2015/02/07(土)10:29
会津のとある神社の屋根にある千木と堅魚木
【会津のとある神社の屋根にある千木と堅魚木】 これは会津盆地のとある村にある神社です。背景が写るとこの神社がどの村にあるか判ってしまうので、上の写真を撮るのに少し苦労しました。小生は少し離れたところから、この神社の屋根に千木があるのに気が付いていたので、3013年6月2日に写真を撮りに出掛けました。 関心のある方は、会津盆地を地図とコンパスを持ってドライブしてみて下さい。そして、鳥居の記号があるところを訪ねてみて下さい。この神社はほぼ南を向いていますが、中には不思議な方向を向いた神社があります。小生が「キリシタン方位角」と呼んでいる方位を向いている神社です。 また、中には田圃の中に真北を向いた稲荷神社がある村もあります。これも近くの道路を車で走っていて気が付きました。「キリシタン方位角」は大雑把に言うと会津盆地では西北西から北北西と、その180度反対の東南東から南南東の間です。キリシタンが会津に広まった時代には、正確な時計がありませんでしたから、その場所から地球上の別の地点の方位を正確に決めることが出来ませんでした。その地点の緯度は判るのですが、経度を正確に知ることが出来なかった空です。それで、ポルトラーノ法というかなり誤差のある方位決定をしていました。関心のある方は、<ポルトラーノ法>で検索して調べてみて下さい。 会津にこうした千木が残っている理由は、ただ一つしかありません。伊那高遠です。つまり、旧高遠藩領内のこうした不思議な千木のある建物です。そして、この神社を見付けたら、村の中にあるお寺も訪ねてみて下さい。保科正之公と共に伊那高遠から山形最上経由で会津に入って来た家々があることを示すモノが残っています。