せん妄、易転倒、感情失禁、食欲低下、病識欠如、徘徊、尿便失禁を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M2錠を勧めた。BP106/53、過降圧にアムロジピン5mg中止、食欲低下にプロマック75mgを開始した。欝状態/腰痛症にデプロメール50mg/デパス1mg/カロナール400mgからサインバルタ20mg/ジェイゾロフト25mgへ変更、昼間傾眠夜間不眠/夜間せん妄にグラマリール150mg/アモバン10mgからロゼレム8mg/ベンザリン2.5mg/クエチアピン12.5mgへ変更した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(-2)、近時記憶6/6(+-)と軽度悪化、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:sCr1.26,Alb3.4,TCL168,TIBC190,Hb10.9,Zn51以外異常なし。VitB1=8,VitB12=822,葉酸=2.7。低アルブミン血症、低コレステロール血症、低TIBC血症にエンシュア250mLを開始した。


ケアマネからの紹介である。既往歴:左大腿骨頸部骨折。リウマチ性筋痛症。内科①アマリール②テネリア③エディロール④プレドニゾロン⑤フォサマック。物忘れ、暴言、食欲低下、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮中等度、④左>右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞軽度、⑥その他  右淡蒼球石灰化、右>左脳室拡大。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:5、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6/9、改訂長谷川式:11/30、近時記憶0/6と高度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。リウマチ性筋痛症にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:17/30(+6)、近時記憶1/6(+1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。 一般採血:HbA1c6.3,Alb3.9,Zn65,Ferritin37.8以外異常なし。VitB1=31,VitB12=402,葉酸=14.4。



虹@長久手南クリニック


​皮質基底核変性症(corticobasal degeneration; CBD)の治療​

皮質基底核変性症(corticobasal degeneration; CBD)は若くして怒りっぽくなり、話せなくなり、片麻痺が出て、歩けなくなり、動けなくなり、寝たきりになり、最終的に嚥下が出来なくなり、胃瘻になってしまう辛い病気です。片側大脳皮質および基底核神経細胞が徐々に脱落するため、それに対応する神経機能が徐々に脱落していきます。

 リン酸化タウ蛋白の異常蓄積が、アルツハイマー病(Alzheimer's disease; AD)、ピック病(Pick病)、進行性核上性麻痺(progressive supranuclear palsy; PSP)、皮質基底核変性症(corticobasal degeneration; CBD)などにおいて、神経原線維変化(neurofibrillary tangel; NFT)やその他の神経細胞封入体、また、アストロサイトやオリゴデンドロサイトにグリア細胞質内封入体などとして観察されるようになりました。タウパチー(Tauopathy)は、微小管結合蛋白の一つであるタウ蛋白が、リン酸化を受けて不溶性となり細胞内に異常蓄積したことが重要な発症機序と考えられる疾患の総称として用いられています。

タウ蛋白を生化学的に解析すると、6つのアイソフォームが存在することがわかり、C末端側に存在する微小管結合領域の繰り返しの数により、3リピートタウと4リピートタウに大別されます。このことから、ウエスタンブロット法を用いることにより、タウオパチーは、3リピートタウが蓄積するもの、4リピートタウが蓄積するもの、両者が蓄積するものに大別されます。主なタウオパチーのうち、3リピートタウが蓄積する疾患はピック病であり、4リピートタウは進行性核上性麻痺(PSP)と大脳皮質変性症(CBD)で蓄積しており、そして、アルツハイマー病では両者が蓄積します。

大脳皮質の片側性の局所的な萎縮が特徴であるが、それが顕著ではない症例も多く見られます。進行性核上性麻痺と同様に基底核(淡蒼球、視床下核)や歯状核の変性も伴います。組織学的な特徴としては、進行性核上性麻痺の病理診断の指標の房状アストロサイトに類似するものの、形態的に異なるものとして識別可能なアストロサイト突起内へのリン酸化タウの蓄積があり、アストロサイト斑(astrocytic plaque)と呼称され、本症に特異的であると認識されています。この病変も、前述したように免疫染色あるいはガリアス染色でしか検出することができないので、鑑別には必須です。

皮質基底核変性症 (corticobasal degeneration;CBD)におけるリン酸化タウの蓄積は大脳皮質、基底核などの灰白質内の神経細胞に認められますが、NFTのようなものよりは、免疫染色などで細胞質内に一様に染まって来ます。また、特に大脳皮質の神経細胞ではクロマチンが消失したアクロマティックニューロン(achromatic neuron)が出現し、一部は大きく腫大して風船様神経細胞(ballooned neuron)と言われ、アストロサイト斑、プレタングルと共に本症の病理診断上の指標のひとつです。

リン酸化タウ蛋白のため微小管内機能不全となり、神経細胞内およびグリア細胞内の輸送が不能となり蓄積するため神経およびグリア細胞両方の脱落がおこると考えられています。タウ過剰リン酸化阻害剤として炭酸リチウム(リーマス)は軽度~中等度AD を対象とした臨床試験において有意な効果はありませんでしたが、軽度認知障害(MCI)を対象とした長期投与試験において認知機能を顕著に改善したと報告されています。タウ過剰リン酸化阻害剤としてTideglusibは軽度~中等度AD を対象とした臨床試験において有意な効果はありませんでした。タウ凝集阻害剤として有望視されていたLMTX(R)は軽度~中等度AD を対象とした臨床試験において有意な効果はありませんでした。リン酸化タウ蛋白を分解して微小管輸送を回復させれば治療になるのでしょうが、そのような夢のような薬はありません。

筆者は皮質基底核変性症(corticobasal degeneration; CBD)に対して①リバスタッチパッチ4.5-9mgまたはレミニール8mg/日、メマリー5-15mg/日、②NewフェルガードLA2-3包/日、③デパケン100-140mg/日、④グルタチオン2000-2800mgおよびシチコリン500-1000mg点滴x1-2回/週などで治療を行っています。このような治療では延命には有効という程度でADL改善までは至っていません。今後は軽度認知障害(MCI)のレベルからリーマスの投与を考慮していこうと考えています。今後も少しずつ治療法を工夫して神経難病といわれる皮質基底核変性症(corticobasal degeneration; CBD)に立ち向かって参ります。


カルガモ@香流川







Last updated  Mar 28, 2020 11:23:31 PM
Feb 23, 2020

第6回認知症治療研究会開催
2020年2月16日(日)田町にて第6回認知症治療研究会が開催されました。筆者は講演1の座長を務めさせて頂きました。多方面に渡る興味深い演題が発表されました。​
フェルラ酸にBDNF産生亢進、神経幹細胞増殖促進、海馬神経新生作用があること、セロトニン受容体を介して作用して抗うつ薬様作用、BPSD抑制作用があること、脳血管門透過性があることなど臨床的には感じていたことを薬理学的にin vitroおよびin vivo実験で立証されていたことは心強く感じました。

音楽療法は集団的指導ではなく個別指導を行い、利用者やその御家族に寄り添い、家族全員の笑顔を引き出しておられたことが印象的でした。

心理療法はBPSDを単に問題行動と片付けず、どのような歴史的背景から利用者の行動や言動が引き出されているかまで深堀して寄り添う努力をしておられることが印象的でした。

発達障害と認知症(特にレビー小体型認知症)が強く絡み合っていること、発達障害の中にASD(Autism Spectrum Disorder;自閉症スペクトラム障害)(アスペルガー症候群を含む)タイプ、ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder;注意欠陥多動性障害)タイプ、ASD>ADHDタイプ、ADHD>ASDタイプ、LD(Learning Disablity;学習障害)があり特にASDに違和感とパーキンソン症状が特徴的であること、発達障害は薬物過敏を伴いレビー小体型認知症と似ていること、利用者に同伴する家族の中に同様の特徴が見られることなどが印象的でした。






症例報告

ケアマネからの紹介である。既往歴:脳梗塞、ふらつき、頭部MRI:脳梗塞。内科開業医①ユベラ300mg②プロブレス4mg③ベルソムラ15mg④ヤクバンテープ。物忘れ、幻視、夜間大声、昼間傾眠、夜間不眠、夜間せん妄、尿便失禁、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮中等度、④海馬萎縮中等度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他  左>右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:5.5、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:13.5/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にドネペジル1.5mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgとサアミオン10mgを開始、ルベストPRoDR2Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+6.5)、近時記憶5/6(+3)と著明改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.75,,Alb3.7,TCL183,Hb11.0,Zn61以外異常なし。VitB1=25,VitB12=296,葉酸=5.4。亜鉛欠乏症にプロマック75mg、ビタミンB12欠乏症にメコバラミン0.5mgを開始した。認知機能低下にドネペジル1.5mgから1.67mgへ増量した。プロブレス4mg/ユベラ200mg/ベルソムラ15mg継承した。​



親戚からの紹介である。既往歴:子宮摘出術。冠動脈ステント留置術。内科開業医①プラビックス75mg/バイアスピリン100mg②ネキシウム20mg③リバロ2mg④アジルバ40mg⑤ノルバスク5mg⑥アーチスト1.25mg⑦アルファカルシドール0.5μg。物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③右>左側頭葉萎縮先端部軽度、④海馬萎縮、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他  右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:19.5/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にNewフェルガードLA粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にサアミオン5mgを開始、ルベストPRoDR1Capを勧めた。BP159/89。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:22.5/30(+3)、近時記憶5/6(+2)と軽度改善した。BP143/86。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.93,TCL146,Zn77,Ferritin33.4以外異常なし。VitB1=27,VitB12=466,葉酸=3.8。70歳以上、TCL150以下、リバロ2mgを中止した。



