腐った利権構造・・・・医大・製薬企業の癒着
今朝の新聞に慈恵医大とノバルティスの癒着が報道されていました。薬の臨床試験を操作し、論文にするというあってはならない事が行われました。京都府立医大に続く不祥事です。たまたま、この二校が報道されたけれど、同じ事はどこにでもあるのだろうと考えたくなる私です。研究費がほしい学校と、新薬の認可のためのデータが欲しい製薬会社と、相互の利益が一致しますし、その事で直接事件や事故になるのでもなければ、罪悪感も感じなくて済んだのでしょう。そして、製薬会社は販売の認可を受け、薬を売って儲け、利益の一部は政治家に流れたり、官僚の天下りの受け皿になったりします。政治家は官僚を動かし薬を売りやすくし、薬を処方する事で病院は儲かると言う、みんな丸儲け、の仕組みが出来上がります。スモン、キノホルム、薬害エイズ、行政の不手際による薬害はあとを絶ちません。いったい誰のための厚生行政でしょう。残念ながら、患者のために働いているとは思えません。医療費負担や副作用のことを考えると、医者の診療報酬を投薬検査ではなく、医療行為や予防的処置に配分すべきでしょうし、その方が現実的なのですが、薬をめぐる利権構造を壊すだけの力がどこにも無いというのも現実でしよう。以前あるクライアントさんの怖いお話を聴いた事があります。その方がある精神科医に相談した所、「会社の産業医にたてついたりすると、統合失調と診断されて薬漬けにされてしまうぞ、ほんとの事を言っちゃあかんぞ」との事。企業にすれば、労働環境やら雇用形態の不備を訴訟でつつかれるよりも、社員の精神病理とその福祉という形にすれば、社会的な批判は受けないし、低コストで対処可能です。実際、私に関わってた方も鬱で病休、復職、をなんどか繰り返して、最後は亡くなられました。問題の本質は出てくる事はありませんでした。法律や制度は誰のためにあるのか・・・・建前は国民のため、その建前を前提に行政は動き、その動きを司法は判断するわけですが、司法は行政批判はしません。利権構造の一部に司法も組み込まれているからでしょう。こんな日本に誰がした〜・・・・いえいえ国民みんながそういう国を作り上げたんでしょう。そもそも敗戦の時、悪名高い731石井部隊の生き残りがミドリ十字を作り、戦後の厚生行政に大きな影響力を及ぼした訳だから、人権感覚なんて薄くて当たり前、そんな厚生行政を許し続けた国民の責任でしょう。歴史に学ばない、寄らば大樹、自分の儲けのためには、少々の事?には目をつぶってきた国民がある日当事者になった時にそのツケを個人的に払わされるというもの。薬も医者も政府も司法も、もちろんアカデミズムも・・・信用するのは怖いっすよー。自分の体や心は自分で守りましょう。そのためには、事実を語ってくれる専門家、医者、学者を日頃からリサーチしておかないとね。そうそう、今度の日曜、メンズカウンセリング講座が行われます。今回は女性支援をメインテーマにしました。被害者支援の矛盾や、修復的離婚の現実等について、行政やマスコミや学校では出てこない話しが聞けますよー。ぜひいらしてくださいね。詳しくはセンターのホームページで。