息子の弁当
ある日の息子のべんとう私は深夜におべんとうを作ります。息子がお昼に職場で食べます。まあ、素材は有り合わせというか、晩ご飯のあまりとかで、ほんとに五分か十分で作ってしまう簡単弁当です。息子からは食費として月々三万円もらっていて、これは私の貴重な現金収入ですが、息子にとっても三万で、朝昼晩の食事が保証されるのだから安いものです。確かにコンビニ弁当もあれば、ファストフードもいろいろあって、わざわざ作らなくてもいいと言えばいいのだけれど、親父として何かしてやりたいという、私の自己満足でもあります。子供にしっかり勉強させて、高い学費を払ってやってそこそこの大学を出させてやるのが親父のつとめと言うらしい世間の価値観では、まったく無責任と言われかねない私(小学校の懇親会で実際言われた)なりに、親父の責任の取り方としても、弁当づくりは、その一つの答えかもしれません。息子にかける金があれば、むしろその金は世界の子供たちにこそ使いたいと思う私。ここ数年さぼってた第三世界の植林の募金を今月からささやかながら再開させてもらいましたとさ。息子に感謝ですぅ。