ケアマネからの紹介である。既往歴:未破裂脳動脈瘤。腰椎圧迫骨折/コルセット着用。内科開業医①アムロジン5mg②ドネペジル5㎎③カロナール200mg④モーラステープ40mg。物忘れ、易興奮、暴言、幻視、幻聴、被害妄想、易転倒を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他  右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶2/6と軽度/中等度/高度低下していた。易興奮/暴言にドネペジル5mg→2.5mgへ減量、フェルガード100M粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+7)、近時記憶6/6(+4)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Ferritin40.7以外異常なし。VitB1=28,VitB12=423,葉酸=7.9。



親戚からの紹介である。既往歴:慢性硬膜下血腫。脳梗塞。心房細動。神経内科①アレグラ②リピトール③メトホルミン④リクシアナ⑤トラゼンタ⑥アジルバ。物忘れ、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他  左淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:21.5/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR2Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+4.5)、近時記憶4/6(-2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.3,UA8.2,s-Cr1.18,TCL136,Zn75以外異常なし。VitB1=38,VitB12=407,葉酸=7.1。





インターネット検索で来院された。既往歴:内科①レニベース②アムロジピン。他院採血:HbA1c6.2,TG410以外異常なし。物忘れ、運転が荒くなった、思い込み、生真面目、腕組みを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②右>左前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮軽度、④右>左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他  右>左脳室拡大。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:5、前頭側頭型認知症(ピック病)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+3)、近時記憶6/6(+2)と治癒状態となり、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.2,TG376以外異常なし。VitB1=36,VitB12=420,葉酸=13.2。







認知症外来では側頭葉てんかんを疑いデパケントライアルを行うべし

側頭葉てんかん(高齢者てんかん)は認知症の64%に合併すると報告されています。言い換えれば、認知症外来に来院する患者の64%に側頭葉てんかん(高齢者てんかん)を合併していることになります。側頭葉てんかんは語義失語を呈することが多く、語義失語がある場合は抗てんかん剤商品名デパケンR(薬剤名バルプロ酸徐放製剤)100mgトライアルを行うべきと考えます。アメリカでは軽度認知障害(MCI)患者に対する商品名イーケプラ(薬剤名レベチラセタム)投与による治験が行われています。筆者も当初はイーケプラ250mgトライアルを行いましたが、幻視、幻聴、眠気などの副作用が頻発したためデパケンR100mgトライアルに変更しました。デパケンR200mgで効果不十分な場合はイーケプラ250mgとの併用も行います。

当クリニックでは、側頭葉てんかんに対する問診を次のように行っています。
突然動作停止・声掛け反応なし(+/-)。
口元くちゃくちゃ・身体ゆすり・腕を動かす(+/-)。
意識消失・倒れない(+/-)。
数十秒~数分で復活(+/-)。
意識消失中記憶なし(+/-)。
怒りっぽくなり意味もなく声を荒げる(+/-)。
状態の良悪はっきり(+/-)。

第6回認知症治療研究会でドクターコウノの教育講演を拝聴して、デパケンR(120-200mg分2)>イーケプラ250mg>怒っている場合はテグレトールが合うこと、レミニール商品名リバスタッチパッチなどの抗認知症薬との併用可であること、問診を次のように行っていること
呼んでも答えない瞬間がありませんか(+/-)。
口を一時的にもぐもぐさせることはないですか(+/-)。
目は開いているのに無表情になることはないですか(+/-)。
日中寝てしまうことが増えていませんか(+/-)。
今までなかったこと(急に怒る)はないですか(+/-)。
夜中などに夢遊病のようなことをしませんか(+/-)。
側頭葉てんかん(高齢者てんかん)は治療可能な認知症(treatable dementia)であり、抗てんかん剤の投薬治療により完治することを強調しておられたことが印象的でした。認知症専門医が完治しうる側頭葉てんかん(高齢者てんかん)を見逃すことは大きな罪であると言い換えることが出来ます。

​​長久手南クリニック認知症カンファレンスのお知らせ ​​

長久手南クリニックではケアマネージャー、看護師、介護士、理学療法士、歯科医師、医師などを対象に認知症に関する理解を深めるため認知症カンファレンスを行っています。既に連携している事業所宛てに申込用紙をFAXしましたので参加希望者は氏名・所属・電話・FAX番号を記入してFAX返信をお願いします。連携している事業所で申込用紙FAXが届いておらず、参加を希望される場合は、「申込用紙FAX希望」の旨記載してFAX:0561-64-5668下さい。

第35回長久手南クリニック認知症カンファレンス
演者: 名古屋フォレストクリニック院長 河野和彦先生
演題: 「認知症と発達障害の明識困難-側頭葉てんかんと炭水化物負荷の軽減-」
日時: 2020年3月25日(水)午後6時30分-8時
場所: 長久手南クリニック 約80名







Last updated  Feb 23, 2020 09:58:55 AM
Jan 5, 2020

新年明けましておめでとうございます
筆者はグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを継続しており、健康な生活を送っています。12年前に開業して、認知症初診患者8000名、現在、認知症専門外来1500名、認知症専門往診130名を診させて頂いております。これも多くの皆様の御支援のおかげと感謝しています。今年もケアマネージャー、看護師、介護士、理学療法士、言語療法士、歯科医、歯科衛生士などの多職種と連携して、認知症患者さん達および御家族が出来るだけ健やかに暮らしていけるように尽力して参ります。​


景行天皇社@長久手市

景行天皇社@長久手市

おせち料理@自宅

十割そば@自宅

症例報告

知り合いからの紹介である。既往歴:甲状腺腫瘍。一過性健忘。腰椎ヘルニア。内科開業医①ブロプレス8mg②フルイトラン2mg③ネキシウム20mg④リピトール10mg⑤マーズレン1g⑥ドネペジル10mg。物忘れ、難聴、語義失語、振戦、歯車様固縮、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:14/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下/パーキンソニズム/食欲低下にドネペジル10mg中止、8日目からリバスタッチパッチ4.5mg開始、NewフェルガードLA粒2錠1日2回朝夕食前脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始した。BP128/76。PR58。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+4)、近時記憶2/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:TCL176,TG195,Hb13.5,Zn87,Ferritin33.7以外異常なし。VitB1=23,VitB12=721,葉酸=4.2。るい痩/栄養障害のためリピトール/マーズレン中止、ネキシウム20mg→10mgへ減量した。収縮期BP130mmHg以下(BP111/67、PR63)でありとブロプレス8mg→4mg、フルイトラン2mg→1mgへ減量した。​


親戚からの紹介である。家族歴:曾祖母(発達障害)、父(発達障害)、母(発達障害)。 既往歴:非定型精神病、措置入院。統合失調症。精神科病院①リスペリドン4mg②アキネトン2mg③炭酸リチウム600mg④リスペリドン内用液1mg。内科開業医①ベシケア5mg②エチゾラム0.5mg。物忘れ、易興奮、夜間不眠、食欲低下、振戦、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。注意スコア 4/5:書き間違い・自動車の側面こすり(+)、興味がないと記憶・理解不可(+)、整理整頓不得意(+)、横で音楽を聴かれると気が散る(+)、約束・診察券・保険証・鍵忘れ(-) 、多動スコア 1/4:休暇も多動(-)、衝動買い(-)、多弁・割込会話・質問終わる前に返答(-)、長文読解不得意(+)。ASスコア 4/4:こだわり強い・友達少ない(+)、聴覚過敏・難聴(+)、比較的成績良好・何か才能(+)、昔から易怒性(+)。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:3、アスペルガー症候群(AS)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下/前頭葉症状にフェルガード100M粒4錠を勧めた。アスペルガー症候群(AS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを指導、腸内細菌補充のためミヤBM錠4錠開始した。パーキンソニズムにリスペリドン5mgから3mgへ減量した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+3)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.1,TCL128,TIBC259,Hb12.4,Zn53以外異常なし。VitB1=29,VitB12=222,葉酸=2.5。亜鉛欠乏症にプロマック150mg、VitB12欠乏症にメコバラミン1gおよびシアノコバラミン1mg筋注を開始、ミヤBM4錠から2錠へ減量した。パーキンソニズムにリスペリドン3mgから2mgへ減量した。



知り合いからの紹介である。既往歴:内科開業医①テラムロAP(内服不規則)。物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:2、アルツハイマー型認知症(ATD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始、ルベストPRoDR2Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+4)、近時記憶5/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Zn64以外異常なし。VitB1=36,VitB12=407,葉酸=6.0。亜鉛欠乏症にプロマック75mg、VitB12欠乏症にメコバラミン0.5gを開始した。



知り合いからの紹介である。既往歴:胃潰瘍。肺炎。たこつぼ心筋症。気管支喘息。内科開業医①ボノテオ50mg②フルイトラン1mg③L-アスパラギン酸カルシウム400mg④エディロール0.75μg⑤アムロジピン5mg⑥アリセプト5mg。物忘れを呈していた。時計描写テスト:8/9。 改訂長谷川式:21.5/30、近時記憶2/6。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮中等度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他  左>右脳室拡大。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:21.5/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下に他院からアリセプト5mg、NewフェルガードLA粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始、ルベストPRoDR2Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:26.5/30(+5)、近時記憶4/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr1.01,Hb11.4,Zn73,Ferritin67.1以外異常なし。VitB1=24,VitB12=395,葉酸=4.0。亜鉛欠乏症にプロマック75mg、ビタミンB1/葉酸/亜鉛に対する栄養指導を行った。



