会津キリシタン研究所

2013/04/28(日)12:02

会津のキリシタン

キリシタン(16134)

     【会津のキリシタン】 会津のキリシタンを研究し始めた頃、山内強氏の『会津のキリシタン』に載っているキリシタンの痕跡を見に行こうと思い、車で掛けるようになりました。しかし、その場所まで行き着くのにかなり時間が掛かってしまうことがありました。道が混んでいたわけでも、道に迷ったからでもありません。 途中の村の道路脇にあるものが気になって、ついつい車を止めて降りてしまったからです。この写真でもお判り頂けるかと思いますが、会津の多くは低山帯です。そうした低山帯の関係者のところや、川筋に村々が点々と並んでいます。沢筋にはいると、それがはっきりと判ります。また、そうした沢筋の村々の田圃が少し離れたところにあることもあります。 この写真を撮った時は、とある村へ上がって来る道の脇道から出てきたら、農作業用具を積んだ軽トラックが上がっていくので、その道を上がってきたらこの写真を撮った辺りに出ました。また、ある村では、田圃が離れているので、朝食を済ませると「おにぎりを持って、田圃さ行ってただよ」というお話をお伺いしたことがあります。その田圃の場所をお伺いしたら、小生だと2泊3日の距離でした。 また別の村では、炭や山菜を背負って、「町までそれを売りに行って、帰りには要るものを買って来ただ」とお話し下さったご婦人もいらっしゃいました。現在は快適な道がありますが、あの距離を歩いて、しかも一日で往復して、帰ってきて「夕餉さ作んなんねぇだ」ともおっしゃっていました。男は時間があれば山仕事に入っていたそうで、「父ちゃんが焼いた炭は人気があっただ」とおっしゃっていました。そういえば、あの村で冷凍保存してある「ヤマザンショ(天然物の山椒)」を一袋頂きました。言葉では言い表せないほどいい香りでした。そして、そうした山の中まで、本当にキリシタンの穿鑿が行われたかどうか‥‥‥大きな疑問になっていきました。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る