Jul 5, 2021

ドクターイワタの認知症ブログ2021年7月4日

​東山動物園 プレーリードッグ​
今年3月に東山動物園に行ったときの写真です。なんだかホットするでしょ。










新型コロナワクチン接種完了​
筆者はファイザー社製新型コロナワクチンを2回接種しました。令和3年6月1日(火)1回目接種、6月25日(金)2回目接種。往診患者に対する接種を優先して残ったワクチンを自分に接種しました。1回目は局所疼痛3日間と倦怠感1週間。2回目は局所疼痛3日間。局所疼痛にはロキソニンテープ100mg 10cm×14cmを接種部位下方に貼り付けました。発熱時はOS-1などのスポーツ飲料を摂ることが一番大切です。カロナールなどのアセトアミノフェンを内服すると脱水を助長する可能性があり、お勧めできません。発熱に対してもロキソニンテープ100mgで充分に効果があると考えられます。

ahamoに変えたぞー​
2021年3月26日ドコモの新しいahamoというサービスが出来ました。5分以内の無料通話およびデータ通信20Gで税込2970円/月。留守番電話の設定がなく迷いましたが、留守番電話の代わりにメッセージにテキストすれば対応可能と考えました。今まで家族3人でデータ通信10Gをシェアして毎月合計18000円支払っていました。ahamoに家族全員3名が変えて3回線x2970円/月=8910円/月となり、半額以下になりました。しかも、それぞれがデータ通信20Gを持つことが出来ます。こんなに必要ないという意見もあるでしょうが、今までは遠慮がちに使用していたデータ通信を思う存分利用出来るメリットはあると感じています。楽天モバイル+SIMではもっと安価な設定があるそうですが、今のところはこの設定で行こうと思います。
​症例報告​

ケアマネからの紹介である。既往歴:帝王切開。アムロジピン2.5mg、笹本内科クリニック。独居。 物忘れ、妄想、介護抵抗、病識欠如、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始、ルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+2)、近時記憶5/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TIBC258,Hb11.9,Zn65以外異状なし。VitB1=34,VitB12=722,葉酸=11.2。亜鉛欠乏症にプロマック37.5mgを開始した。



インターネット検索で来院された。既往歴:H22高血圧、ものえ内科クリニック①アムロジピン5mg②ナトリックス1mg③アジルバ20mg④ラベプラゾールNa10mg⑤アトルバスタチン5mg⑥オングリザ5mg。物忘れ、易興奮、昼夜逆転、火の消し忘れ、夜間せん妄を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:2、アルツハイマー型認知症(ATD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+3)、近時記憶5/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.9,s-Cr1.33,Alb3.7,TCL164,TG185,Zn56以外異常なし。VitB1=19,VitB12=426,葉酸=4.7。VitB1欠乏症およびVitB12低下症にビタメジン25mg、亜鉛欠乏症にプロマック37.5mgを開始した。



親戚からの紹介である。物忘れ、約束忘れ、オーダー忘れを呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:0、アルツハイマー型認知症(ATD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にNewフェルガードLA粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:26.5/30(+3.5)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.2,Zn58以外異常なし。VitB1=36,VitB12=423,葉酸=11.9。VitB12低下症にメコバラミン0.5mg、亜鉛欠乏症にプロマック37.5mgを開始した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:27.5/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と更に軽度改善した。



インターネット検索で来院された。特定健診:Hb9.4以外異常なし。物忘れ、頭痛を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②右>左前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:2、として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:30/30、近時記憶6/6と正常範囲だった。。注意スコア0.5/5。多動スコア2/4。ASスコア0/4と正常範囲内だった。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、甲状腺正常。一般採血:Fe18,Hb10.1,MCV70,Zn71,Ferritin4.6以外異状なし。VitB1=18,VitB12=479,葉酸=4.6。亜鉛欠乏症に対してミックスナッツなどの食事指導、ビタミンB1欠乏症に対して豚肉、鯛、うなぎなどの食事指導、鉄欠乏症に対してフェロ・グラデュメット錠105mgを2ヶ月間内服して採血とした。3か月後、物忘れおよび頭痛ほぼ消失。一般採血:Fe66,Hb12.9,MCV83,Zn86,Ferritin44.4以外異状なし。VitB1=25。



知り合いからの紹介である。物忘れ、易興奮、昼間傾眠、夜間不眠、鬱状態、生真面目、車運転操作が怖いを呈しており、本人が心配で受診された。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし、⑥その他   左>右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:2.5、ピックスコア:3、レビー小体病(LBD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+4)、近時記憶6/6(+3)と正常域まで改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.0,TG204,Zn66以外異状なし。VitB1=37,VitB12=473,葉酸=8.9。低アルブミン血症に玉子1-2個/日、高TG血症にパン・麺・スイーツ中止、亜鉛欠乏症に対してミックスナッツなどの食事指導した。

意味性認知症を治したい​
筆者は認知症治療と行っても、抗認知症薬だけでなく様々な方法を組み合わせて治療を試みています。最も難治性な認知症は、語義失語を伴い左前頭部先端部が萎縮している意味性認知症というタイプだと感じています。生活力はあり、一旦理解すれば仕事だってこなすことが出来ます。しかし、言葉が理解できない感覚性失語症に似た症状を伴っているため、治療効果を判定する方法が見当たりません。

意味性認知症の方々は若年性で、グルテンアレルギーやカゼインアレルギーが元で自己免疫疾患などの全身炎症病変を伴っていることが多く、脳萎縮も炎症反応により引き起こされていると考えています。実際に、アレルギー性鼻炎、花粉症、橋本病、過敏性腸症候群、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患合併が見受けられます。

グルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットは必須であり、リーキーガット症候群の治療を第一目標に掲げるべきです。今までは抗認知症薬(レミニール4-8mg)やサプリメント(Newフェルガード)の併用療法を行ってきましたが、余り良い印象はありません。最近では自己抗体の中和が必要と考えています。筆者は毎週グルタチオン点滴(グルタチオン2000mg、シアノコバラミン1Ap筋注、ビタミンC2g、シチコリン抜き)を行うことで自己抗体中和を図っています。毎週グルタチオン点滴を数ヶ月続けることで言語理解が向上した若年性認知症の症例を数例経験しています。今後は抗認知症薬(レミニール4-8mg)やサプリメント(Newフェルガード)投与せず、毎週グルタチオン点滴およびグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットで治療することを続けて行こうと考えています。症例を重ねて報告できればと思います。





TWITTER

Last updated  Jul 5, 2021 12:10:44 AM
[長久手南クリニック認知症ブログ] カテゴリの最新記事