開業医からの紹介である。物忘れ、暴言、易興奮、介護抵抗、語義失語、まじめな性格、寝言を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:5、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、ルベストPRoDR2Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+6)、近時記憶6/6(+4)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c5.9,Alb4.0,TCL192,TG161,Zn63以外異常なし。VitB1=30,VitB12=385,葉酸=4.3。亜鉛欠乏症にプロマック75mg、VitB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。


遅発性ジスキネジアは治療可能!
筆者はオーソモレキュラー医学入門を読んでいます。この中で遅発性ジスキネジアの治療について、興味深い記載がありました。臨床医として、治療の上でも重要と考えられましたのでここで紹介します。
精神安定剤には大きく分けて、定型抗精神病薬(フェノチアジン系(コントミン、ニューレブチルなど)、ブロモフェノン系(セレネースなど))と非定型抗精神病薬(リスパダール、ルーラン、セロクエル、ジプレキサ、エビリファイなど)があります。これらの精神安定剤を3年以上投与した60歳以上患者のうち50%に遅発性ジスキネジアを副作用として発症することがわかっています。
リチャード・クンニ医学博士は、精神安定剤によって身体からマンガンが排出されてしまうためマンガン欠乏症を起こしてしまうことが原因ではないかと考え、マンガンキレート10mgを1日3回投与単独、またはビタミンB3=ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)を併用することにより、遅発性ジスキネジア患者15名中14名(93%)で症状が改善したと報告しています。
精神安定剤によりマンガンだけでなく、亜鉛、銅、クロムなどの必須ミネラルも排出されてしまうのではないかと考察しています。マンガンの欠乏により遅発性ジスキネジアが生じたということは、ハンチントン病、脊髄小脳変性症などの神経筋疾患も微量元素の欠乏という観点から研究すべきかも知れないと考察しています。​


第5回加藤圭史作陶展のご案内
第5回加藤圭史作陶展のご案内をさせていただきます。私の祖父が3代目加藤作助、加藤圭史はその孫、私の従兄弟に当たります。150年以上続く瀬戸市赤津町 窯元作助で作陶をしています。家系図では室町時代に遡ることが出来ます。
 期間 令和2年1月2日(木)~10日(金)
 時間 午前10時~午後19時30分(最終日は16時閉廊)
 場所 松坂屋名古屋店 本館8階美術画廊...
https://sakusukega.exblog.jp/
是非、お立ち寄り下さい。












Last updated  Jan 5, 2020 10:26:29 PM
Dec 16, 2019

​長久手実家のみかんと柿が大豊作​


みかん@長久手実家

柿@長久手実家

症例報告

知り合いからの紹介である。物忘れ、昼間傾眠、振戦、歩行不安定、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮中等度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(-2)、近時記憶3/6(+-)と軽度悪化した。認知機能低下にドネペジル1.5mgを開始、脳梗塞にサアミオン10mgを開始した。甲状腺正常。一般採血:AMY177,TIBC221,Zn49以外異常なし。VitB1=29,VitB12=440,葉酸=3.7。亜鉛欠乏症にプロマック150mg開始した。低Alb血症、VitB1欠乏症、VitB12欠乏症、葉酸欠乏症、Zn欠乏症、グルテンフリー、カゼインフリー。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+6)、近時記憶3/6(+-)と軽度悪化した。​



ケアマネからの紹介である。既往歴:左口角麻痺、右半身麻痺、脳幹梗塞。内科開業医①アマリール②バイアスピリン③タケプロン④オルメテック⑤アムロジピン⑥エパデール⑦トリルシティ皮下注。物忘れ、徘徊、易転倒、尿便失禁、語義失語、膝組みを呈していた。独居(夜間のみ長男)、昼間独居。毎日モーニング。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮中等度、⑤両側基底核および左脳幹ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:5、前頭側頭型認知症(ピック病)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:3/9、改訂長谷川式:12/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR2Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:14/30(+2)、近時記憶2/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.6,BUN20.3,s-Cr1.21,Alb3.7,TCL159,TIBC188,Hb12.7,Zn60以外異常なし。VitB1=15,VitB12=1770,葉酸=3.1。



知り合いからの紹介である。物忘れ、物探し、味覚変化を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮、③右側頭葉萎縮軽度、④右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:2、注意欠陥多動障害(ADHD)/多発性脳梗塞として治療を開始した。注意スコア 2.5/5:書き間違い・自動車の側面こすり(-)、興味がないと記憶・理解不可(-)、整理整頓不得意(±)、横で音楽を聴かれると気が散る(+)、約束・診察券・保険証・鍵忘れ(+)。多動スコア 2.5/4:休暇も多動(-)、衝動買い(+)、多弁・割込会話・質問終わる前に返答(±)、長文読解不得意(+)。ASスコア 1.5/4:こだわり強い・友達少ない(±)、聴覚過敏・難聴(-)、比較的成績良好・何か才能(-)、昔から易怒性(+)。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。注意欠陥多動障害(ADHD)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット指導した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:27.5/30(+1.5)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.78,TG203,Zn77異常なし。VitB1=28,VitB12=367,葉酸=7.4。外来栄養食事指導(初回):高TG血症、VitB1欠乏症、VitB12欠乏症、葉酸欠乏症、Zn欠乏症、グルテンフリー、カゼインフリー。



施設からの紹介である。既往歴:左後頭葉髄膜腫。甲状腺機能低下。内科開業医①チラージン50μg②クレストール2.5mg③ディオバン80mg④アダラートCR10mg。物忘れ、易興奮、物盗られ妄想を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他  左後頭葉髄膜腫摘出後。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:4、として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:13/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR2Capを勧めた。善玉菌補充のためミヤBM2錠を開始、内科からの②⑤中止、(年齢+70)mmHg上限を目標に③④減量を指導した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+7)、近時記憶3/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Zn50,Ferritin19.7以外異常なし。VitB1=25,VitB12=404,葉酸=3.1。亜鉛欠乏症にプロマック150mgを開始した。脳血流低下のため鉄剤回避した。



知り合いからの紹介である。既往歴:R1/8/6食欲低下、点滴治療、血液検査:異常なし。内科①レンドルミン0.25mg②デパス0.25mg③ドグマチール50mg。 R1/8/20血液検査:異常なし、総合内科。物忘れ、振戦、夜間不眠、食欲低下、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮中等度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:1、レビー小体病(LBD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:30/30、近時記憶6/6。GDS-5 Score 3/5、GDS-15 9/15。 認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。食欲低下にドグマチール50mg/プロマック150mg、夜間不眠にロゼレム8mg/レンドルミン0.25mgを開始した。レビー小体病(LBD)/欝病を呈するリーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+-)、近時記憶6/6(+-)と不変、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。VitB1=35,VitB12=1800,葉酸=8.0。一般採血:s-Cr0.84,MCV101,Zn64以外異常なし。食欲低下にドグマチール50mg中止、プロマック150mgから75mgへ減量した。

​認知症外来では必ず亜鉛血中濃度(平均63μg/dL)を測定すべし~認知症外来患者の289名中269名、92%は亜鉛欠乏症~​

今年から長久手南クリニックの認知症専門外来初診時に亜鉛血中濃度を測定するようになりました。昨年までは食欲低下が見られる患者のみ選択的亜鉛血中濃度を測定していました。一昨年から認知症患者におけるオーソモレキュラー(分子栄養学)的血液検査(ビタミンB1、B12、葉酸、フェリチン、TIBCの結果に基づき、分子栄養療法を開始しました。一定の効果を得ることが出来ましたが、食欲低下に基づくアルブミン、総コレステロール、中性脂肪の低下が著しい場合にはビタミン、鉄などの補充による認知機能改善効果が得られないことに気づきました。エネーボ配合経腸用液の投与により、ある程度の改善は得られましたが、根本的な治療にはなりませんでした。

認知症専門外来初診時に亜鉛血中濃度を測定することですべての患者で亜鉛欠乏症の有無を確認するようにしました。亜鉛血中濃度は80-130μg/dLが正常値とされています。最近289名の認知症専門外来初診患者について検討してみました。すると、平均63μg/dL、92%(289名中269名)で80μg/dL未満、すなわち、亜鉛欠乏症と診断されたのです。


亜鉛欠乏症に対しての治療は薬物治療と栄養食事指導の両面から行いました。薬物療法としては、亜鉛血中濃度40-59μg/dLやや高度~高度低下に対してはプロマックD75mg2錠1日2回朝食後寝る前(または1日2回朝夕食後)、亜鉛血中濃度60-79μg/dL軽度~中等度低下に対してはプロマックD75mg1錠1日1回朝食後(夕食後、寝る前)としました。亜鉛補充は興奮を伴うことがあるため興奮したら減量または中止すべきであることに注意が必要です。元々、興奮している患者の場合は、栄養食事指導のみ行い、穏やかになってから亜鉛血中濃度を再測定して必要に応じて薬物治療を行うべきです。
  
総患者数 289名    平均 63μg/dL
亜鉛血中濃度(μg/dL)             薬物治療              治療目的 
40-49   31名 10.7%  プロマックD75mg2錠  認知機能および栄養状態改善
50-59   87名 30.2%  プロマックD75mg2錠  認知機能および栄養状態改善
60-69   90名 31.1%  プロマックD75mg1錠  認知機能改善
70-79   58名 20.1%  プロマックD75mg1錠    認知機能改善
80-       23名   8.0% 

亜鉛欠乏症に対して亜鉛補充が適度にされると、栄養状態改善(食欲回復)だけでなく認知機能改善が期待できます。特にメマリーとの相性が良い、すなわちプロマックとメマリーを併用すると認知機能改善率が高い印象があります。長久手南クリニックの認知症専門外来では、抗認知症薬以外の治療を優先しています。プロマックはその第1候補と言えます。







