母90歳
今施設にいる母は90歳。温厚で善人であったように思います。つらい思いもしただろうに、その影は感じさせません。今は多少認知症も入ってますが、特に困る程ではない様子との事。しばらく姉の所にいましたが、一人でいるとあまりいい状況にはならないようでした。が、施設に入ると、職員の方や入所されている多くの利用者の方との接触があるからでしょう、ずいぶん表情も動きも明るく軽やかになりました。ほんと、人は一人では行きて行けないもののようです。誰かに喜んでもらっている事、が本人にとってもとても意味がある事が実感できます。それは高齢者だけでなく、誰にとっても言える事。もちろん私も然り、来談者の方によろこんでもらっているという実感があればこそ、毎日過酷なまでのボランテイア労働を続けられるというもの。こんな、おばかでお人好しの性格は母譲りなのかもしれないな、と、ふと思ってしまう私でした。