Last updated  Dec 23, 2019 10:19:00 PM
Oct 23, 2019

​​うな幸でひつまぶし(上)を食す
スタッフ一同でひつまぶしを食べに行きました。いつもありがとうとは照れくさくて言えなかったけど、、、。みんなが元気で楽しく過ごせるようにと願いを込めました。

ひつまぶし(上)@うな幸

ホトトギス@長久手実家

ムラサキシキブ@長久手実家

フヨウ@長久手実家

ツバキ@長久手実家

症例報告

知り合いからの紹介である。既往歴:狭心症、フランドルテープ40mg。H30/10アルツハイマー型認知症。イクセロンパッチ9㎎~18㎎→18mgで食欲低下中止。物忘れ、寝言、食欲低下、語義失語、薬物過敏、甘い物好きを呈していた。右手で左肩を叩く×、猿も木から落ちる×、犬も歩けば棒に当たる○、弘法も筆の誤り×、利き手○。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:5、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6/9、改訂長谷川式:9/30、近時記憶0/6と高度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、NewフェルガードLA粒2錠を勧めた。語義失語にMガード2Capを勧めた。レビー小体型認知症(DLB)/前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:17/30(+8)、近時記憶4/6(+4)と著明改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:TCL180,TIBC255,Hb11.7以外異常なし。VitB1=28,VitB12=426,葉酸=7.3。​



知り合いからの紹介である。既往歴:C型肝炎、インターフェロン完治。9年前、脳出血、呂律不全。2年前、脳出血、左不全片麻痺。物忘れ、暴力、尿便失禁、介護抵抗、うつ状態、盗癖、語義失語、膝組み、生真面目を呈していた。右手で左肩を叩く○、猿も木から落ちる×、犬も歩けば棒に当たる○、弘法も筆の誤り○、利き手○。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②右>左前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、右被殻出血瘢痕。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:7、前頭側頭型認知症(ピック病)/多発性脳梗塞/脳出血後遺症として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。前頭葉症状にウインタミン朝4mg夕6mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状は最初の3日間のみ消失した。前頭葉症状にウインタミン朝4mg夕6mgからウインタミン朝6mg夕9mgへ増量、ウインタミン4mg屯1日2回可とした。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.0,BUN14.0,Alb4.3,TCL185,TIBC286,Hb11.0,Zn74以外異常なし。VitB1=21,VitB12=283,葉酸=2.7。外来栄養食事指導(初回):VitB1欠乏症、VitB12欠乏症、葉酸欠乏症、Zn欠乏症、グルテンフリー、カゼインフリー。



知り合いからの紹介である。既往歴:狭心症。腰椎脊柱管狭窄症。レビー小体型認知症。内科開業医①エックスフォージ②アムロジピン5mg③メインテート2.5mg④ドネペジル5mg⑤トビエース⑥フェブリク⑦酸化マグネシウム⑧ニトロペン舌下錠。物忘れ、幻視、夜間大声、悪夢、帰宅願望、昼間傾眠、夜間不眠、夜間せん妄、易転倒、尿便失禁、嚥下困難、食欲低下、語義失語、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:8、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶1/6と軽度低下していた。他院からのドネペジル5mg中止、8日後にリバスタッチ4.5mg開始、フェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mg/サアミオン10mgを開始、ルベストPRoDR2Capを勧めた。せん妄にシチコリン1000mg静注、歩行困難にグルタチオン10Ap/ソルコセリル1Ap/ビタミンC2g/ビタミンB12=1Ap開始。BP111/57と過降圧のため他院からのアムロジピン5mg中止を指示した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+4)、近時記憶5/6(+4)と中等度改善、上記周辺症状はすべて改善した。BP142/82。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.0,BUN43.s-Cr1.47,Alb4.4,γGTP81,TG585,TIBC,Hb11.8,Zn66以外異常なし。VitB1=30,VitB12=409,葉酸=4.8。亜鉛欠乏症にプロマック75mg、VitB12低下症にメコバラミン0.5mg開始した。外来栄養食事指導(初回):高TG血症、VitB12欠乏症、葉酸欠乏症、Zn欠乏症、鉄欠乏性貧血、グルテンフリー、カゼインフリー、ケトジェニック。


インターネット検索で来院された。過集中、反応が違うを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:1、アスペルガー症候群(AS)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:29/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。アスペルガー症候群(AS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+-)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はやや改善した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c5.7,TG192以外異常なし。VitB1=49,VitB12=485,葉酸=29.1。外来栄養食事指導(初回): 高TG血症、VitB12欠乏症、グルテンフリー、カゼインフリー、ケトジェニック。


インターネット検索で来院された。既往歴:直腸癌。鎖骨大動脈瘤。右突発性難聴。内科開業医①ラミシール②ラシックス③アスパラカリウム。物忘れ、易興奮、介護抵抗、食欲低下、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:7、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを指導した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+2)、近時記憶4/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN14.2,Alb2.7,TCL135,TIBC145,Hb9.2,Zn45以外異常なし。VitB1=32,VitB12=695,葉酸=2.6。外来栄養食事指導(初回):低Alb血症、葉酸欠乏症、Zn欠乏症。


​​「ケトジェニックダイエット」と「グルテンフリー(GF)・カゼインフリー(CF)ダイエット」は万人がすべき​​

街で太ったヒトを見かけると、もったいないなと感じます。太った状態を解消する方法は単純明快だからです。ケトジェニックダイエット、グルテンフリー(GF)・カゼインフリー(CF)ダイエットさえすれば多くの場合健康な生活を送ることが出来るのです。これだけで毎月2kg程度の減量が出来、理想的な体型を維持出来、多くの病気を改善・治癒・予防することが出来ます。グルテンフリー(GF)・カゼインフリー(CF)ダイエットは、リーキーガット症候群(LGS)、すなわち腸漏れ症候群を改善します。リーキーガット症候群(LGS)は、グルテン(小麦粉タンパク)およびカゼイン(牛乳タンパク)などが原因で腸粘膜にダメージを与え、通過できるはずのない食物残渣、タンパク質、細菌、ウイルスなどが腸粘膜上皮細胞を通過して血管内に入り込んているため、多くの神経難病、アレルギー疾患、自己免疫疾患、子宮疾患、癌、糖尿病、高血圧を引き起こすのです。

今までにグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットは、注意欠陥多動障害(ADHD)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎、過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、多発性硬化症、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群を呈するリーキーガット症候群(LGS)に改善・治癒・予防効果があることを繰り返しお伝えしてきました。

筆者は、2年間ケトジェニックダイエットを行い、11kg痩せました。筆者は、和洋問わずお菓子類および果物をすべて止めました。極端なケトジェニックダイエットでは、夕食に玄米を少量のみという風に記載されていましたが、長期的に健康になるという科学的根拠がなく筆者は、毎食胚芽米を茶碗1杯ずつ食べていました。それに加えて、半年前からグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを行っていますが、アレルギー性鼻炎、便秘症、下痢症が改善、テニスを1時間半やっても余り疲れなくなりました。グルテンフリーダイエットと言っても、小麦粉で出来たパンや麺類を除去、醤油などに含まれる少量の小麦粉は可としています。パン、麺、スパゲッティ、餃子の皮、カレー・シチュー粉末ルーなど、小麦粉を米粉で代用した商品が売られていますのでそれらを利用しています。揚げ物は小麦粉を片栗粉で代用しています。バースデーケーキも米粉、卵、砂糖、バターを使ってスポンジケーキを作り、その日だけはカゼインを含む生クリームを可としています。筆者のカゼインフリーはバターやホエイ以外の乳製品を除去しています。牛乳は元々下痢になりやすく、チーズは余り好きではありませんでしたから、筆者にとって乳製品除去は全く苦痛を伴いませんでした。2年半経過して、毎日の生活でも疲労しにくくなり、スポーツをしても怪我もせず、マイナス11kgを維持出来ています。

2年半前のままの生活をしていたら、近いうちに倒れていたかも知れません。2歳半年をとったにも関わらず、身体年齢は10歳以上若返った気がします。おかげさまで、長久手南クリニック開設11年で認知症初診者数7000名。現在、認知症専門外来1500名(1-3か月処方)、認知症専門往診130名(月2回定期往診)をこなしています。60歳になったら月曜日を休診、70歳になったら土曜日を休診、80歳になったら木曜日を休診、少しずつ休みを増やして行こうと考えています。70歳になったら別荘3日間、仕事4日間のペースで人生を楽しみたいと考えている今日のこの頃です。生涯現役の医師を全う出来たら最高の人生と言えるでしょう。







Last updated  Dec 23, 2019 10:19:37 PM
Sep 30, 2019

上高地は素晴らしい
上高地に家族で滞在しました。河童橋から明神池まで散策、上高地ルミネスタホテルに宿泊、素晴らしいフランス料理と源泉掛け流し温泉を堪能しました。

河童橋@上高地

河童橋@上高地

河童橋~明神池@上高地

河童橋~明神池@上高地

河童橋~明神池@上高地

河童橋~明神池@上高地

河童橋~明神池@上高地

河童橋~明神池@上高地

河童橋~明神池@上高地​


症例報告

知り合いからの紹介である。既往歴:もの忘れ外来。H31/4/26-5/1高血糖。内科開業医①ボグリボース②ランソプラゾール③ポラプレジンク④イコサペント酸エチル⑤ビタノイリン⑥ビオフェルミン⑦テネリア⑧アムロジピン⑨シンバスタチン。物忘れ、暴言、昼間傾眠、夜間不眠、夜間せん妄、易転倒、食欲低下、尿便失禁、生真面目、書痙、甘い物好き、欝状態を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他  両側淡蒼球、歯状核、海馬石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患/アスペルガー症候群(AS)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶3/6と軽低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。レビー小体型認知症(DLB)/アスペルガー症候群(AS)を呈するリーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを指導、ビオラクチス3gを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+2)、近時記憶6/6(+3)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c7.7,BUN10.6,Alb4.1,TCL174,TIBC322,Hb11.5,Zn110,Ferritin50.7以外異常なし。VitB1=257,VitB12=1830,葉酸=8.8。開業医からのビタノイリン/リポバス中止を指導した。外来栄養食事指導(初回):低Alb血症、葉酸欠乏症、Zn欠乏症、鉄欠乏性貧血 、グルテンフリー、カゼインフリー、ケトジェニック。​



インターネット検索で来院された。既往歴:気管支喘息①モンテルカスト②タービュヘイラー。アルツハイマー型認知症、ドネペジル3-5-8mg(来院10日前に中止)、家族①ANM176粒2錠②プラズマローゲン。好酸球性副鼻腔炎①セレスタミン②エリザス。物忘れ、幻視、幻聴、妄想、生真面目、昼間傾眠を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③右>左側頭葉萎縮軽度、④右>左海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞なし、⑥その他 右>左淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100Mを勧めた。レビー小体型認知症(DLB)/気管支喘息/好酸球性副鼻腔炎を呈するリーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを指導、ビオラクチス3gを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。幻視、幻聴、妄想、昼間傾眠にシチコリン1000mg静注、自己免疫新患に対してグルタチオン2000mg静注とした。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+3)、近時記憶6/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN11.7,Alb4.1,Zn57,Ferritin92.8以外異常なし。VitB1=32,VitB12=705,葉酸=8.6。亜鉛欠乏症にプロマック150mgを開始した。


施設からの紹介である。既往歴:腹部大動脈瘤。内科嘱託医①ビオフェルミン②ザイロリック③ネキシウム④ロゼレム⑤ニューロタン⑥メバロチン⑦サインバルタ⑧アンプラーグ⑨フランドルテープ。物忘れ、幻視、易興奮、夜間不眠、夜間せん妄、徘徊、易転倒、語義失語、食欲低下を呈していた。頭部CT:体動のため不能。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:5+α、レビー小体型認知症(DLB)/アスペルガー症候群(AS)疑いとして治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:不可、改訂長谷川式:1/30、近時記憶0/6と高度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。欝状態/疼痛なく興奮状態がみられたため他院からのサインバルタ30mg中止とした。夜間せん妄に他院からのロゼレム8mg維持、リボトリール0.25mg/抑肝散加陳皮半夏2.5gを開始した。食欲低下/舌萎縮にプロマック150mg/エネーボ250mL開始、排便困難にビオラクチス2g開始した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、上記周辺症状はすべて消失した。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮中等度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。甲状腺正常。一般採血:HbA1c5.4,BUN19.3,s-Cr1.14,Alb3.7,TCL168,TIBC324,Hb10.3,MCV100,Zn55以外異常なし。VitB1=21,VitB12=605,葉酸=4.6。



ケアマネからの紹介である。既往歴:便秘症①酸化マグネシウム②パントシン。嘔吐症①プリンペラン。夜間せん妄、REM睡眠行動障害、振戦、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:1、レビー小体病(LBD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。レビー小体病(LBD)、便秘症、嘔吐症を呈するリーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット指導 ビオラクチス3gを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と治癒状態、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:BUN14.9,s-Cr0.77,Alb4.2,TCL193,Zn60以外異常なし。VitB1=29,VitB12=535,葉酸=9.2。亜鉛欠乏症にプロマック150mgを開始した。

​​​
知り合いからの紹介である。既往歴:内科開業医①ユニシア②クレストール③ウルソ。物忘れ、幻視、夜間大声、REM睡眠行動障害、甘い物好き、膝組み、開脚歩行を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:1、レビー小体病(LBD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、ルベストPRoDR2Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:25.5/30(-2.5)、近時記憶6/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:TG175,Zn62,Ferritin93.1以外異常なし。VitB1=32,VitB12=334,葉酸=6.7。亜鉛欠乏症にプロマック75mg、ビタミンB12欠乏症にメコバラミン(ビタミンB12)0.5mg開始した。

上高地ルミネスタホテル フランス料理


フランス料理1@上高地ルミネスタホテル

フランス料理2@上高地ルミネスタホテル

フランス料理3@上高地ルミネスタホテル

フランス料理4@上高地ルミネスタホテル

フランス料理5@上高地ルミネスタホテル

​介護施設の食事の重要性~分子栄養療法およびGFCFダイエットの実際~​
筆者は18カ所の介護施設に定期往診を行っています。施設往診の際に、施設の昼食や夕食を拝見することがあります。18カ所の施設の中で施設内で食事を作っているのは6カ所のみ、施設外業者からの配食サービスを受けている施設が12カ所です。​

筆者は1年前から科学的食事指導を行うため個々の患者さんの血中アルブミン、ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸、鉄(フェリチン、TIBC)、亜鉛、コレステロール、中性脂肪を測定して、それを根拠に当クリニックの管理栄養士による外来および在宅訪問栄養食事指導を開始しています。最近ではリーキーガット症候群(LGS)に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを分子栄養学的食事指導に加えています。

すべての施設外配食業者が悪いわけではありませんが、管理栄養士がメニューを作っている食事を全量摂取していても分子栄養療法的な部分的栄養失調となっている患者が多数見られることも事実です。施設内で食事を作っている介護施設6カ所26名の中で、栄養指導に真剣に耳を傾けているのは3カ所のみです。配食サービスを受けている介護施設12カ所の中で、おやつなどに工夫してくれている施設が2カ所あるだけです。グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットにより、認知機能改善、歩行や嚥下などのADLの改善、体重減少による歩行や高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病の改善が見られています。

食事の重要性を書いたパンフレットを施設および在宅患者約130名全員に渡しましたが、施設や家族の反応は鈍く、現在、施設患者26名および在宅患者5名の在宅訪問栄養食事指導をしているに過ぎません。今後も新規往診患者には在宅訪問栄養食事指導を指示することで指導率を上げていこうと考えています。

食事は薬よりも大切であることを皆さんにわかって頂き、これからも出来るだけ少ない投薬量で認知機能およびADLの改善を図って参ります。最後に、読者の皆様がより健康になるようにグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット指導の実際を以下に示します。

​​​グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット指導の実際
グルテンフリー(※グルテン…小麦粉に含まれるタンパク質)
【やめるといいもの】パン、菓子パン、ピザ、粉物(お好み焼きやたこ焼きなど)、揚げ物の衣、パスタ、うどん、そうめん、ラーメン、ルー(カレー・シチューなど)、ケーキ、クッキー、まんじゅう、そば(十割は除く)、つなぎのあるもの(ハンバーグなど)。
【この原材料表示に注意】「小麦粉」「小麦」「小麦たんぱく」「小麦グルテン」など
カゼインフリー(※カゼイン…乳製品に含まれるたんぱく質)
【やめるといいもの】牛乳、チーズ、ヨーグルト、生クリーム、アイスクリームなど
【この原材料表示に注意】「牛乳」「生乳」「乳製品」「乳たんぱく」など​​​

リーキーガット症候群(LGS)は腸漏れ症候群と訳されます。小麦粉に含まれるグルテンおよびや乳製品に含まれるカゼインは分解しきれないまま腸に送られてきます。また粘り気が強く、腸に張り付いてとどまり続けます。すると身体は異物と認識し、自分で自分の腸を攻撃します。とどまることによる腐敗も起こり、慢性的な炎症に。そして細かい穴が開き、食事で摂った栄養や、排泄するはずの有害物質が体内に漏れ出し、栄養失調(吸収障害)や全身の炎症を起こします。これをリーキーガット症候群(腸管壁浸漏)といいます。また損傷した腸では、通常は通過できない食品や物質が通過してしまうため、アレルギーを発症しやすくなります。

食事からグルテンおよびカゼインを取り除き、善玉菌を補充することで腸内環境を整えること出来ます。このようなリーキーガット症候群(LGS)の治療は、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)などの認知症、注意欠陥多動障害(ADHD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)、統合失調症などの神経難病、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー疾患、下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの消化器疾患、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、類天疱瘡などの自己免疫疾患、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの婦人科疾患の治療に繋がるのです。







Last updated  Oct 25, 2019 02:48:50 PM
Sep 9, 2019

​​​新しい脳神経外科専門医認定証届く
認知症治療は、神経内科、精神科、脳神経外科の専門医が行っています。筆者は、脳神経外科専門医として認知症を診ている医師と言えます。認知症学は新しい分野であり、新しい治療法を考えることができる分野とも言えます。筆者も1年前の自分とは全く違う考えで治療を行っており、年々進歩しているという実感があります。これからも新しい治療法を考え、実践して参ります。


脳神経外科専門医認定証@長久手南クリニック

金魚水槽@自宅

金魚水槽@自宅​​​

症例報告

インターネット検索で来院された。既往歴:子宮筋腫。光視症、左後頭葉脳梗塞、デパケン400mg。内科①ゼチーア10mg②ビビアント20mg③セロクラール40mg④フェジン注射。物忘れ、易転倒、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(-1)、近時記憶5/6(+1)と不変、上記周辺症状も不変だった。甲状腺正常。一般採血:UA7.2,Alb3.8,TCL154,TG191,TIBC228,Zn57以外異常なし。VitB1=31,VitB12=1420,葉酸=3.5。レビー小体型認知症(DLB)、片頭痛、子宮筋腫を呈するリーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを指導した。総コレステロール低下に他院からのゼチーア中止を指導した。外来栄養食事指導(初回):低Alb血症、高TG血症、葉酸欠乏症、Zn欠乏症、グルテンフリー、カゼインフリー。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+2.5)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、歩行状態も改善した。​


親戚からの紹介である。既往歴:内科①テネリア20mg②アダラートCR40mg。物忘れ、暴言、昼間傾眠、味覚低下、舌萎縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④左>右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:5、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。BP134/85。前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)を呈するリーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+5)、近時記憶3/6(-1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.2,BUN18.8,s-Cr1.19,Alb4.0,TCL162,Hb14.0,MCV106,Zn70以外異常なし。VitB1=19,VitB12=397,葉酸=9.1。外来栄養食事指導(初回):低Alb血症、VitB1欠乏症、VitB12欠乏症、Zn欠乏症、グルテンフリー、カゼインフリー。BP114/78。アダラートCR40mgから20mgへ減量を指導した。



筆者の書籍を読んで来院された。既往歴:子宮筋腫。便秘症。物忘れ、妄想、膝組み、生真面目、勘違いを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし、⑥その他   左ピック切痕、両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:2.5、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:15.5/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。善玉菌補充にビオラクチス2g開始した。1ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。子宮筋腫、便秘症、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈するリーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。か月後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+5.5)、近時記憶2/6(+1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN13.3,Alb4.4以外異常なし。VitB1=30,VitB12=183,葉酸=11.4。ビタミンB12欠乏症(目標値500)にシアノコバラミン1Ap筋注およびメコバラミン1mgを開始した。外来栄養食事指導(初回):VitB12欠乏症、グルテンフリー、カゼインフリー。



知り合いからの紹介である。既往歴:内科①フェブリク②アレグラ屯。物忘れ、意欲低下、不安感、スケジュール管理不能、道順を間違う、語義失語を呈していた。右手で左肩を叩く○、猿も木から落ちる○、犬も歩けば棒に当たる○、   弘法も筆の誤り×、利き手○。頭部CT: ①頭頂葉萎縮なし、②右>左前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮軽度、④右>左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他   右>左脳室拡大。以上から、レビースコア:2.5、ピックスコア:5、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR4Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+2)、近時記憶6/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN13.1,Alb4.0,TCL168,TIBC263,Hb12.7,Zn60以外異常なし。VitB1=28,VitB12=485,葉酸=5.5。亜鉛欠乏症にプロマック150mgを開始した。



知り合いからの紹介である。振戦(+)、左>右歯車様固縮(+)を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③左側頭葉萎縮先端部軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞なし。レビー小体病(LBD)を呈するリーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、振戦(±)、左>右歯車様固縮(±)と著明改善した。甲状腺正常。一般採血:BUN14.5,Alb4.7,TCL141以外異常なし。VitB12=465,葉酸=2.9。外来栄養食事指導(初回):低コレステロール血症、VitB12低下症、葉酸欠乏症、グルテンフリー、カゼインフリー。


​グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット指導による神経難病、呼吸器・消化器・自己免疫・婦人科疾患に対する抜群の効果​

リーキーガット症候群(LGS)は、注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群(IBS)、クローン病、潰瘍性大腸炎、過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群、乳癌、卵巣癌、精巣癌、前立腺癌など、原因不明で完治出来ない神経難病や呼吸器・消化器・自己免疫・婦人科疾患の原因になっています。

最近、筆者は、認知症を含むこれらの疾患の既往がある患者には「グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(グルテン、カゼインによるトラブル・依存性・代替食品・工夫)」パンフレットを渡して、「パンや麺、それに牛乳が好きですか」という質問を必ず行っています。「大好きです」と言う返事が帰ってきたら、筆者は「やっぱり、そうですね」と言って納得するのです。「牛乳は合わないから飲まないけどパンや麺は好きです」という返事も多く、筆者は「牛乳が合わないことを自覚しているけれど小麦が合わないことはわからなかったのですね」と返事をします。「牛乳は好きでよく飲んでいたけれど最近は飲むと必ず下痢をするので飲んでいません」「シリアルは好きでよく食べていたけれど最近は食べると必ず下痢をするので食べなくなりました」という返事も良く帰ってきます。

初診時には、保険上、筆者が「グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(グルテン、カゼインによるトラブル・依存性・代替食品・工夫)」パンフレットを渡して指導、ビオラクチスやミヤBMなどの善玉菌の補充によるリーキーガット症候群(LGS)の治療も行います。1か月後には諸処の症状が明らかに改善しています。注意欠陥多動障害(ADHD)では、患者は「頭がすっきりした」と表現し、初診時の ぼんやりした表情がはっきりした表情に変化、簡易知能検査も改善します。アスペルガー症候群(AS)や前頭側頭葉変性症(FTLD)では、イライラが減り、初診時の険しい表情から穏やかな表情になり、簡易知能検査も改善します。パーキンソン病(PD)やレビー小体型認知症(DLB)を含むレビー小体病(LBD)は、歩行が改善して、表情も明るくなり、簡易知能検査も改善します。今週症例提示した17歳の高校生がグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットのみで振戦も歯車様固縮も著明改善したのは衝撃的でした。気管支喘息、アレルギー性鼻炎などの呼吸器疾患では、症状の改善・完治と共にステロイド・抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤の減量~中止に成功しています。下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群などの消化器疾患では、症状の改善・完治と共に下剤・プロトンポンプ(PPI)・過敏性腸症候群(IBS)治療薬の減量~中止に成功しています。 全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患では、症状の改善に成功しています。

再診時には、出来る限り当クリニック加藤優梨香管理栄養士による「グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(グルテン、カゼインによるトラブル・依存性・代替食品・工夫)」、「グルテンフリーでも食べることが出来る食事」、「グルテンフリーおやつ」「グルテンフリーのお酒」、「グルテンフリー麺・パスタ」などのパンフレットによる管理栄養指導を積極的に行っています。これらの指導により、上記疾患の改善・完治に加えて治療薬の減量~中止が出来るのですから、患者にとっても、保険診療にとっても画期的なことなのです。

長久手南クリニック いつも1ヶ月待ちの認知症専門外来 新患予約 今なら2-3週間で可能!
1か月待ちの認知症専門外来予約が今なら2-3週間以内に可能です。TEL:0561-56-5667(月火木金土の8:30am-1:30pm)またはFAX: 0561-64-5668(いつでも可)で予約可能です。FAXの場合は、患者氏名、年齢、住所、電話番号、携帯電話番号(予約者)、予約者氏名を記載して下さい。

認知症および発達障害新患予約可能時間
10月12日(土)                 11:00am
10月15日(火) 以降   10:30am      11:00am

9月28日(土)現在







Last updated  Sep 28, 2019 06:27:58 PM
Aug 24, 2019

​長久手南クリニックは純木造建築~12年経っても良い感じ​~


外観1@長久手南クリニック

外観2@長久手南クリニック

外観3@長久手南クリニック

テッポウユリ@長久手南クリニック

症例報告

施設からの紹介である。既往歴:敗血症。自傷行為のため措置入院。施設医①ウルソ150mg②リピトール10mg③リスパダール1mg。物忘れ、帰宅願望、夜間不眠、感情失禁、尿便失禁、薬物過敏、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮、るい痩、食欲低下を呈していた。ASスコア 2.5/4:こだわり強い・友達少ない(±)、聴覚過敏・難聴(-)、比較的成績良好・何か才能(+)、昔から易怒性(+)。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他  左>右淡蒼球石灰化、副鼻腔炎。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:7、レビー小体型認知症(DLB)/アスペルガー症候群(AS)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。前頭葉症状にウインタミン朝4mg夕6mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。夜間不眠/夜間せん妄にロゼレム8mg/抑肝散加陳皮半夏2.5g/リボトリール0.25mg開始、食欲低下/るい痩にプロマック150mg/エネーボ250mL開始/他院からのリピトール10mg中止、パーキンソニズムに他院からのリスパダール1mg中止、慢性硬膜下血腫に五苓散5gを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(-1)、近時記憶5/6(+-)と不変、前頭葉症状にウインタミン朝4mg夕6mgから朝4mg昼4mg夕4mgへ増量した。レビー小体型認知症(DLB)/アスペルガー症候群(AS)を呈するリーキーガット症候群(LGS)にビオラクチス散3gを開始した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c5.7,BUN13.6,Alb3.8,TCL149,TIBC225,Hb11.9,Zn57以外異常なし。VitB1=13,VitB12=890,葉酸=2.1。​


知り合いからの紹介である。既往歴:過敏性腸症候群。物忘れ、財布見つけられない、携帯電話番号間違いを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:1、前頭側頭葉変性症(FTLD)、過敏性腸症候群(IBS)を呈するリーキーガット症候群(LGS)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:30/30、近時記憶6/6と正常範囲を呈していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。前頭側頭葉変性症(FTLD)、過敏性腸症候群を呈するリーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+-)、近時記憶6/6(+-)と不変、上記周辺症状はすべて消失した。フェルガード100M開始時、軟便気味。甲状腺正常。一般採血:BUN10.3,Alb4.1,TCL185,Zn79,Ferritin23.7以外異常なし。VitB1=33,VitB12=226,葉酸=7.8。ビタミンB12欠乏症(目標値500)にシアノコバラミン1Ap筋注およびメコバラミン(ビタミンB12)1mgを開始した。外来栄養食事指導(初回):VitB12欠乏症、葉酸欠乏症、Zn欠乏症、鉄欠乏性貧血、グルテンフリー、カゼインフリー。



ケアマネからの紹介である。既往歴:右小脳梗塞。物忘れ、幻視、幻聴、妄想、暴言、帰宅願望、介護抵抗、夜間不眠、易転倒、尿便失禁、鼻歌、盜食、甘い物好き、膝叩きを呈していた。頭部CT: ①頭頂葉萎縮なし、②右>左前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮中等度、④右>左海馬萎縮中等度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他  右小脳梗塞。以上から、レビースコア:5.5、ピックスコア:7、レビー小体型認知症(DLB)/アスペルガー症候群(AS)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6/9、改訂長谷川式:6/30、近時記憶0/6と高度低下していた。前頭葉症状にウインタミン朝2mg夕4mgを開始、フェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR2Capを勧めた。不安感にアタラックスP20mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:8/30(+2)、近時記憶0/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:BUN12.4,Alb3.7,TIBC250,Zn62,Ferritin68.3以外異常なし。VitB1=31,VitB12=171,葉酸=3.0。ビタミンB12欠乏症(目標値500)にシアノコバラミン1Ap筋注およびメコバラミン(ビタミンB12)1mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。



知り合いからの紹介である。既往歴:一過性脳虚血性発作。開業医①ブロプレス8mg②メバロチン10mg③バイアスピリン100mg④タケキャブ10mg。物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、右後頭頭頂葉梗塞、左尾状核梗塞、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:29/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、ルベストPRoDR2Capを勧めた。バイアスピリン100mg/メバロチン10mg/タケキャブ10mg中止、ブロプレス8mgから4mgへ減量した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+-)、近時記憶6/6(+-)と不変、上記周辺症状はすべて消失した。ブロプレス4mgから中止とした。甲状腺正常。一般採血:BUN16.3,Alb4.2以外異常なし。VitB1=49,VitB12=1040,葉酸=6.3。



知り合いからの紹介である。既往歴:腸閉塞。物忘れ、夜間不眠、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、ルベストPRoDR2Capを勧めた。舌萎縮にプロマック150mg開始した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+2)、近時記憶5/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN14.9,Alb3.5,TCL112,TIBC247,Hb12.9,Zn69,Ferritin55.8以外異常なし。VitB1=32,VitB12=238,葉酸=13.5。ビタミンB12欠乏症(目標値500)にシアノコバラミン1Ap筋注およびメコバラミン(ビタミンB12)1mgを開始した。外来栄養食事指導(初回):低Alb血症、VitB12欠乏症、Zn欠乏症、鉄欠乏性貧血。


​納豆を食べよう-納豆菌は乳酸菌やビフィズス菌を増殖させる-​  ​

  納豆は原料が大豆、水、納豆菌の三つだけで作られています。1695年に刊行された「本朝食鑑」(ほんちょうしょっかん)では、納豆について、「腹中をととのえて食を進め、毒を制す」という記述があります。納豆は、300年以上も前から健康に役立てられ、納豆の整腸作用を認めていました。納豆は納豆菌の持つ種々の作用が発酵食品としての機能を発揮しています。

   納豆菌は大豆を発酵する過程でナットウキナーゼやビタミンB群、ビタミンK2を産生します。ナットウキナーゼは血液中の血栓を溶かすなどの健康効果が認められるほか、ビタミンB群はエネルギー供給や老廃物の代謝などの働きをし、ビタミンK2は骨を形成するタンパク質を活性化させ、骨折や骨粗鬆症を防ぐ働きをします。納豆菌は胃酸に強い性質を持っているため、胃酸で死滅することなく大腸まで届きます。腸内に届いた納豆菌は、乳酸菌のエサになったり、腸内細菌の活動をサポートしたりして、腸内環境を整えます。腸内環境が整うと、便秘の改善、免疫力向上、美肌効果、うつ予防といった健康にも美容にもやさしい効果をもたらします。また、直接的でなく間接的に乳酸菌やビフィズス菌の増殖を促す相乗作用もあります。

  納豆菌は、納豆から分離された枯草菌(こそうきん、Bacillus subtilis)の仲間で、1894年に納豆発酵菌として報告されました。納豆菌はグラム陽性の桿菌で、芽胞(がほう)を有します。芽胞とは一部の細菌が、栄養分のないような、増殖に適さない環境になったときに、耐久性の高い特殊な細胞構造となり、熱・薬剤・乾燥などに強い抵抗力を示し、長期間休眠状態を維持できるのです。日本産の藁(わら)1本には約1000万個の納豆菌が芽胞の状態で付着しています。藁は乾燥しているために、他の栄養型細菌やカビ類は生息しにくいが、芽胞形成菌にとっては良い環境となります。蒸した大豆を藁で包んで発酵させ、藁に付いている納豆菌がこの大豆に移り増殖することで納豆が出来たのです。芽胞は熱に強いために、昔の納豆の製法では、稲藁(いなわら)を熱湯で煮沸させていたのを使っていたので、耐熱性の納豆菌だけが藁に残ったものを使用することで、純粋培養に近い状態で作られました。

  納豆のネバネバは、ムチンとも言い、納豆菌が大豆を発酵する際、タンパク質を分解してできたグルタミン酸と糖の一種であるフラクタンという物質からできています。このグルタミン酸は昆布などにも含まれるおいしさの素の成分としても有名なアミノ酸で、納豆がおいしいのは、このグルタミン酸によります。糖類のフラクタンという物質には味はありませんが、ネバネバを安定させる役目をもっています。長く糸を引くのは、グルタミン酸という物質が折りたたまれてつながっているためと言われます。ムチンはカルシウム吸収促進、粘膜保護作用、血糖値の上昇抑制効果、コレステロール値低下などに関与します。納豆菌の抗菌性の主成分とも言われる「ジピコリン酸」という成分は、金属イオンと結合する力が強く、放射能を持ったストロンチウム90やコバルト60などと体内結合をして、外に排出してくれる働きもあります。その他、納豆菌の抗ガン作用や免疫機能増強作用も報告されています。

  腸内細菌とは、腸の中に棲み、さまざまな働きをしています。腸の中には約300種、100兆ほどの腸内細菌がいると言われ、それぞれがビタミンや酵素を産生し、ミネラル、タンパク質などを構成し、腸の活動を調整し、ヒトの生命維持活動を行なっています。その腸内細菌は、健康にとってよい働きをするものを善玉菌(有用菌)、悪い働きをするものを悪玉菌(有害菌)、特に良い働きもしないが生体の抵抗力が落ちると悪いことをする日和見菌に分けられます。それら腸内細菌が叢(くさむら)のように群がって形成する集合体を腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)あるいは腸内フローラとも呼びます。乳酸菌やビフィズス菌が善玉菌の代表で、反対に悪玉菌の代表と言えば、大腸菌(毒性株)やウエルシュ菌などがあります。便秘や下痢の原因になり、はたまた便秘や下痢を長引かせる大きな要因になり、腐敗菌の代名詞とも言うべきウエルシュ菌に至っては、タンパク質を分解して発ガン物質を作ったり、老化を早めたりします。このことでも、悪玉菌がいかにやっかいなものであるかが想像できますが、問題は悪玉菌が増えると善玉菌が減って、肝不全の誘因になるアンモニアや硫化水素、アレルギー疾患を引き起こすヒスタミン、そしてインドールやフェノールという発ガン物質を大量に体内に発生させます。そのような誘因物質を作らせないためにも、善玉菌を増やし悪玉菌を減少させることが必要なのです。とくに重要な役割を果たすのが善玉菌の乳酸菌やビフィズス菌です。ビフィズス菌にはいろいろな仲間がいて、成人や動物の腸管の中にも棲みついていて、健康維持のために乳酸菌よりも有用な役割をすることが分かっています。

  納豆菌、乳酸菌やビフィズス菌は、腸内環境を整える働きがあるので、同時に摂取することで相乗効果が得られると言われています。特に納豆菌によって乳酸菌やビフィズス菌が増殖し、安定化する働きがあります。その結果、当然悪玉菌や日和見菌は排除されます。その中心にいる納豆菌で出来た納豆は、日本の発酵食品の代表的なものと言えます。納豆菌は腸内で活性化し、種々の生理作用を有して善玉菌を増殖させ、腸内フローラのバランスを整えます。一般に乳酸菌は酸に弱く、胃酸により死滅することが多いのですが、納豆菌は胃酸に抵抗性を示し、楽々通過します。問題は小腸に達した納豆菌が腸内で健康に良い働きをしてくれるかどうかです。動物を使った実験では、納豆菌が腸内フローラに作用することを証明しています。豚に納豆菌を投与して、腸内フローラの変化を調べたところ、納豆菌投与群では納豆菌が腸管の各部位から検出され、胃酸で死ぬことがなく腸管まで到達することを証明しました。この時、同時に腸管内で乳酸菌やビフィズス菌の増加と安定化が認められました。

  納豆菌が豚やニワトリの腸内細菌に好影響を与えることが分かったので、ヒトについても検討されました。近年このことを実証するために、腸内の善玉菌を増やす食べ物を比べた報告があります。納豆、ぬか漬け、キムチ、サツマイモで比較しています。5人ずつ4チームに分かれ、それぞれの食材を200グラム、2週間食べ続け、実験前後でビフィズス菌の増減を調べました。実験結果は実験前に比べ、いずれの食材でも、納豆では12%、ぬか漬けでは8%、キムチでは6%、サツマイモでは3%のビフィズス菌が顕著に増加しました。他の善玉菌である乳酸菌も全ての群で増加していました。納豆菌がプロバイオティクスとして、善玉菌を増やす働きをしてくれたと考えられます。プロバイオティクスとは「健康のために」という意味のギリシャ語が由来で、ヒトに利益をもたらす善玉菌を指します。生きたまま腸まで届き、そこで産生する乳酸などの代謝産物が健康効果をもたらします。悪玉菌の増殖を抑制するので、悪玉菌の産生する有害物質が少なくなると言われています。また、原料の大豆にはビフィズス菌のエサになるオリゴ糖が豊富に含まれているためビフィズス菌が増えたと考えるのが妥当なのです。乳酸菌発酵食品のぬか漬け、キムチでは乳酸菌そのものが有効に働いています。サツマイモは発酵食品ではないが、食物繊維で便通が良くなり、腸内の環境が改善されビフィズス菌が住み易い環境となったと考えられます。

  腸内細菌はヒトの健康にとって大切な働きをします。消化を助けてくれたり、免疫力を強めたり、ビタミンを作ったり、腸内細菌の働きは大きいことがわかっています。腸内フローラが乱れると、健康に支障が出てきます。近年、腸内細菌をコントロールするプロバイオティクスの研究がますます盛んになってきています。乳酸菌やビフィズス菌は有用菌として世界中で認められています。一方、納豆菌は世界的にみると、まだマイナーな細菌に過ぎません。しかし、乳酸菌やビフィズス菌との相乗効果は納豆菌をグローバルな細菌として広めることにつながるかも知れません。一日の食事のうちどれか1食に、納豆と乳酸菌を含む食べ物を組み合わせてみてはいかがでしょうか。







Last updated  Sep 9, 2019 02:06:46 PM
Aug 15, 2019

​GE CTscan ProSpeedII 12年間ありがとう​
お盆休みの間に、CTスキャンの入替を行いました。12年間活躍したGE ProSpeedII​に別れを告げ、
GE16列コンパクトCT「Revolution ACT」
​を搬入しました。搬出、搬入、GEスタッフの皆さん、どうもありがとうございました。スタッフや筆者に弁当を届けてくれた妻にも感謝。


テッポウユリ@長久手南クリニック

ProSpeedII@長久手南クリニック

ProSpeedII@長久手南クリニック

ProSpeedII@長久手南クリニック

Revolution ACT@長久手南クリニック

Revolution ACT@長久手南クリニック

Revolution ACT@長久手南クリニック

入道雲@長久手南クリニック


症例報告

ケアマネからの紹介である。既往歴:子宮頸がん。左大腿骨頸部骨折。内科開業医①アダラートCR②ミカルディス。整形外科①ビビアント②エディロール。物忘れ、難聴、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤境界領域梗塞、⑥その他   両側小脳歯状核および淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:、ピックスコア:、として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:、改訂長谷川式:14/30、近時記憶3/6と軽度/中等度/高度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にサアミオン10mgを開始、ルベストPRoDR2Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+4)、近時記憶1/6(-2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN26.4,s-Cr0.82,Alb3.7,TCL163,TIBC260,Hb10.3,Zn59,Ferritin50.5以外異常なし。VitB1=34,VitB12=513,葉酸=6.5。亜鉛欠乏症にプロマック150mg、低アルブミン血症にエネーボ250mLを開始した。外来栄養食事指導(初回):低Alb血症、葉酸欠乏症、Zn欠乏症、鉄欠乏性貧血。
​​


インターネット検索で来院された。既往歴:内科①ノルバスク5mg②リーゼ10mg③パントシン400mg④酸化マグネシウ。物忘れ、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。脳梗塞にバイアスピリン100mgを開始、ルベストDR2Capを勧めた。BP130-150を目標にノルバスク5mg→2.5mgへ減量を指示した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+2)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Zn75,Ferritin71.3以外異常し。VitB1=41,VitB12=969,葉酸=8.7。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。



インターネット検索で来院された。既往歴:頭蓋骨陥没骨折。回転性めまい。耳鳴。内科開業医①アイミクスHD(アバプロ100mg/アムロジピン10mg)②デパス③ハルシオン④ユリーフ。物忘れ、昼間傾眠、夜間不眠、嚥下困難、夜中に電磁波が聞こえる、生真面目、甘い物好き、膝組みを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞軽度、⑥その他  両側淡蒼球石灰化軽度。以上から、レビースコア:2.5、ピックスコア:3、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始した。BP120/68。アイミクスHD(アバプロ100mg・アムロジピン10mg)からLD(アバプロ100mg・アムロジピン5mg)に減量した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+2)、近時記憶5/6(-1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN15.6,Alb4.6,TCL187以外異常なし。VitB1=28,VitB12=320,葉酸=6.2。BP121/71。アイミクスLD(アバプロ100mg・アムロジピン5mg)からアバプロ50mgへ減量した。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR2Capを勧めた。体重減少にエネーボ250mLを開始した。



ケアマネからの紹介である。既往歴:胃癌1/2切除術。アルツハイマー型認知症。内科開業医①ベプリコール②ユニシアHD(ブロプレス8mg/アムロジピン5mg)③メマリー20㎎④アリセプト5㎎。物忘れ、寝言、食欲低下、ふらつき、薬物過敏、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:11/30、近時記憶1/6と高度低下していた。ドネペジル5mg 6日間中止→7日目から2.5mgで再開、メマリー20mg 6日間→7日目から10mgで再開、フェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、ルベストProDR2Capを勧めた。BP131/88。ユニシアHD(ブロプレス8mg/アムロジピン5mg)からユニシアLD(ブロプレス8mg/アムロジピン2.5mg)に減量した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:9/30(-2)、近時記憶1/6(+-)と軽度悪化、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN13.4,Alb3.9,TCL191,Hb10.6,Zn69,Ferritin22.4以外異常なし。VitB1=16,VitB12=283,葉酸=4.5。亜鉛欠乏症にプロマック150mg、VitB12低下症にメコバラミン(ビタミンB12)1mgを開始した。BP119/66。ユニシアLD(ブロプレス8mg/アムロジピン2.5mg)からブロプレス8mgに減量した。外来栄養食事指導(初回):低Alb血症、VitB1欠乏症、VitB12欠乏症、葉酸欠乏症、Zn欠乏症、鉄欠乏性貧血。



知り合いからの紹介である。物忘れ、アパシー、欝状態、昼間傾眠、食欲低下、甘い物好き、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:3、前頭側頭葉変性症(FTLD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:17.5/30、近時記憶4/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。食欲低下にプロマック150mg開始した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+6.5)、近時記憶6/6(+2)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN13.6,TG219,TIBC291,Zn76以外異常なし。VitB1=37,VitB12=608,葉酸=2.6。葉酸欠乏症(目標値10)を呈しており、毎週フォリアミン(葉酸)5mgを開始した。グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット指導、ビオラクチス2gを開始した。

​NHKスペシャル シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク 第4集「万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった」​​

脳の次に神経細胞の多い腸は第2の脳と言われます。腸は腸内細菌と免疫細胞を使って全身の免疫力をコントロールしています。腸には絨毛があり、その中にある絨毛内毛細血管を経由して全身に運ばれます。腸内細菌は腸粘液の中に100兆個あります。免疫細胞は全身に2兆個あり、その7割すなわち1.4兆個は絨毛内部にはの集結しています。免疫細胞から攻撃のサインが出て腸から攻撃物質を出します。腸には一部だけ絨毛がない窪みがあり、免疫細胞を訓練しています。その窪みに善玉菌が入り込むと免疫細胞に「味方」であること、病原菌が入り込むと免疫細胞に「敵」であると認識させるのです。

あるイングランドの少女は極度の食物アレルギーのためアナフィラキシーショックを繰り返しており、暴走した免疫細胞により身体の細胞にまでアレルギー反応を示していました。便検査でクロストリジウム菌およびラクトバチルス菌が少ないことが判明しました。ある日本の女性はミエリンに対する自己抗体による多発性硬化症により、身体が便検査でクロストリジウム菌およびバクテロイデス菌が少ないことが判明しました。

クロストリジウム菌にはは病気の原因になる菌も含まれますが、一方で免疫を制御する重要な役割をしている菌も含まれます。特定の種類のクロストリジウム菌が少ないと多発性硬化症や重症のアレルギーを起こすことがわかってきました。大阪大学教授らの研究により、クロストリジウム菌からの信号により免疫のブレーキ役である「Tレグ」と言われる免疫細胞が生まれ、暴走している免疫細胞の興奮を鎮めることが判明したのです。「Tレグ」は腸で作られ、全身の暴走している免疫細胞の興奮を静めることがわかっています。「Tレグ」が分泌する免疫鎮静物質を合成して多発性硬化症の女性に投与したところ臨床症状がを改善したのです。

アレルギーが治まる不思議な場所として曹洞宗大本山總持寺が紹介されています。修行僧たちの多くが花粉症やアトピー性皮膚炎が改善していたのです。修行僧たちの便検査により、クロストリジウム菌が備わっていることが判明しました。修行僧たちが食べている精進料理にはクロストリジウム菌の大好物である食物線維が多く含まれています。早稲田大学理工学部服部正平教授らは、日本人の腸内細菌は免疫力をコントロールする物質を出す能力が備わっていることを論文発表しています(​DNA Research, 2016,23(2),125-133​)。日本人の食事が西洋化したため、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、花粉症が急増しています。様々な病気を回避するためには、食物線維の多い精進料理(日本食)に立ち戻ることが不可欠なのです。







Last updated  Aug 15, 2019 11:02:29 PM
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